芸術学コース 清水 亮太
愛知県
21世紀の琳派顕彰の特徴
2015年。その年が琳派にとってどんな年であるかも知らず、私は「琳派 京を彩る」展で≪風神雷神図屏風≫などの琳派作品を初めてじっくり鑑賞する機会を得た。しばらくして大学の授業で玉蟲敏子氏の『生きつづける光琳』に出会い、琳派は100年周期でリバイバルが繰り返されてきたこと、ある芸術活動を作品研究から離れ、顕彰史や言説史によって分析するという手法を知った。
2015年はまさに琳派400年目の節目の年で、琳派関連の展覧会やイベントが多数開催されていた。それらの展覧会の中で、杉本博司などの現代アート作品と伝統的な琳派を並べて論じる試みも行われた。私はその試みに非常に興味をもち、それが卒論のテーマにつながっていた。
21世紀の“3回目”の琳派顕彰の特徴を明らかにすることは、現在進行形の現象を扱うことであり、同様のテーマでの論考はほとんどなかったので、21世紀以降の琳派に関する展覧会図録の論考や新聞&雑誌記事が情報源となった。(京都新聞にはかなりお世話になりました。)
同時代的なテーマを取り上げたのだから、私の述べたことが妥当であったのか、今後も琳派の動向を見ながら継続して考えを巡らせていきたい。
清水 亮太
芸術学コース
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