- 2016年6月23日
- 日常風景
【イラスト3年】テーマ:妄想
今回は、先日行われました
イラストレーションコース3年生【構想計画】
千原 航先生の授業をご紹介したいと思います!
グラフィックデザイナー、アートディレクターとしてご活躍されている千原航(ちはら こう)先生。
まずは、先生のこれまでの活動をご紹介していただきました。
CDジャケットや展覧会のポスター、書籍のデザイン、映像、自主プロジェクトなどなど。。。
音楽、現代アート、ファッション、映画、建築と実に様々な分野でお仕事されています。
作品が完成するまでのプロセスや、どのようにアイデアを実現させていかれたのか。
普段聞けないような裏話までお話して下さいました。
そして、千原先生のレクチャーの後、いよいよ本日の制作に入ります。
タイトルは「妄想」!!!
どんな授業なのでしょう??
みんな、色々な材料を持って来ています。
クラッカー、風船、醤油、チーク、ろうそく、草、、、
立体でも作るのでしょうか??
実はこれらはすべて、本日の画材です!!!
事前に千原先生から
「画材ではないが描(書)けそうなものを各自持参する。」
と、だけ学生には連絡がありました。
そういう事だったのですね!
描けそうですが、普段は画材にしないですよね。
さて、彼らが何を描いているかと言いますと。
それぞれ自分の好きなキャラクターを描いています。
しかし、ただ各自が持参した素材で描くだけではありません。
本日の課題①
利き手を使わず、オリジナルの画法を編み出し、その素材ならではのテクスチャーや効果を試す。
利き手を使うことは禁止です。
なんのキャラクターでしょうね?
ここで一旦、それぞれの描いたキャラクターを見て回ります。
画材や動きの不自由さから、おもしろいテクスチャーがどんどんうまれていました。
手癖を捨ててフラットな視点につくことで、いつもとは違った制作環境になります。
それだけで、今までだと思いつかなかったようなアイデアや意外性がでてくるのですね。
みなさんも、ぜひぜひお試し下さい。
ここで1時間目は終了。みんな脳のストレッチがだいぶ出来てきました!!
そして、ここからは2時間目です。
先程、互いの作品を見て回ったのもあってか、
2時間目になると、みんなどんどん大胆に身体を使うようになっています。
あれも、これもやってみよう!という気持ちでみんな描いていました。
そして、本日の課題②
偶然できたテクスチャーやかたちを観察。キャラクターになりそうな部分を抽出。
そして、キャラクターを一体完成させる。利き手を使ってもいいが、各自持参した画材ではないが描(書)けそうなものだけで清書する。
鰹節+絆創膏
石けん+紙コップ
彼らは石けんの泡で描いたので、光にかざさないと見えません。
教室はあらゆる「画材」の香りが充満しています。
食べ物、洗剤、化粧品、植物、、、
次々に繰り出される課題をこなすうちに、
机や椅子を離れてそれぞれ自由なスタイルで制作にうちこんでいきます。
先生のアドバイスのほか、お互いでもアドバイスし合いながら、みんな完成に近づいていきます。
それぞれキャラクターが描けたら、その子に名前を付けて、どんな子なのか設定し、
どういうメディアで使用されているか?までを考えて発表します。
どんなキャラクターがうまれたのでしょうか?
作品が出そろったところで、みんなで合評です!!
何もないところから、自分の考えを飛び越えて作品が現れる。
そして、それらを観察し、展開させて社会に送り出していく。
本日の授業では、
イラストレーター、編集者、デザイナー、アートディレクター、
という様々な役割をすべてひとりでこなしました。
学生にはぜひぜひ、これらのキャラクターをグッズ化したり漫画化したり映像化したり、
色々な可能性を予想、展開していってほしいですね。
たのしみにしていますよ〜!!!
今回も元気いっぱいの3年生イラストレーションコースでした〜
スタッフ 勝
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