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芸術学コース 髙橋 正江

 本論は、カナダ出身の20世紀を代表するピアニストが日本でこれほどまでに愛好されるようになったのかその受容の過程と理由を考察します。グレン・グールドは、驚異的な勇気と精神力を発揮した《ゴルトベルク変奏曲》の録音を契機に世界的な演奏家として活動の地位に立ちました。日本では1970年になっても辛らつに評されていました。クラシック音楽を壊したという偏見がある中で、音楽の解釈を探求し再創造することで音楽に新風を与えました。グールドは、演奏会活動を辞めても、録音メディアを通して聴く側一人ひとりを思い遣っていたという事実を前提に、多様な評価から受容のあり様を多面的に検証します。
20世紀にグールドの果たした貢献の再認識と評価の研究を通じて、21世紀を生きる私たちに、創造とは芸術とは何か、グールドがあらゆる手立てを講じて伝えてくれていることを感知して論文に取り組みました。


東京都

グレン・グールドの音楽とメディアについて――
《ゴルトベルク変奏曲》を通した受容と評価の一考察

髙橋 正江

芸術学コース

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