文芸表現学科

【学科長短信01】入学おめでとう!

 

4月4日、京都造形芸術大学では入学式が行われました。文芸表現学科にとっては、学科として独立する前の時代もあわせると、じつに11回目の入学式。今年は47名の新入生を迎えました。毎年思うことですが、みんな若い! そして初々しい! この日の気持ちを忘れないで4年間がんばってほしいなと、心から思います。

 

IMG_4140

IMG_4151

そんな意味をこめて、僕は「大学に慣れるな」という話をしました。文芸表現学科には、小説を書きたい、編集を学びたい、という人たちが日本全国から集まってきます。志を同じにする「仲間」ができるのは、何にもかえがたいすばらしいことです。でも、それだけで終わらせてほしくはないのです。自分とは違った人間、自分の知らなかったもの、ことに出会えるのが大学の一番すばらしいところです。そんな気持ちから、みなさんの大学4年間1461日がワクワクドキドキの毎日になりますように、と話しました。

 

IMG_4188

IMG_4199

IMG_4213

続く5日は、学科のガイダンス、大学全体のガイダンス、そしてキャンパスツアーと、1年生にみなさんにとっては盛りだくさんの1日だったかと思います。京都造形芸術大学は瓜生山(標高294m)という山の斜面に建っています。キャンパスツアーでは、キャンパスの中でもかなり高いところにある能舞台まで登りました。ここからの眺めは一見の価値あり!です。

 

IMG_4236

キャンパスツアーの終点は、文芸表現学科研究室。研究室には、困ったときに行く(?)事務窓口や教員ブース、自分の書いた作品を出力するプリンター、仲間と一緒に何かやりたいときのためのプロジェクトルーム、ゼミをしたり百讀の本が揃っているゼミ室などなど、いろいろなものがあります。これらの施設・設備を使い倒して、4年間、貪欲に学んでください。

 

IMG_4275 IMG_4281

 

さて、最後になりましたが、ちょっとしたお知らせです。この4月から、前任の校條(めんじょう)剛先生に代わり、河田が文芸表現学科長を務めさせていただくことになりました。文芸表現学科はコースとしてスタートしてからまる10年、今年は11年目の年にあたります。これまでの10年間、学科の教職員はもちろん、この学科にかかわってくださったたくさんの人たちのおかげで(もちろんこの10年にうちで学んだすべての学生も含みます)、まだ百点満点ではないかもしれませんが、うちの学科オリジナルのすばらしいカリキュラムができました。これは、学生が創作・編集を学ぶための「場所」が完成したということだと思っています。次の10年間は、こうしてできたこの「場所」を、社会に、世界につなげていきたい。そういう気持ちで学科長を引き受けました。

 

学生を作家として、編集者として社会に送りだすだけでなく、すでに社会のいたるところで活躍している卒業生とも連携しながら、みんなが大学で取り組んでいることを広く社会に発信していきたいと思います。新入生たちには、僕も学科長1年生です、と話しました。新入生にむけたメッセージは僕自身へのメッセージ。文芸表現学科の毎日が、ワクワクドキドキの毎日になるようがんばりますので、どうぞよろしくお願いいたします!

 

IMG_4159

 

文・河田学(文芸表現学科 学科長)

<300301302303304>