こども芸術学科

しぜんのわ:文化芸術祭でのワークショップ報告

「しぜんのわ」じゆうにあそびをつくってください。

2月5日(日)、京都市障害者スポーツセンター(京都市左京区)にて文化芸術祭が開催されました。様々なコンサートやワークショップなどが行われ、その中でアートワークショップの講師としてこども芸術学科教員の村山も参加し、「しぜんのわ」による展示と共に、自由にあそびをつくってもらう内容をおこなって来ました。

 

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自然の藁やコモを使い沢山のわをつくり、水の波紋のような雨の雫のような自然の景を創造し床に置いたり、吊るしたりして展示を行いました。また、同時に自由にわであそびをつくってもらう内容で、ワークショップも実施しました。

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親子で参加していただきました。お母さんが怪獣のようになって行き、子どもはわをいけていくようにあそんでいました。

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こちらは、わでけんけんぱっのように。

 

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こちらも凄い、わで編んで行くようにつながっていきました。

 

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どんどんあそびを工夫していくのが見ていて楽しかったですね。

 

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子どもも大人も皆わに夢中であそびをつくっていました。素材感も普段触らないとげとげ感と、わらの香りもして五感をフル回転しつつ、自然にあそびを見つけていくのが新鮮な発見でもありました。

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いいですねー。皆違うあそびを創造しています。こちら何も言っていません。

とってもいい雰囲気で、あっと言うまに時間になりました。

 

実は、障害者スポーツセンターの前の週に、京都造形芸術大でも、自主参加ワークショップの、わであそびをつくってもらう展示を、プロジェクトリング展の中で行いました。(前のブログで紹介しています。)

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この時は、美術家の藤浩志さんとのコラボレーションとして、藤さんがぬいぐるみをわに組み合わせて付けていただきました。かわいいぬいぐるみですが、こちらのぬいぐるみは、藤さんの子どもがおもちゃを持ち寄りポイント制でおもちゃの物々交換のシステムの「かえっこや」で集まったぬいぐるみ達です。ぬいぐるみとわが合わさりかわいらしいですね、ここに集まっているところを見ると、子どもがここであそんだんでしょう。わだけの創造性ではない、コラボによりわの可能性をまた感じることが出来ました。

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ここも大学の人間館1階のピロティです。

 

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さらにこちら、わつながりで、昨年1月にアーティストの池宮中夫氏をゲストで大学にお呼びし、村山のわと、池宮氏のパフォーマンスにてコラボレーションを行ったときの様子です。

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パフォーマンス終了後、1回生の学生が、わであそんでいました。電車ごっこでした。

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こちらのわは、トランスアーツTOKYO2015に参加し、東京神田の廃墟ビルの屋上でつくったわです。東京都心の雑草を集めてつくったわになります。

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このわも同じプロジェクトで、2016年神田の廃墟ビルの和室の畳でつくったわです。

 

障害者スポーツセンターでワークショップを行うまでに、いろいろな場面で、様々なわをつくってきました。

京都に住んで2年が経とうとしています。その間、神社仏閣や山や自然部にもよく行くのですが、京都の様々な神社で見た、茅の輪の在り方に大変興味をもち、人と自然との間にある、わとでも言いましょうか、互いの関係の中にあるつながりを深く考えることが出来ました。

 

そうしましたら、わを意識化する切っ掛けになった、茅の輪を少し紹介しましょう。

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こちら、今宮神社の茅の輪です。

 

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いわれなどあり、わのくぐり方なども正式にあります。多少の違いはありますが、体験型のワークショップのようでもありますね。茅の輪くぐりは。

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京都で見ることの出来る茅の輪は、全部違うものを見ることが出来ます。ここは、建勲神社の茅の輪です。立派なわですね。かなりのパワーを感じますね。

わは、どこにでもある形であり、普遍的な形でもあります。でも、しぜんのわは、すべて完全体ではないので、そのかたちに魅力を感じているのかもしれません。

 

さて、自身の活動の紹介になって行きましたが、最後に文化芸術祭の他の様子も紹介します。

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体育館にてコンサートを主として行っていました。年齢層が高めで、いい意味で地方のアートプロジェクトの開会式を見ているようで、良かったです。地域の中で行われる芸術祭は、文化芸術を身近に感じて見ていただける貴重な機会ですので、今後もっと重要なものになって行くと思われます。

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近隣の保育所や児童館の絵画展もありました。地域に開かれたかたちでの芸術祭と言うのがわかります。もっと沢山あってもいいですけどね。

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入口に壁画発見。館内にも他に壁画ありました。通路の壁に常設で公募形式で展示スペースを設けていました。ここには、いろんな立場の’方が集う場所ですので、今後も文化芸術を介したプログラムを充実させて行って欲しいですね。さらに言えば、もっと子どもが集まるような仕組みもつくってもらえたら素晴らしいと思います。

 

(教員/村山修二郎)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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