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歴史遺産コース 楠本 香織

寛永文化の特徴はサロン文化で、代表的な3つのサロンと3人のキーマンがいます。1つめは後水尾後水尾天皇(1596-1680)を中心の、公家衆や高僧を中心としたサロン。2つめは、鹿苑寺住持鳳林承章(1593-1668)のサロン。3つめは京都所司代板倉勝重(1545-1624)と息子重宗(1586-1656)を中心とした、板倉京都所司代サロンで
そこでは身分の垣根を超えて相互に交わり文化活動が行われたといわれています。

 そこで、私はこのサロン間でどのようなやり取りがあり、キーマンはどのように活動していたのか?それには現代の多様なコミュニティ間をオーガナイジングしていく上で何かヒントになるものはあるか?という興味も芽生えました。

「寛永文化サロン」が誕生した時期は、長い戦国期が終焉し、徳川による封建制度が浸透していくまでの間の期間でした。平和の世が来たことで純粋にコミュニティや文化活動が活発化したという側面だけではなく、そこにあった政治的、経済的な思惑も並行して追うことで考察できたこともあります。

 最終的な明確な回答は出ないままですが、多くの先行研究や実際の史料にあたった経験はとても貴重であったと感じております。


寛永文化を生み出したコミュニティ
−オーガナイザーの存在と町衆が文化に与えた影響−

東京都

楠本 香織

歴史遺産コース

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