- 2015年12月18日
- イベント
【日本画】第9回『放課後の日本画研究会』
こんにちは。
日本画研究室です。
久しぶりになりますが、放課後の日本画研究会が行われました。
第9回のテーマは「日本画しながら海外いってもいいじゃないか」でした!
スイス・ジュネーブに交換留学した3年生の丹羽君と、
吉川先生、菅原先生、奥村先生、中神先生、長谷川先生、佐竹先生に
海外で発見したテーマ、海外から見た日本、体験談などをお話いただきました。
まずは吉川先生の毎年必ず行かれているインドでのお話。
吉川先生が持ってきてくださったインド旅行中の動画を鑑賞。
毎日がお祭り騒ぎで熱気につつまれている様子が映されていました…!
そんなインドでのスケッチ生活、日本で生活しているありがたみなどなど、お話されていました。
次は3年生の丹羽君のスイスでの留学生活のお話。
スイスでの留学生活、大学の雰囲気や、日本の大学の授業との対比などなど、
たくさんの写真とともにプレゼンしていました。
また、スイス以外にもイタリア・フランスのお話も。
日本では古い建物を壊して新しい建物を建てる事が多いですが、
ヨーロッパの方では古い建物(パン工場や修道院跡など)をそのまま使って
美術館などにしたりしている事が多いというお話が印象的でした。
泊まっていたホテルの壁に普通にフレスコ画があったりと、芸術と生活が結びついている様子が伝わってきました。
次は奥村先生のフランスのお話。
奥村先生は大学博士課程での研究テーマで、フランスの田舎にある教会の像を研究されていました。
国も文化も宗教も違う土地で出会った像に感じた日本との共通点についてや、
フランスからスペインへの聖地巡礼についてなど、とても興味深いお話でした。
そして菅原先生もフランスでのエピソード。
菅原先生はヨーロッパの方でも個展をされているのですが、
そのときに巡った美術館でやはり作品は「生」でみないといけないという事を学んだとお話されていました。
いままで嫌いだった作家の絵を実際に見たら好きになった事や、
「貴婦人と一角獣」のタペストリー作品の前でいろんな人が立ち止まったり座り込んだりして、
見入ってしまって動けなくなっているエピソードなど。
本などを見ていろんな作品を知った風でいるけど「生」で見る事がいかに大切かを力説されていました。
また機会があれば菅原先生にはニュージーランドのお話もお聞きしてみたいです…!
次は長谷川先生のイギリスでのアーティスト・イン・レジデンスのお話。
今年の夏にイギリスに滞在して作品制作(木版画)をされてきた長谷川先生。
イギリスでは木版は珍しいらしく、他のアーティストの方からも色々な質問をされたそうです。
歌川広重などの日本の版画作品は知っているけど、
それがどうやって刷られたものとかは知らない…というエピソードが印象的でした。
また、イギリスの人々は作品をどんどん買い、それを自宅の壁にしきつめるように飾っている方が多いそうで
投資目的というよりは本当に飾って楽しむためにどんどん購入していくというお話も驚きでした。
アートと生活が自然に結びついている国民性って素敵ですね。
(ただやはりレストランの料理は不味かったそうです…笑)
次は佐竹先生の台湾のアートフェアでのお話。
2014年、2015年とアート台北に出品されている佐竹先生は、その会場でのお話をされていました。
アートフェアというのは作品を実際に販売する場。
もちろん見て楽しむ事もできるのですが、その作品がどんどん売買されていく様子は圧巻ですね。
日本画コースの卒業生も数名出品しておりかなり売れていたようです。
菅原先生もギャラリーから出品されており、その様子も佐竹先生がレポートしてくださいました!
最後は中神先生のバックパッカー旅行記。
なんとなんとアフリカ大陸です!
飛行機から降り立った瞬間から一面赤い大地で、そこに住む人も肌は黒光りしていて美しいというお話で
普段の日本の生活とは全く違う世界が伝わってきました。
現地でのバックパッカー生活、土器について・・・などなどとても濃いエピソードがもりだくさんでした。
海外にも興味がある日本画コースの学生は、先生方のいろいろな話を聞いて更に興味がでてきたのではないでしょうか。
海外に行って学ぶ事、日本にいるときに学ぶ事、どちらもすぐに結果がでるものは少ないとは思いますが、
学生のうちにいろいろチャレンジしてほしいと思います!