文化財保存修復・歴史遺産コース

【3,4回生ゼミ】饅頭屋町界隈を歩く。

みなさん、こんにちは。

歴史遺産学科の事務担当Jです。

11月も半ばとなりましたが、暖かい日が続きますね。

京都の紅葉の見ごろはもう少し後でしょうか。

 

さて、今回は五島邦治先生から、3,4回生ゼミで行われたフィールドワークの様子をご紹介いただきましたよ~。

 

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10月28日(水)
五島ゼミ(伝統文化)では、烏丸三条下る饅頭屋町界隈を歩きました。

現在では京都の市街部の真ん中でオフィスのビルが建ち並ぶメインストリート街ですが、

その中に突然お堂があったり、老舗のお店があったりします。

そんな近代京都の中に、それをリードしてきた京都の伝統的な部分を歩いて見てみようという企画です。

 

まず池坊会館3階にある「いけばな資料館」の展示を見せていただきました。

池坊はいわずと知れた、室町時代にはじまる生け花の家元。室町時代からのいけばなの資料が展示されています。

江戸時代前期、御所で生けたときの生け花の写生図なんかがあって、リアル感がありました。

 

つづいて六角堂。

正式名は頂法寺というのですが、お堂が六角形をしているので、京都の人は「六角堂」といえばここのこと。

江戸時代、下京の町の人は、この寺の鐘の音で時を知りました(現在も残っていて、自動で機械的に時の鐘を鳴らします)。

京都の人はここが京都の真ん中だと考えていたので「へそ石」(人間の真ん中におへそがあるように)という

六角形の真ん中に穴が開いた石があります。

みんな「へぇ~そう」と興味津々。記念写真を撮りました。

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お扇子の老舗「宮脇賣扇庵」店先を通って、紙屋さんの「鈴木松風堂」では紙による商品パッケージのサンプル展示を見ました。紙にはいろんな利用とアイデアがあるのでした。

 

つづいて「蜂蜜」の専門店「 miel mie 」。

いまでこそ店の名は新しく外国語になっていますが、もともと「金市商店」というれっきとした蜂蜜の老舗です。

アカシア、とち、みかん、そばなど花ごとの蜂蜜が楽しめます。味見もできます。

私は朝食のトーストに塗る「菩提樹」の蜂蜜を買い求めました。

 

明治20年創業の計量具の「国島器械」の前を通って、最後にコーヒーの「イノダ本店」でお茶をしました。

おじさんのウェーターが案内してくれるオールドスタイルの「きっちゃホール」という感じのお店です。

 

古い京都と新しい京都、その間をつないでいるものを考えさせる街歩きでした。

 

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