- 2017年12月15日
- イベント
第4回!歴史研究クラブ-京都仏像探訪-
こんにちは。歴史遺産学科の副手Kです。
今回は12月3日(日)に開催された歴史研究クラブ第4回目の様子をお届けいたします!
今年度最終回となる今回は、京都仏像探訪と題して、フィールドワークで
永観堂禅林寺の「みかえり阿弥陀仏」を見学し、みかえり阿弥陀仏の秘密に迫りました!
集合し、まずは坪井先生より永観堂の歴史や境内についてレクチャーを受けます。
フィールドワークにおいて事前の予習は大切です!
基礎知識を学んだあとに、いざ永観堂へ!
秋はもみじの永観堂と呼ばれる有名な紅葉も赤く色づいており、とても綺麗でした。
まずは釈迦堂、御影堂です。
同時に寺宝展も開催されており見学しました。
堂内の装飾や障壁画などそれぞれの作品の歴史的背景、修復の技術について先生方より解説があり、
高校生たちが一生懸命耳を傾けている姿が印象的でした。
そしてみかえり阿弥陀仏が安置されている阿弥陀堂へ!
阿弥陀堂では、みかえり阿弥陀仏の特徴や説話についての解説とともに、
阿弥陀堂内の建築彩色の特徴や保存方法についての解説もあり、じっくり見学しました。
阿弥陀堂の内部には赤青緑黄白などの顔料で、波の文様や幾何学模様等の他、飛天や龍の絵などが描かれていました。
顔料は膠で木材に接着されていますが、外気にさらされることで、温湿度の変化や排気ガスなどの影響を受けやすく、
絵具の剥落や木材の劣化などが起こりやすいのです。
実際の修復箇所を見ながら、修復の技術についても学びました。
様々な角度から自分の目で見て、技術のすごさやその当時の考え方などを感じとることが
できるのもフィールドワークの醍醐味ですね!
そして京都の町並みが一望できる多宝塔へ!
ここでは町並みを見ながら、現在と昔の違いについて学んだり、景観を守ることについて学びました。
私たちが普段、当たり前に見ている町並みや山々も、先人がのこしてきたものだという意識を持つことで、
見方や考え方が変わってきます。
帰り道には先生方と楽しそうにお話している様子も。
天候にも恵まれ、とても充実した歴史研究クラブとなりました!
基礎知識を蓄えた状態で実物を見ることで、いつもと違った視点で見れたり、考えたり
することが出来たのではないでしょうか。
ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!!
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