アートライティングコース 中野芳則
アイヌは、日本列島北部周辺・北海道の先住民族です。アイヌは神々と共に生きた民族で、カムイという神を信仰していました。アイヌにとって神観念と同様に家(チセ)も特別な存在のひとつであり、単なる住居ではなかったのです。チセを建てることは信仰と深く関わっており、大きな決まりごとが存在していました。
2020年7月には、アイヌ文化の復興・発展の為の拠点となる「民族共生象徴空間(ウポポイ)」が、北海道白老町に開設されました。ウポポイでは当初、チセを建てる実演が毎日行われていました。私はその実演の中で、葺ぶきの家には多くの神が関わっている様に見てとれました。そこからアイヌの人々を身近に感じ、よりアイヌを知りたいと思う様になり、道内の他のチセも見て廻りました。
卒業研究では、特にチセと神との関わりについて考察し、結論を導き作品化しました。この研究では、アイヌの生活は神々を中心に存在し、この傾向はチセに注目しても言えることを記載しています。アイヌは自然や周りの多くのものを神として捉え、生活の中でそれらの神々と密接に関係していました。しかし、アイヌの神々との関わりは神の種類によって大きく異なっていたことを研究にまとめています。
北海道
アイヌの家(チセ) -神々とともに生きた人々が住んでいた家-
中野芳則
アートライティングコース
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