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歴史遺産コース 矢島 美佳

 江戸時代17世紀作と言われる「太平記絵巻」は金銀極彩色の豪華な絵巻です。12巻のうち5巻が埼玉県立歴史と民俗の博物館に所蔵され、2021年の企画展でその5巻の美しい色彩と生き生きとした人物描写に惹かれたことが本研究のきっかけです。絵の筆者は海北友雪が有力とされていますが、確証するものはなく、また各巻に僅かな表現の違いが見られ複数の絵師が制作に関わった可能性があることから、現存する原本10巻の画風を比較分析し、この工房にはどのような絵師がいて分担はどう行われていたのか、それらを統括した絵師が友雪なのか検討しました。画風の比較は難しく、結論を見失うこともありましたが、先生方のご指導と励ましのおかげでどうにか提出することができました。それでも「太平記絵巻」のことばかり考える日々は楽しく充実したもので、研究できるよう協力してくれた家族にも感謝です。研究を通して私は絵巻の沼にはまりました。特に近世の絵巻は中世のものに比べ研究が遅れています。これからも「太平記絵巻」や近世絵巻について学びを続けていきたいと思います。


「太平記絵巻」の絵師と制作背景について

埼玉県

矢島 美佳

歴史遺産コース

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