- 2014年7月20日
- ニュース
Czemiの前期は子どもと関わり、子どもを知る
Czemiの3年次生の前期は「子どもと関わり、子どもを知る」活動を行っています。
前期は木曜日の午後に至誠館4階にあるこども芸術学科の教室を「プレイルーム」として
こども芸術大学の年中さんと年長さんと楽しい時間を過ごしました。
いつもお母さんといっしょのこども芸術大学の子どもたちですがこの時はお母さんと離れて子どもだけで参加します。
こども芸術学科とこども芸術大学の連携活動は3年目、Czemiの前期のメイン活動として定着してきました。
1回目はちょっと、ドキドキ緊張気味ではじまります。
ドキドキ緊張しているのは子どもたちだけではありません。
学生たちもはじめて、保育者として子どもに向き合うのです。
「楽しんでくれるかな」「ちゃんと対応できるかな」「活動内容に無理はないかな」「時間は大丈夫かな」…不安なことばかり。
授業後や土曜日、日曜日も話し合いや準備、活動の流れやシュミレーションに費やしました。
担当教員の私が指示を出さなくても一生懸命に「子どもたちの楽しい時間をどうやってつくろうかと」みんなで話し合い、取り組んでくれるCzemiの学生たちの姿はほんとうに頼もしいです。
回を重ねることに子どもたちはお姉さん、お兄さんと仲良くなりリラックス。ちょっとずつ子どもらしい行動が出てきます。これが学生たちには学びになるんですね。
上手くいかなかったことは失敗ではなく、次に繋がる気づきや学びにつなげる振り返りをしっかりしています。
活動後、振り返りをしていると子どもたちが窓の外からその様子を見て、お姉さん、お兄さんに「もっと遊んでよ」とニコニコと窓を叩いてアピールしてきたりして。
お迎えに来られたお母さんたちも子どもの顔でその時間が楽しかったんだとわかると言ってくださいます。
今、Czemiの3年次生はこのプレイルームをとおしての気づきと、学びをきっかけに絵本制作しています。
来週の金曜日がその中間発表です。きっと今頃頑張っていることでしょう。楽しみです。
今年の中間発表にはこども芸術学科で保育内容IV(ことば)をご担当いただいている川北典子先生、児童図書館ピッコリーの大橋慈さんにもご参加いただく予定です。
完成した絵本は9月の学科展で発表します。お楽しみに!
プレイルームの毎回の様子はまた後日アップします。
もうひとつ今年のCzemiの活動をご紹介します。
大阪高槻にある高槻幼稚園から本学プロジェクトセンターに園舎建替えに伴って園舎の中のサインデザインの依頼がありました。
直接子どもと関わることだけでなく、子どもたちが毎日過ごす環境を考えることはとても大切なことです。
またとない機会をいただいたので、喜んでCzemiでお受けすることにしました。
園舎のサインデザインと既存の園舎を解体した時に出る廃材を利用して、今年度卒業する年長さんと記念の作品をつくるという依頼です。
今年度いっぱいプロジェクトとして関わらせていただきます。
その第一弾とし、園を訪問して子どもたちと仲良くなるためのワークショップを行ってきました。
(活動の様子をお伝えしたいのですが子どもたちの素敵な笑顔や真剣に取り組んでくれた写真は掲載できないので、差し障りのない写真を選んでいます。)
活動は本学で行った「プレイルーム」の内容をバージョンアップしました。
学生たちにとっても学外で行う貴重な機会になりました。
記録は情報デザイン学科4年次生の早川大理さんに撮影と編集をお願いしました。
素敵にでき上がってきましたよ。機会があればお見せしたいぐらいによくできています。
昨日DVDの表面に子どもたちが描いた絵を早速、プリントしました。これを園に送りたいと思います。
もう一回これを見て、後期に学生たちに会うのを楽しみに待っていて欲しいなぁ、と思います。
活動 の様子です。
大型バスに乗って、森に行きました。
大型バスに乗ってます♪はい、お隣へ♪はい、お隣へ♪
でクレヨンを1本ずつお隣へ送ります。
お姉さんの赤いクレヨンの線の後について来て!
おやおや、そうこうしているうちに森についたみたいです。
あれ!象さんがいますよ。ピアノに合わせて象さんになって絵を描いてみよう。
カンガルーさんもやってきましたよ。
ジャンプ!ジャンプ!
次はライオンさんです。
ガウォーと声まで出てからだ中で表現しています。
あれ!、どこからか声が聞こえてきました。
ぴょんた:「ぼく、ぴょんた。とてもきれいなみずうみができたね。」
「でも…、お魚さんがいないよ。」
お姉さん:「お魚さんはいるよ。」
ぴょんた:「どこどこ?」
お姉さん:「ほら!ここに。」
ぴょんた:「ほんとだ!みんなもお魚さんを探してみて!」
あっ!いたよ。ここにも。
ぴょんた:「お魚さんがいっぱいだね。」「でも、なんか足りないよね。」
こども: 「お水がな〜い。」
*ほんとうに子どもってすごいですね。ヒントを与えたわけでもないのにちゃんと答えてくれるんですね。
学生たちの予定どおりの答えにびっくりです!!!
ぴょんた:「そうだね。お水がないからお魚さんが苦しそう」
「ぼく、お水をつくる方法を知っているよ。」
*小さな軍手とパステル1本で水を描きます。
ぴょんた:「すご〜い。とってもきれいなみずうみができたね。お魚さんも大喜びだね。」
「みんな、ありがとう。また、今度どこかで会おうね。じゃぁ〜ね。バイバイ。」
できあがったみずうみをみんなで鑑賞します。
水がこぼれないように静かに運びましよ。
手にも足にも顔にも、今日の活動を頑張ったしるしが残ってました。
お疲れさまでした。
日常子どもたちと接しておられる幼稚園の先生もクレヨン1本、パステル1本で1時間の活動を飽きることなく、
こんなに集中して活動できた子どもたちの姿に驚かれていました。
今回は学生たちも集中できる工夫を考えて、物語を軸に次々に途切れることのない活動づくりになるように、
とても細かい工夫をあちこちにちりばめています。
子どもたちの力と学生たちの力がいい関係で現れたワークショップでした。
最後に子どもたちから「今度いつ来てくれるの?」と。
「楽しかった」という言葉よりも嬉しかったようです。
この言葉で学生たちはまた頑張れるそうです。
また、秋に伺いますよ。
元気に夏休みを過ごして、また大きくなった姿を見せてくださいね。
高槻幼稚園のみなさん、ありがとうございました。
(教員:梅田美代子)
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☆7月26日(土)・27日(日)はオープンキャンパスです。
こども芸術学科に興味のある方、まだ進路を迷っている方、是非こども芸術学科のブースに立ち寄ってください。
こども芸術学科の学びや資格取得のことなど、教員から丁寧にお話します。
ワークショップも行います。今回は自分の名前で絵本をつくります。「なまえ絵本」です。
事前に印刷されたいろいろな書体、大きさ、形のアルファベットから自分のなまえを構成するアルファベットを選んで、
その文字の形からヒントを得て小さな可愛い絵本をつくります。
こども芸術学科の学生たちが対応してくれますので、絵の苦手な人も大丈夫ですよ。
学生たちと楽しいおしゃべりをしながらこども芸術学科の雰囲気を味わってください。
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