(大学院)グラフィックデザイン分野 谷田 良子
スープによる在留外国人の孤立改善プロジェクト「one /椀」
本制作研究は、在留外国人の孤立を改善する目的で考案した、スープを中心に据えたプロジェクトである。具体的には、クライアントに味噌汁専門店を設定し、この店舗で毎月1日に行われる月1 のスープイベントであるが、味噌汁の「椀」と、孤立する外国人それぞれが唯一無二の存在であることを意味する「The one」をかけ、プロジェクトを「one」と命名した。
想定した味噌汁専門店のブランドコンセプトを「遠く離れた故郷に帰る場所」とし、その店舗について「日々忙しく過ごす中の一息つける、離れた故郷に想いを馳せられる場所」と定義した。遠くふるさとを離れ、孤独を感じる外国人の視点に立つと、日本に生まれ育った日本人以上に意味のある場所になる思われたことからこのようなスープレストランをクライアントとした。
母国から遠く離れ孤独を感じる在留外国人が、日本人にとっての味噌汁のように彼らにとっての懐かしい母国のスープに再会する場となるのが本one イベントの核である。イベントは毎月1日どこかの国のスープがメニューに取り上げられ、同様に孤立する外国人が集いつながり、ほっと息をついて安心感を得られる場になることを想定した。また、店舗という物理的な居場所の創出だけでなく、そのほかにも孤立を改善するアイデアを組み込んだレシピ付きのランチョンマットやone ウェブサイトなどを制作した。
谷田 良子
(大学院)グラフィックデザイン分野
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