写真・映像コース

【現代美術・写真】交換留学先からのレポート(チューリッヒ編)

こんにちは、現代美術・写真コースです。

われわれのコースでは、現在5名の学生が交換留学でヨーロッパに渡り、

それぞれ奮闘中です!

 

そのうちの一人、チューリッヒに交換留学中の辻梨絵子さんが、

近況を報告してくれましたので、ご紹介します!

 

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現代美術・写真コース3回生 辻梨絵子

交換留学先:チューリッヒ芸術大学(スイス)

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Grüezi!

 

 

みなさんはじめまして
美術工芸学科現代美術コース所属の辻梨絵子ともうします!
ただ今わたしは大学の交換留学制度を利用してスイスのチューリッヒという街に来ています
今回はこの場をお借りして少しこちらの生活を報告させていただきます

 

 

(ほんとは9月から毎月レポート書かなきゃいけなかったのですが後回し後回しでこんな時期になってしまいました…)

 

 

そんな筆まめでもない私が今回レポートを書こうと思ったきっかけは、1月7日にあったパリでのテロ事件について友人らが話していたことです
日本語でその事件について書かれた記事を見つけたのでリンクを貼ります
http://mainichi.jp/select/news/20150108k0000m030108000c.html

 

ざっくりと事件を説明すると、イスラム教の預言者の風刺画を掲載したフランスの週刊誌の会社にイスラム教徒が銃を持って乗り込み、風刺画家を含む12人を殺害したというもの。

 

 

友人の一人がその事件について無知な私に「あなたも知るべき!!!」と熱を込めて説明してくれたのですが、
彼女の話の中で最も印象的だったことは、一部のイスラム教徒がこのような事件を起こしたからといってすべてのイスラム教徒を敵視するような運動がヨーロッパで起こらなければ良いという台詞でした。

 

 

スイスはイスラム教徒の人が特別多い訳でも宗教間の衝突が強い訳でもありませんが、このニュースはとても大きく取り上げられています。ドイツ・フランス・イタリアに囲まれ、4つの公用語を持ち、移民がとても多い。スイスは文化のるつぼです。

 

 

同じスイスという国に生まれても、違う言語圏で育った者同士は意思疎通がとりづらく英語で会話し始める場面をたびたび目にします。そのためか皆英語が達者で(もちろん英語以外もすごい)、言語についてはおそろしく知識豊富です。英語で話してたと思ったらドイツ語に変わり、いつのまにかイタリア語でフランス語の単語の意味について話し合っている、などなど。

 

 

またスイスの方はよく他国の文化や風習について話します。もちろん私がヨーロッパと全く関わりのない人間だから色々教えてくれているのもありますが、それにしても文化に対する知識量がすごいです。旅行好きで、知らない国についての好奇心が旺盛。そしてそれぞれ文化について好き嫌いはあるにしろ、育った文化圏が違うことで相手を見下したり軽んじたりすることはありません。(パスタと米とパンどれがすばらしいかとかそういう論争はよくしています。)

 

 

スイスはヨーロッパの中でもテロのような事件はめったに起こらない国です。
こんなに人種がミックスされていても、治安の良さを保ち続けていられるのには、きっと個人個人の価値観や違いや個性を尊重する考えが自然と多くの人に身に付いているからなのだと思います。

 

 

いろんなルーツを持つスイス育ちの方が、ここは誰の出身地でもないかわりにすべての人のhomeになれるんだよ、と言っていたのですが、なんか、とても素敵な考えだなあとしみじみたびたび思い起こす今日この頃です。

 

 

うむ、さて、一番最初のレポート、シリアスすぎましたかね
次にレポート書く時はもっとご飯とか景色とかについて書こう〜

 

 

申し訳程度にスイス料理Röstiの写真をのせます♡
ではではまた!

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Tschüss :) :)

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