アートプロデュースコース

【ASPer】第三回『展覧会の裏側ってどうなってるの?』レポート

祇園祭で街が賑わう7月17日に3回目の高校生アート・サポーター・プロジェクト(ASPer)が開催されました。
4月から続いたASPerもこの日が最終回。『展覧会の裏側ってどうなってるの?』と題し、現在ARTZONEで開催中の佐々瞬個展「うたが聞こえてくる暮し(旅先と指先)」の舞台裏に迫ります。

 

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はじめに林田先生より展覧会を開催するには、どのような準備が必要かという話がありました。

 

準備には大きく分けて

企画立案予算設定宣伝広報搬入作業

がありますが、中でもどのように作品を見せるか/見てもらいたいかを考えて展示構成を組み立てることは、

展覧会の出来に大きく関わってくる重要な作業です。

 

逆に言うと、見る側は展示空間がどのようになっているかに注目してみることで、作家やキュレイターの意図が見えてきて、展覧会や作品についてより深く理解することができます。

 

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そのあとこの日のワークについての説明へ。

今回、参加者の皆さんには『うたが聞こえてくる暮し(旅先と指先)』展の取材に来た記者になってもらい、本展の企画者である藤本悠里子さん(ASP学科4回生)に記者会見を行います。

 

 

まずは展覧会を鑑賞して、会見で藤本さんに投げかける質問を考えます。

 

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事前にあった林田先生からのアドバイス

作品を見るだけでなく、それがどのように展示されているかに注目する

案内文や作品リストも重要な情報源

 

などを手掛かりにして、二人一組のチームで展覧会を取材します。

 

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この展覧会では2つの映像作品が展示されています。

1Fと2Fで展示のされ方がどのように違うか、作品の内容とも比較しながら見ていきます。

 

展覧会場での取材を終えたところで、藤本さんが登場し記者会見がスタート。

会場も会見場らしく、椅子の配置やライトの向きを変えて雰囲気を盛りたてます!

 

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開始とともに記者からは次々に手が上がりました。

 

1Fと2Fとで壁の色が違うのはなぜですか?

映像と立体物の配置の関係性は?

導線が複雑になっているのはどうして?

といった展示構成に迫る質問の他に、

 

作品にラップを用いたのはどのような意図が?

などの、作品内容についてのものから、

 

作家との出会いのきっかけは?

この展覧会を誰に一番見てもらいたいですか?

今後佐々さんとはどのような付き合いを続けていきたいですか?

という、作家と企画者の関係性に触れるものなどなど様々ありました。

 

なかなか鋭い質問もあったりして、周りで見ていた先生からは度々「おぉ〜!」と感嘆の声が上がっていました。

 

藤本さんも記者たちに負けじと堂々とした喋りで、一つ一つの質問に丁寧に答えてくれました。

 

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たっぷりの質問で記事執筆のネタを入手した参加者たちには、記者会見終了後、ASPerバッジの「P」が福先生から手渡されました。

A」「S」「P」の全てのバッジを手に入れたみなさんはこれでASPerの仲間入りです!

このASPerに参加する前と今とでは、アート作品の見方がきっと変わっているはずです。

ものの見方が変わると世界も変わる。ASPerで鍛え力をこれからも伸ばし続けて、素敵なアートサポーターになってくださいね。

 

 

参加者の感想より一部を紹介します

・展覧会を作る人も、一人のアーティストだと納得した。

・今回のイベントは新たにアートを考えるきっかけになりました。これからはもう一歩進んで展示が見れそうでとても楽しみです。

・企画者の努力が身を結ぶと素晴らしい展覧会になると思いました。裏方は大変そうだけど面白そうです。

・見方によって捉えられ方も変わってくるので、展示をプロデュースすることに工夫は必要不可欠だなと思いました。

 

 

 

 

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