和の伝統文化コース 浜村 良子
本学での学びの中で「煎茶道」なるものを知り、
それが一般的に「茶道」と称される茶の湯と平行したもう一つの茶の道として誕生し、
現在も引き継がれていることに衝撃を受けた。
それに付随して「文人」という言葉にも初めて遭遇し、
イメージは描けるが即座に意味を発せられない自分に、同様に心がさざめいた。
二つの茶の道は茶室、しつらえ、茶道具、また茶会自体の在りようが対照的で、
現代にも概ね引き継がれている。
しかしながら「装束」に関しては、現代の茶席において、双方に相違がないことに気付いた。
二つの茶の道が起こった時点での装束には、両者の特徴に連なる大きな違いがあったはずだが、
時代とともにどのように変容して現在のような同じ装束となったのだろうか?
そこで煎茶道が起こった江戸時代に焦点を当て、明治、大正へと流れを追いながら、
絵画と写真資料を用いて装束の変遷を考察することとした。
現代に関しては、茶の湯六流派、煎茶道五流派の教授者に電話でヒアリングを行った。
特に煎茶道の絵画資料収集に苦労したが、黒川先生のご尽力により、どうにか形にすることができた。
また各流派の家元はじめ教授者の先生方にも心から感謝を申し上げたい。
茶の湯と煎茶道における装束についての考察
愛知県
浜村 良子
和の伝統文化コース
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