こども芸術学科

「絵本のちから、読み手のちから」|体験授業型OC報告

いいお天気に恵まれた今日、体験授業型オープンキャンパスが行われました。

こども芸術学科は、「絵本のちから、読み手のちから」でした。
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特別講師Lee先生をお迎えし、絵本の制作、そして読み手としてのファシリテート術を見せていただきました。Lee先生は絵本作家、Kindleというweb上の出版で絵本を発表しています。日本では小学校の英語の先生もしています。そんな訳で、なんと英語での授業です!
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でも、心配は無用、こ学にはオーストラリア留学経験があり、現地で保育士をしていた多文化保育者の平野知見先生がいます。説明のところは、平野知見先生の同時通訳付きで進行します。
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文字のない絵本や、絵のない絵本など、世界にはさまざまな絵本があります。
まずは、自作「Takoyaki Boy」の読み聞かせから。
ここはすべて英語ですが、Lee先生の七変化する声色や擬音語に吹き出す人も現れました笑。
緊張していた高校生の皆さんも、だんだんとリラックスしてきました。
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ん?このTakoyaki Boyのストーリーは、なんだか聞いたことがあるような..
実は、桃太郎と同じストーリー展開でした。
Lee先生は、アメリカの子ども達にこの本を使って、日本の文化を紹介しているとのこと。ナルホド。
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そして、次の絵本は色とりどりのマルだけで構成されたもの。そのマルに触ったり、本をゆすったりすると、次の頁ではそのマルが大きくなったり、マルの並びがランダムになったり、という仕掛け..というか、予め、もうそのように印刷されているのですが、Lee先生の手にかかると、子ども達はまるで手品を観ているような不思議な気持ちになるはずです。しばし、皆子どもの頃に帰ったようです。

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さて、ここからが、体験授業の本番です。
(午前と午後、2回同じ授業をしましたので写真はごっちゃです笑)
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4人前後でグループになり、そのチームで6頁仕立ての紙芝居をつくります。
色をテーマに考えて、最後は虹で締めくくるというお題です。
しかもなんと30分で!うっ、み、みじかい。出来るのか?
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不思議なことに、今日、この場所で知り合ったばかりなのに、前から友だちだったように話し合いながら作業できてしまうのです。みんな、すごいです!
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そして、Lee先生も同じ課題に取り組みます!パートナーは、本日のティーチングアシスタント、こども芸術学科3年の奥田さんです。奥田さんも楽しそう!
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そして、分担しながら描き..どうやら完成したようです..
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まずは、Lee先生と奥田さんのチームがデモンストレーションをしました。
紙芝居の枠にはめてはじまります。
さすが、先生とこ学学生、堂々としています。
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そして、いよいよ参加してくれた高校生チームの発表です。

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きれいな虹が描けましたね!

 

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発表では、Lee先生の技をしっかり受け止め、さらには紙芝居中に紙に色を塗るなどの斬新なアイデアも!
大根が嫌いな主人公の声を聞き、なんと発表中にオレンジに塗っていきます。

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そして大根からオレンジの美味しそうな人参に変わって、ハッピーエンド。考えましたね。

 

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それぞれのチームが発表してゆきます。

 

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虹色のちょうちょ!

 

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お腹の中が虹色に!

 

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どのグループもすばらしいチームワークと展開で、もう、みんなこのまま全員入学して勉強を続けてほしい感じでした笑。

 

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午後の授業では、こ学の学生が、こども芸術大学の子ども達をプレイルームで迎えて、その時の気づきをもとに絵本にした例を、知見先生が紹介しました。絵本と一口に言っても、なかなか奥が深いものです。

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さあ、あっという間の体験授業でしたが、

参加した皆さん、有り難うございました!

今日の授業、いかがだったでしょうか?

こども芸術学科は表現することを大切にしますが、子どもや他者の表現をしっかり受け止めることも同様に、いやそれ以上に大切に考えています。

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子ども達の反応を確かめながら、リラックスさせ、笑いを引き出すLee先生の特別授業から、きっと参加してくれた高校生の皆さんは何かを掴んだことでしょう。そう思わせてくれるような、楽しいプレゼンテーションでした。

それを、次の夏期コミュニケーション入学のときにも、ぜひ生かしてください!

 

(森本玄:教員)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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