アートプロデュースコース

卒業生からの近況報告

卒業生の山田隼也くんより、近況レポートが届きました。

彼は、大学卒業後に関西大学大学院に進学して、現在はニューヨークに留学をしています。

 

 

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卒業生の現在 山田隼也

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NY留学記

 

 

12年度卒業生

山田隼也

 

 

2013年にASP学科を卒業した山田隼也といいます。現在は関西大学大学院 芸術学・美術史専攻 西洋美術史に所属しています。大学から継続して19世紀から20世紀にかけて活躍したアメリカのリアリズム作家であるエドワード・ホッパー Edward Hopper(1882−1967)の研究をしています。そして今年の5月からはアメリカのニューヨークで生活しています。今回は留学に至った動機やこっちでの生活を紹介したいと思います。

 

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まず、留学ということを意識しはじめたのは、大学入学後すぐだったと思います。それは色んな先生方から「アートの世界で食べていきたいなら英語が必要だ」と言われたのと、様々な世界中のアート作品に触れることで、より身近に世界を感じ、意識するようになったからです。また、両親からも留学すべきでないかとたびたび言われていました。ただ、在学中は日々の忙しさと、もともとあまり冒険をしたがらない性格も手伝って、深く考えずに過ごしてしまい、気がつくと卒業していました。その後大学院に入学し、一度両親と今後について話す機会がありました。私はこの大学院で2年間頑張り、普通に就職活動をするつもりでした。留学というのも、何度か頭をよぎりましたが、「わざわざ行かなくてもな…」と思って敬遠していました。ただ、その場で父親に言われたことは今でも覚えています。「お前はいつも厳しいところへは行かずに逃げて生きてきた。一度くらいそういう場所に行くべきだ」。なんとなく自分でもそう感じていたのですが、しっかりと向き合ってこなかったウィークポイントを見事に突かれたので、ぐうの音もでませんでした。でも確かに心のどこかでは、どうにかしなければと思っていたので、そこで決心がつきました。行く場所も迷いはしましたが、多くの興味深い美術館やギャラリーがあり、そしてホッパーが過ごしたニューヨークに決めました。

 

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ニューヨークでの生活はまずは英語の習得を一番の目的として、語学学校に通っています。またこちらに来てから、時間が限られていることもあり、日本にいる時よりも積極的に行動するようになりました。例えば、外国の方に日本語を教えるコミュニティに参加して、そこでネイティブの友人が出来たりしました。学校にはもともと日本人があまり多くないこともあり、様々な国の友人と切磋琢磨しながら英語の勉強をしています。休日は美術館を中心に色々な場所に繰り出しています。日本語が通じない不自由さを感じることはありますが、何とか英語で四苦八苦しながら生活を送っています。ニューヨークはとても華やかで楽しい町ではありますが、過酷な部分のほうが多いかもしれません。どこに行っても大勢の人がいるし、町も綺麗とは言えません。物価もとても高く、住居もシェアルームが基本です。私はそんな環境で、日々ここで何が学べるのかを考えながら生きています。

 

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日本では通用した常識や価値観が通用しない中、日本人としての生き方やここでの生活を、今後日本でどう生かしていくのか。難しい問題ですが、それを考えなければ意味がないと思っています。現在まだまだ美術の勉強が出来ていないので、今後美術館やギャラリーのボランティアに挑戦したいと考えています。

 

次回また、より詳しくニュ―ヨークでの生活を報告出来たらと思います。

 

 

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