(大学院)写真・映像領域 早瀬 交宣【領域奨励賞】
『Collages in Motion』
- A Study in Fragmentary Movements -
3′00"
映画における動きの先駆者 エドワード・マイブリッジの連続写真に内包された時間的な動きを再編集し、〈モーション・コラージュ〉という作者独自の技法を探求した映像インスタレーション。
空間的には、横一列に配置した4つのモニターを上下2段に並べた8画面構成で、そこに、人間や動物の歩き、走り、踊りなど多様な動作が映し出される。時間的には、まず新たな画像の断片が既存の画像に順次重なって動きを構築するフェーズを示し、次に断片が次々と入れ替わりながら動きを生み出すフェーズへと移行。さらに、被写体が左から右へと画面を越境しながら横切るシークエンスが展開され、断続的な動きが独特なパターンを持つ軌跡として視覚化される。
〈動き〉を観る行為は〈現在〉の瞬間だけでなく、その直前の残像や記憶といった〈過去〉の視覚的補完によって成立する。つまり、私たちは常に〈現在〉とさまざまな〈過去〉とを同時に観ていると言える。本作は、〈現在〉と〈過去〉の両方を総体として捉える視点と、〈現在〉という時間に重きを置いた視点の両面から、多様な動きの表現を提示する。この両視点を示すことで、観ることの本質を問い直す試みとなっている。
断続的な動きが独特なパターンを持つ軌跡として視覚化される
早瀬 交宣【領域奨励賞】
(大学院)写真・映像領域
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