アートプロデュースコース

【学生の活動紹介】京都障害者芸術祭 共生の芸術展「DOOR」報告

ASP学科1回生の奥山理子さんは、仕事をしながら大学でアートプロデュースについて学んでいます。

彼女は京都の亀岡市にある『みずのき美術館』のディレクターをしていて、この度、障害のあるアーティストの作品を展示した、京都障害者芸術祭 共生の芸術展「DOOR」を企画・実施しました。

 

奥山さんから展覧会の報告が届いたので紹介します。

 

 

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報告:

奥山理子(DOOR展企画者/みずのき美術館/ASP学科ASPコース)

 

 去る12月4日(木)~7日(日)、みやこめっせを会場に「京都障害者芸術祭 共生の芸術展『DOOR』」展が開催されました。

 

 この企画を、奥山理子(ASP学科1回生/みずのき美術館ディレクター)が担当し、アートディレクションにCHIMASKI、会場設営をSTUDIO森森というチームを編成し、取り組みました。

 

 DOOR展には、国内から12名、海外から5名のいずれも知的や精神に障害のある人によって生み出された作品が出品され、その総数は187点に及びます。

 

 作品は絵画、陶芸のみならず、セロハンテープで作られた造形物や、自閉症特有の独り言が自動作曲アプリによって作曲された音楽など、その表現の幅は多岐にわたりました。

 

 また、会場内に設置された形の異なる多数の小屋が、無機質なイベント会場に木の匂いとともに味わいを加味し、一人ひとりの世界観を際立たせるような空間構成となりました。

 

 「アール・ブリュット」「アウトサイダー・アート」「エイブル・アート」「ロー・アート」など、障害のある人の芸術を表す言葉はいくつか存在し、その解釈は今日の大きなテーマであり、みずのき美術館でも開館以来考察を続けてきました。

 

 しかし、一歩外に目を向けると、芸大生であってもこの分野や名称を知らない人がたくさんいる事実があり、一般の人ならなおのこと遠い世界の雑音程度に過ぎないかもしれません。

 

 DOOR展では、美味しい食事を楽しむように、ファッションを楽しむように、障害のある人との出会いが作品をとおして喜びにつながるような機会をもたらすことができるよう、目指しました。

 

 総数2,800余名の来場者と、メッセージボードに残された多数のコメントが、今回の展覧会の成果となったと思います。

 
 

【photo garelly】

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