本文へ移動

文芸コース 姫井友子

 フランスで4年に一度開催される「パリ・ブレスト・パリ」という、自転車で1200キロを走る認定イベントを主軸として、3人の男女が参加するに至ったきっかけ、出場資格を得るまでの道のりと、イベントの様子など、4年に渡る出来事を筆者自身の経験をベースとして描いた。
 予期せぬ出来事や結果は、人生に彩りを与えてくれるものになるのだという気付きと、物語を通して自然の美しさを表現したいという思いが、執筆の動機である。 
 サドルの上で交わされる会話と、そこから見える風景、自然の過酷さ、通常は人が行動しない時間帯の情景を主人公の視点を通して描いた。制限時間の中での時の流れと、自転車のスピード感を文章のリズムで表現することを意識した。
 ひとりの自由さと違い、人との触れ合いの中には不自由さがある。それぞれに考え方や感じ方に違いがあり、ともに影響し合い、成長している。他人との関係や天候、体調や精神状態など、想定外の出来事が絡み合い、思うように進まない3人の道中や人生の中で、彼らの気持ちの揺れ動きと葛藤の描写を追求し、制作に努めた。


東京都

サドルトーク

姫井友子

文芸コース

このコースのその他作品