【学生レビュー】ミュージカル『王様と私』
皆様こんにちは。上田でございます。
ミュージカル『王様と私』に大勢のお客様がご来場いただきました。誠にありがとうございました!
何回も繰り返すカーテンコールにスタンディングオーベーション!満席の会場が興奮のるつぼのうちに幕が下りました。
さて今回、舞台芸術学科で舞台衣裳を製作している4回生の学生が、本人の強い熱望により、衣裳スタッフの見習いとして参加が実現しました。
初めてプロの現場に立会い、新鮮な刺激を受け良い勉強になったのではないでしょうか。
これからも大いに精進してがんばってほしいです!
ということで、今回のブログは、『王様と私』の衣裳スタッフを初体験した西村さんに書いてもらいました。
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こんにちは! 初めまして、舞台芸術学科四回生の西村咲郁です!
最近蝉が鳴き始めて一気に夏がやってきたように感じているこの頃です!暑いですね。
先日、春秋座で上演されていた「王様と私」の衣裳部さんに関わり、今回ブログを書かせて頂くことになりました。どうぞよろしくお願いします!
もともと、私は大学で舞台衣裳を主に製作しているのですが、このようなツアーで回られている大きな公演の衣裳を間近で見ること、触ることは初めてでしたので、とても刺激的な機会となりました。
私が付かせて頂いたのは本番の前日、仕込みの日で、搬入や衣裳のメンテナンス(洗濯や手直しなど)の作業を主に行いました。
当日、東宝舞台の衣裳部の方々に初めてお会いし、始めは緊張していた私でしたが、みなさん気さくな方で、作業をお手伝いしながらも色々と教えてくださりました。
衣裳部さんは全員で5人いらっしゃって、それぞれ担当の衣裳があり、テキパキと作業をする姿に、プロの仕事というものを間近で拝見しました。
メンテナンスの作業などは、地道な作業が多いのですが、その積み重ねが作品に大きく関わってくるので、気の抜けない大切な作業だと感じました。
例えば、ボタンが取れかかっていたり、汚れている衣裳を役者さんに渡してしまったら、それはかなりテンションを下げてしまう、と。役者さんが気持ち良く衣裳を着てもらうことで、モチベーションを上げ、結果、作品のクオリティに貢献していくのだと衣裳部の方に教えて頂きました。
それは自分が今後作品を作る上でも意識すべき、大切なことだと感じました。
私は次の日、本番をお客さんとして拝見したのですが、やはり、前の日に蛍光灯の下で見ていた印象よりも照明が当たることで豪華さがパワーアップしており、驚きました。
また役者さんが着ることによって、衣裳も生き生きしていました!
あと、昨日触っていた衣裳が出てきたときは、なんだか嬉しくなっちゃいました(笑)
今回1日という短い時間でしたが、現場に行かせて頂いたことで、学ぶことがたくさんあり、とても濃い時間を過ごすことができました。
これらを自分の糧にして今後の制作などに、活かしていきたいと思います!
それでは、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
舞台芸術学科 舞台デザインコース 4回生
西村咲郁