- 2016年6月14日
- イベント
1日体験入学OCを行いました!
6月12日(日)に今年第一回目となる1日体験入学オープンキャンパスが開催されました。
お越しいただいた受験生と保護者の皆さま、どうもありがとうございました!
この日のアートプロデュース学科の授業は「マンガでわかるアートの魅力」。
すこし意外な組み合わせに思えるかもしれませんね。ですが、「アート」について解説しているマンガを読むということではないんですよ。
この授業では、「マンガを読む」という行為を通してアートの基礎を学びます。
突然ですが、マンガを読んだことがある人にお聞きします!
例えば、友人とどのマンガがおもしろいかの話をしていて、自分は良いと思っていたけれども、友人はそう思っていなくて驚いた、そんな経験はありませんか?
その理由には、人それぞれ好みが違うからということが考えられますね。
ですがもし、そもそも読んでいる物語が違っていたとしたら、、、!?
伊達先生から配られたとある8コマ漫画の1ページ。
授業では、これをまず自分一人で、だいたい20分くらいかけてじっくり読みこんでいきます。
その時に、この8コマ漫画はどんなストーリーなのか、出てくる台詞の順番や、登場人物たちの関係性や気持ち、その場面がいったいどういう状況なのかなどを細かく見ていき、余白に書き込んでおきます。
一人読みが終わったら、今度はグループになって自分がどのように読んだのか意見交換をします。
すると、目の前には全員同じマンガがあるはずなのに、人によって読むコマの順番が違っていたり、人物の表情の見方が違っていたりすることで、登場人物の心の動きや場面がどのように変化しているのかの解釈まで異なり、みなそれぞれ少しずつ違うストーリーを読んでいることを発見します。
それから、出てきた複数の意見を掛け合わせた上で、議論しながらグループで一つのストーリーにまとめていき、そして授業の最後には、全員の前で出来上がったストーリーを発表しました。
他の人の意見を聞いて自分の考えが変わったり、ストーリーAとストーリーBを組み合わせることで新しくストーリーCが生まれたり。
自分一人の見かたでは現れてこなかった解釈が、他の誰かと話したり共有をすることで違ったものに見えてくる、それによって自分の世界が広がるという体験が、この授業を通して実感を持って得ることができたのではないでしょうか。
ここで冒頭の部分に戻ると、「アート」な体験とは、なにか自分と別のものを通して、価値観や意味が変わったり付け加わったりすること。マンガというからだは、価値観や意味といった命を吹き込むことで、より生き生きと深い魅力を帯びたものへと変わっていくのです。
今回はマンガでしたが、アートプロデュース学科ではACOPという授業のなかで、様々なアート作品を複数人で対話しながら鑑賞することを通して、多様な世界への切り込み方を学んでいきます。
さて、7月の1日体験入学では、台詞も何も書いていない「写真」を読み解くという授業を行います。「なんてことない」と見過ごしていた写真が、見方と見せ方ひとつで「傑作」に変わる体験を一緒にしてみませんか?
たくさんのご参加お待ちしています!
【次回予告】
7/12(日)1日体験入学オープンキャンパス
見せ方ひとつで傑作に?
誰でも気軽に撮ることができる写真。
あなたのケータイにも何枚も入っているはず。
でも、撮った後の写真って意外と見なく ないですか?
「なんてことない」と見過ごしていた写真も、見方と見せ方ひとつで「傑作」に変わるかもしれません。
この授業では、作品を「見せ方で魅せる」術を学びます。
アートプロデュース(ASP)学科の授業を体験できるチャンス!!!!!!
概要、申し込みはこちらから
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