文化財保存修復・歴史遺産コース

【2024年度卒業展にご来場いただきありがとうございました!】

こんにちは、歴史遺産学科研究室です。

2/8(土)から2/16(日)の9日間、2024年度京都芸術大学卒業展/大学院修了展が開催されました。

今回は、展示期間中の歴史遺産学科の様子をお届けいたします!

まず初日は展示会場にて、卒業論文の授賞式が行われました。

受賞者はその場で発表、その場でコメントですのでドキドキですね。

 

それでは、受賞した学生と研究内容をご紹介したいと思います!

 

【学長賞】「繊維から視る野良着の考察」岩本優希さん(溝邊ゼミ)

野良着(仕事着)の繊維観察を通し、他地域との共通点や生活文化の背景を追求する研究です。

 

【優秀賞】「経年宣紙の物性からみる「火気」」ゾウ シンユエさん(大林ゼミ)

生宣(未加工の原紙)の優劣に影響する特性である潤墨性。経年宣紙と非経年宣紙の物性の違いを通し、潤墨性に影響する「火気」という現象の具体的な物性の解明を目的とした研究です。

 

【奨励賞】「京都市内における非常設イチ(市)の実態と変容の研究-多様な属性情報の収集・整理とGIS分析から-」菅野創太さん(宇佐美ゼミ)

京都市内のイチの属性情報を収集・整理し、GIS分析で可視化し、イチの実態とそこに見られる変容の特徴を明らかにすることを目的とした研究です。

 

【奨励賞】「博物館の授業プログラムにおける児童の反応と学びの特徴-「文化財に親しむ授業」の感想シート分析から-」末満優名さん(宇佐美ゼミ)

博物館のプログラムにおける参加者の記述物を対象に調査を行い、参加者の学びの特徴と、楽しさを感じる内容について検討した研究です。

 

【奨励賞】「歴史上の人物を題材とした創作物表現に関する研究-立花宗茂をめぐる小説作品の比較を中心に-」白木束幸さん(宇佐美ゼミ)

筆者の解釈の違いから、歴史上の人物像は変化する。立花宗茂を題材とした昭和~現代の小説を主に資料を収集し、人物像、変遷について検討した研究です。

 

【奨励賞】「奉書紙の修復に用いる補修紙-塡料の違いによる紙の物性の比較-」野根秀眞さん(大林ゼミ)

奉書紙とは塡料として米粉を添加した厚みのある楮紙のことである。現在漉かれている奉書紙が江戸時代の奉書紙文書の補修紙として最適な紙か検証することを目的とした研究です。

 

【同窓会特別賞】「江戸時代末期から明治時代後期の錦絵における紫色色材の分析-豊原国周作品の赤・青・紫について-」小澤美柚さん(増渕ゼミ)

江戸末期~明治時代の錦絵に用いられた紫の色材を特定し、制作年代との関わりや色材使用の実態に関する情報を得ることを目的とした研究です。

 

以上9名受賞おめでとうございました!

 

次に歴史遺産学科の展示会場をご紹介します!

今回のテーマはRPGです!魔王(論文)を討伐したレキサン勇者たちが、4年間を振り返りながら、これからの未来に思いを馳せます…

論文の要約パネルはもちろん、学生一人一人のキャラクターイラスト、レベルの表示、学生作成オリジナルBGMなどなど世界観が統一された空間となっておりました!

 

会場手前のスクリーンには4年間の思い出写真が投影されており、大学生活の充実度が伝わってきます。

後方には、何やら恩師を感じるモンスターたちが…

こちらは、モンスターに扮したゼミの先生イラストの展示です。先生からの直筆コメント付です!

どのモンスターも文化財を守る強い意志を感じます!

 

歴史遺産学科の卒業展示会場は、期間中約1800名のお客様にお越しいただきました。この卒業展を通して、歴史遺産学科とその学生の活動を知っていただけたかと思います。今回から導入された来場者投票で決まる「学科特別賞」の投票にも多くの方にご参加いただきました。ありがとうございます!こちらの結果は卒業式に発表となりますので、もうしばらくお待ちください!

ご来場いただき、ありがとうございました。

 

 

 

3月22日(土)23日(日)ブース型オープンキャンパス開催!

文化財保存修復・歴史遺産コースでは、「貝根付を作ろう!」をテーマにワークショップを行います。

教員、学生に直接聞くことのできる相談ブースもございます!ぜひ!

ご予約お待ちしております!

オープンキャンパス | 京都芸術大学

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