- 2017年10月18日
- 日常風景
つめない積み木
雨の日が続き、いっそう冷え込んできましたね。
せっかくの行楽シーズン、たまにはカラッと晴れてほしいものです。
そんな雨の日に行われた1年生の授業、造形表現Ⅱをご紹介します。
今回の授業内容は「積み木を使って遊ぶ」です。といっても、ただ遊ぶわけではありません。
「1つのことに集中する」「見立て」「広げる」「破す」といった、子どもの遊びの表現につながる一連の流れを体感するために、積み木遊びを行います。また、この教室を使ってどのように遊ぶかという想像力や、小さな積み木という素材でどのように造形するかという発想力も試されています。
「1つのことに集中する」ひたすら積み木を積みます。しかし、積み木は2センチ四方の大きさで、不揃いにカットされているため、非常に積みにくいです。実際に遊んでみると、積み木が小さすぎて誤飲の可能性があるので幼児は遊べないな、ということや、ある程度指先が動く年齢でないと難しい大きさだな、という事に気づきます。これも学びになります。
積む場所を間違えてしまうと、あっという間に崩れます・・・
「見立て」水に見立てる おままごとや砂遊びでもよく「見立て」が行われています。
「見立て」線路に見立てる
「広げる」建物に見立てた積み木で町をつくり、どんどん広げていく
「破す」積み木を壊す、砂場でトンネルを作った後に蹴ったり埋めたりして壊す。子どもの「壊す」は、大人が考える「壊す」と必ずしも同義とは限りません。ものが壊れるときの動きや音がおもしろくて壊したり、物の構造や材質を知りたくて壊したり。壊すことは遊びの一部でもあります。
この授業は造形の科目ですが、見方や考え方を少し変えると保育や教育につながる入り口になっています。その逆もしかり。後期が始まったばかりですが、学生たちの今後の作品が楽しみです!
(大塚:スタッフ)