こども芸術学科

保育園で親子の関わりを持てるワークショップを!

明けましておめでとうございます。

こども芸術学科、新春初めてのブログは、大学院芸術教育領域のM1生で3・4年次Bzemiの授業でティーチングアシスタントをしている品川さんが記事を書いてくれました。

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Bzemiは絵画と素材を軸にしながら制作をしているゼミです。昨年秋、縁あって、おいけあした保育園の保護者の方から、あきまつりでワークショップを依頼されました。品川さんをはじめ、同じ研究領域で研究している台湾からの留学生、梁君と、Bzemiの3年次生有志と1年次有志学生がワークショップに取り組みました。梁君が今回の写真を撮ってくれました。

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ちょっと季節がずれていますが、記事をしっかり熟成させたためです笑

それでは、どうぞ!

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あきまつりでは「ものづくりを通して、普段とは違う形で、親子の関わりを持てる機会を提供する。」ことを目的に、ワークショップの企画に取り組みました。内容は、保護者会の方からの「持って帰れるもの」「お祭りっぽい華やかなもの」というリクエストに加え、季節感を重視しリース作りとくるくるタコ作りに決まりました。

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準備の段階では特に、季節のリースの材料集めに苦労しました。
瓜生山で、言葉通りの紅葉狩り。紅葉が始まっていても、まだ落ちてはいなかったり、綺麗な状態ではなかったり…。物作りに適した葉っぱというのは、思っていたより多くはないものですね。毎日通っている学内も、いつもと違った視点で歩くことで、普段見逃していることにも気づくきっかけになりました。
集めたまつぼっくり、どんぐりは虫が出てこないように全て煮沸。厚紙を塗装し、切ってリボンを付ける。これらの一つ一つの作業の中にも、新しい発見が沢山ありました。

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.少し緊張しながらのぞんだ当日は、一人一人が参加者の方々と丁寧に向き合い、活動が出来ていたように思います。参加した学生からは、

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「芸術活動が盛んに行われている保育園のため、子どもたちがものづくりに慣れており、あまり説明しなくても取り組み始める子が多かった。」

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「リース作りコーナーでは、予想していた“自分の家に飾るためのもの”ではなく、大切な人へのプレゼントを作る子がいたことに驚いた。」

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など、様々な感想が聞かれました。

今回は保育園の方々にも喜んでいただけ、トラブルもなく終えることが出来ました。

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最初の目標であった、ご家族の方と子どもたちのいつもと違った関わりの場の提供も、達成出来たのではないかと思います。次の機会には更に「どのような発見をしてもらいたいのか」「どのような変化をもたらしたいのか」など、もっと具体的な狙いを考え、そのために工夫するという新たな課題も見つかりました。

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個人的には、TAとしてこれまで一緒に過ごしてきたこども芸術学科三回生の、普段とは違った一面を見れたことも、大きな収穫となりました。全員が子どもについてしっかり知識を持っていることや、誰も遠慮せずきちんと自分の考えを伝える事が出来ることには、驚かされました。
おいけあした保育園での貴重な経験を通し学んだことを、今後の活動や個人の制作にも活かして行きたいと思います。

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品川美香 大学院芸術教育領域 M1年次

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品川さんは学部は洋画コースで油彩画を沢山描いてきた実力があります。

地元の保育所で絵の講師をした経験もあり、大学院では芸術教育領域に進学。こども芸術学科の3年次生にも先輩として大きな影響を与えてくれています。

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そして、こ学3年次生は、制作と保育を両方勉強していますから、お互いにとっていい影響があると思います。

最後に、おいけあした保育園の先生方、保護者会の皆さま、このような機会を与えていただき有り難うございました!

 

(森本玄:教員/絵画)

 

 

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