アートプロデュースコース

【特別講義レポート】11/19開催 ゲスト:ヤノベケンジ氏

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11月19日の特別講義は、現代美術作家で本学教授のヤノベケンジ先生にお越しいただき、『怒濤の自作語り』という今回の講義テーマの通り、大学時代からの現在までに制作されてきた作品と展覧会についてレクチャーをしていただきました。

水都大阪や瀬戸内国際芸術祭など、アートの力で地域を活性化させたり、疑問を投げかけたりしていく活動には学ぶことがたくさんありました。また、最近まで大学内で展示されていたジャイアント・トらやんが誕生したきっかけが、実父の腹話術人形だったというのは、少し意外でしたね。アーティストから生の話しが聞けて、学生にとってとても貴重な経験となったはずです。ヤノベ先生ありがとうございました。

 

 

 

○学生レポートからの抜粋

 

『トらやんの世界』という映像作品を、はじめは単純に「面白いなー」と思ってみていたが、伝えようとしていることは相当恐ろしいことだと気づいた瞬間血の気が引いた。原爆について伝える方法はきっと色々あるし、これまで私も小・中・高と毎年原爆の映像をみてきたけれど、こんなユーモラスな伝え方をしているものはこれがはじめてだ。バックミュージックやキャラクター(トらやん)がとてもかわいらしいものだからこそ、途中途中に挟まれる原爆が落とされる映像や「光がきたら隠れるんだ!」というようなセリフがより強調されていると感じた。一つの物事に対して世界に発信していく方法は、無限にあるだろう。これまでにない発信の仕方を考える創造力・想像力が必要とされる時代だと思った。(ASP学科1回生)

 

瀬戸内国際芸術祭で展示された『ANGER from the Bottom』が印象的でした。ただ芸術作品として何かを持ち込む、又は制作をするというだけではなく、その土地にゆかりのあるものを軸にして作り上げ、そこに人を呼び、経済効果をあげることで、地域が抱える問題・現状に変化を与えたという点にアート作品に可能性を感じました。さらに、イベント後も島の住人の意志で作品が残されることになり、一過性のものではなく、その土地に組み込まれて一体となることで地域の新たな力になっていったように思います。(ASP学科3回生)

 

 

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