Mother’s Day for MOMS 母の日、「百人百様の母たち」プロジェクト
就職氷河期世代の”母の日”を「感謝」から「自己を認める日」へ変えていく、コミュニケーション・デザイン
(大学院)グラフィックデザイン分野 向島 美奈子
就職難を経験し、家族を支えてきた就職氷河期世代の母たち。彼女たちは子どもの自己肯定感を気にかける一方で、自分自身を認める機会をほとんど持ってきませんでした。本プロジェクトは、母の日を「感謝される日」から「自己を認める日」へと読み替え、「良い母」の定義を一つの正解から百人百様のあり方へとひらく試みです。就職氷河期世代を中心としながら、すべての世代の母たちが自分らしさを認め合える場を目指します。
カーネーションを聖火に見立てたロゴマークには、母たちが自分自身を照らし、互いに灯を分かち合う願いを込めました。展示会・SNS・対話セッションの三本柱で構成し、小さな参加の積み重ねで承認を往復させます。来場者が花びら型の付箋に多様な母親像を書き込む参加型ボード、個人史と社会史を並べて「全部自分のせい」でも「全部時代のせい」でもないと理解できる年表、母から母への語り返しレターなど、安心して語り、受け止め合える仕掛けを用意しました。SNSでは「#今の母に似合う花」を通じてカーネーション一択から多様な選択へ。
母の日を家庭内の行事から社会的な承認の場へ変え、母たちが自分の歩みを言葉にし、日常の中で自己を認める言葉の引き出しを増やしていく循環をつくります。
向島 美奈子
(大学院)グラフィックデザイン分野
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