- 2014年11月7日
- ニュース
ラジオで授業!?
10月17日、31日の2回に渡り、服部滋樹先生の授業で
アーティストの毛原大樹さんをお迎えしました。
毛原さんは微弱な電波を利用して、
ラジオやテレビを放送することによって
生まれる様々な関係性や、そのハプニングのような
出来事そのものを作品としているアーティストです。
2回の特別講義では、ラジオの歴史や仕組み等に
ふれながらこれまでの毛原さんの活動や、現在興味のあること
などをお話して頂きました。
毛原さんはこれまでにも様々な場所でラジオを
放送されていますが、なんとこの日は教室で実際にファミコンを送信機にして
ラジオ放送を行って頂きました!
使う道具はどれも身近にあるようなものばかり。
ファミコンのコントローラーにはマイクがついていて、
そこで話した音声が、周波を合わせるとラジオのスピーカーから聞こえてきます!
デジタル全盛時代で育った学生達の中には、
そもそもラジオをほとんど聞いたことのない学生も多く、
毛原さんが電波を操作してラジオを放送する様子に
まるで魔法使いでも現れたかのような歓声が起こりました。
以下は2回生の中川希乃さんの感想です。
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現代の私たちはあまりラジオを聴かないので、
とても貴重なお話を聞けたような感じがしました。
皆が一つの電波を受け取ってラジオを楽しんでいる所を
想像すると何だか面白いし不思議だなと思いました。
ファミコンでラジオが聴けるなんて初めて知りました。
ファミコンの新たな可能性を感じました。
私も今度ラジオを聴いてみようかなと思います。
ノイズ音が少し心地よく感じました。
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微弱な電波を使用していることでラジオが聞こえる地域は
限られますが、それゆえ特定の人たちに直接メッセージを伝える
ことができます。
限られた地域の人にだけ届くラジオというメディアが
生み出すコミュニケーションが、これからのローカルコミュニケーション
にとってとても可能性のある領域であると
感じずにはいられないような講義でした。
こちらは毛原さんが取り組まれている「最後のテレビ」という
プロジェクトです。テレビのアナログ放送が終了した後の新しい
テレビの使い方を発信しています。テレビはただ見るだけではもったいない!
「最後のテレビ」
https://sites.google.com/site/saigonotelevision/
スタッフ:フジカワ