- 2014年10月21日
- 日常風景
兵庫県芸術文化センター管弦楽団へインターンに行ってきました!
2回生の野澤美希さんがインターンに行ってきました。
野澤さんのレポートを掲載します。
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アートプロデュース学科2回生 野澤美希
実習先:兵庫県芸術文化センター管弦楽団(西宮市)
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私は、兵庫県西宮市にある兵庫県立芸術文化センターの専属オーケストラである、兵庫県芸術文化センター管弦楽団の事務局でインターンシップを行いました。このインターンシップは、日本オーケストラ連盟による公募型のインターンシップで、連盟への応募と面接を経て、兵庫県芸術文化センター管弦楽(以下PAC)へのインターンシップが決定しました。最初に取り組んだ応募課題で、特に印象的だったのは「オーケストラが社会に必要とされる理由」について問われたことです。「自分にとって」必要な理由はいくらでも出てくるのに、「社会にとって」必要な理由を考え始めると、難題でした。
実習期間中は、定期演奏会や定期会員向けの公開リハーサルに伴う準備や、ロビー対応、演奏会の見学を行いました(9月~翌年6月の間に定期的に行なう演奏会を定期演奏会といい、シーズン中全ての定期演奏会の観客となる人を定期会員と呼びます)。また、演奏会後に行われる佐渡裕芸術監督のサイン会や、センター10周年に向けた宣材写真の撮影会の運営などで、実際にお客様と接することもありました。演奏を聴くこと以外の部分を多く経験できたことで、今まで観客として演奏を聴いていたときとは、全く違う視点を持つことができました。
私は期間中、オーケストラが舞台で演奏する意味について考えずにはいられませんでした。兵庫県立芸術文化センターおよびPACは、来年発生から20年を迎える阪神・淡路大震災の復興のシンボルとしてつくられ、今も運営されています。職員の方の話や、ロビー対応中のお客様の様子などから、このまちの人にとって今、この場所で、音楽が生み出されることがどれだけ意味のあることなのか、私には計り知れない重みがあることを思い知らされました。これはまさに「社会にとって」音楽が必要とされる、根本的な理由なのではないでしょうか。
今まで、音楽に関わる仕事に就きたいと思っていましたが、どんな仕事があって、具体的にどんな関わり方をしたいのかをはっきり言葉にすることができませんでした。ですが、今回インターンシップをして、自分がどんな方法で音楽へ関わりたいか、将来どんな仕事がしたいかが、かなりはっきりしたように感じています。私は将来的に、演奏会をつくる仕事に携わっていきたいです。そしてできるならば、お客様とプレイヤーを、思いやることができる制作者を目指していけたらと思います。
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