本日の京都芸術劇場は…
カテゴリー : KPACへようこそ
春秋座にて
がございます。
13:30開場、14時開演。
上演時間は約2時間20分を予定しております(途中休憩有)。
当日券もございます。
皆様のご来場をお待ちしております。
舞台芸術研究センター
今日はニャンの日パート38 my cutie pies! 我が家のかわいいネコ達
カテゴリー : 今日はニャンの日
みなさま、こんにちは。
共同利用・研究の担当のツカモトです。
まだ雨の少ない梅雨いかがお過ごしでしょうか?
今回のニャンの日は猫と一緒に暮らしていてかわいいなー、と思った瞬間をランダムにご紹介します。
ちまたは、ワールドカップ一色ですね!
近頃とても甘えん坊の巨大猫プイプイをだっこしながら
サッカー観戦です!
さて、我が家の猫は気持ちのいい日差しに誘われて、ベランダで鳥や虫を見るのが日課です。
柵から乗り出し過ぎてひやひやします。
そして、外にいて暑くなりすぎたら部屋に入ってきます。
まったりとしているミラコ。
なにかしら、妖艶な雰囲気をかもしだしております。
片足が落ちている体勢は本当に楽なのか、、、?
ギモンです。
時には少し離れて昼寝してみたりしております。
以前のブログでも紹介したのですが、彼らは兄妹だけあって、体制がよくシンクロしております。
それが何ともいえずかわいいのです。
最近ちゃんとするようになってくれたのが、目の掃除。
熱心に毛繕いしております。
「何かようですか?」と言わんばかりのぷいぷい。
おやおや、、、?布団の影から何かが見えてますよ?
ペロリとめくると、のんびりお眠り中のペトチでした。
大きなアクビで「せっかくいい気持ちだったのにー」とアピール。
でも、あんな肉球だけ見えてたら思わずめくっちゃいますよね?
やっぱり何回書いてもとっても私事なニャンの日ブログ。
恐縮してしまいますが、ちょっとでも多くの方がほっこりしてくださったらうれしいです。
また、次回もお楽しみに!
ツカモト
カゲアナ研修 レポート
カテゴリー : KPACへようこそ
こんにちは!西田です。
先週の6/14(土)、元NHKキャスターの鈴木愛悠(すずきあゆ)さんを講師としてお迎えし、
学生フロントスタッフのためのカゲアナウンス研修が行われました。
カゲアナとは、公演の際に開演前や終演時に聞こえるアナウンスのことです。
”声で伝える”プロのアナウンサーである鈴木さんに、教えて頂く大変貴重な機会・・・!
その現場をのぞいてきました。
鈴木愛悠さんは、
19歳からテレビ出演・司会業を始められ、22歳でキャスターとなり、
5年間福井・京都でニュースキャスターとして活躍後、今年4月に独立。
話し方を通して美しい女性を育てたい!という想いから、
『悠話舎』を設立し“ 声と身体のコンシェルジュ”として活動されています。
「こんにちは!」
と一人ひとりの学生に声を掛けてくださる鈴木さん。
その透き通る美しい声に感動・・・
研修は、発声練習から始まり、音を美しくする“鼻濁音”を実践。
それらを踏まえカゲアナウンス原稿を練習し、いざ前で発表!!!
一人ひとり、きらっと光る声の個性があります。
良いところを伸ばし、一音一音、丁寧にアドバイスをしてくださる鈴木さん。
①よく通る
②よく響く
③自然に
この三点が話し声で大切なポイント。
「相手を声でおもてなしする」という意識で
ゆっくりと丁寧に、表情をつけ、心地よさを感じてもらうことが
大事なのだそう。
印象的だった言葉。
「私も、最初は全く自信がありませんでした。
でも今は声に自信がある、といえるようになった。
それは、自分はこれだけ毎日お稽古を積み重ねてきた、と思えるから。」
華々しい経歴の裏には、きっと血のにじむような努力をされてきたのだろうな、と感じます。
そのプロフェッショナルでストイックな姿勢に、衝撃を受けました。
「相手に伝わらなかったら、それは話していないのと同じ。」
という一言が、胸に突き刺さりました・・・
つい、恥ずかしさや緊張でうまく伝えられないことがありますが、
それは変えていけるものなのだと、鈴木さんに教えていただきました。
立川志の輔独演会からの~
皆様こんにちは。上田でございます。
5月31日に開催しました『立川志の輔独演会』は嬉しいことに今年も満員御礼!
京都だけでなくご遠方からもご来場いただき本当にありがとうございました。
演目に関して、事前にお客様からお問い合わせいただいているのですが、
スタッフも開演するまで判らないのです…(汗)
これもひとつのお楽しみにしていただければ幸いでございます。
今年度の演目はコチラでした!↓前座の志の太郎さんが会場を温められ、
立川志の輔師匠の創作落語『親の顔』と
大岡裁きの一編である人情噺『帯久(おびきゅう)』を口演しました。
公演終了後にアンケートの回収を行っておりまして、いつも志の輔独演会のアンケートはトップの回収率!皆様本当にご協力ありがとうございます!
お書きいただいた感想からほんの一部をご紹介します。
・前半は気持ちよく笑え、後半はグッとした話に集中し、色々考えながら笑いも含んでいる素晴らしいものでした。(10代男性)
・落語というものがこんなにも人の心を動かし、そんな中でも笑いを忘れることのないものだと実感できました。本当に来てよかった、できれば来年も見に来たいと思います。(10代男性)
・『帯久』胸が透くような、心のにごりが流されるような気持ちです。(20代女性)
・人情味あふれる大岡様のお裁き『帯久』にはぐいぐい引き込まれました。『親の顔』はとにかく大笑いしました。(40代女性)
・志の輔さんの人柄・話芸に引きこまれ『帯久』の最後のほうは胸にぐっときてほろりとしましたがオチで大爆笑。(40代女性)
・『帯久』心に残る噺が増えて幸せです。(50代女性)
幅広い年代に支持されているのが伝わってきます。
特に若い世代の方は新たな世界が広がったのではないでしょうか?
またお客様から学生フロントスタッフへの温かいお言葉も頂きました。(感涙)
・スタッフの方々がとてもていねいで良かった。もっと自信を持ってください。(70歳以上男性)
これからもフロントスタッフ一同おもてなし精神を忘れずに、日々精進していきたいと思います。
さてさて、話は変わりまして、今年の春秋座は秋も落語公演を開催いたします!
9月28日(日)『桂米團治 春秋座特別公演』。
1部では上方落語の真髄を披露し、2部は落語とオペラを組み合わせた「おぺらくご」を上演します。
おぺらくごとは、
上方落語とオペラを合体させた「おぺらくご」は桂米團治が確立した新ジャンルです。
モーツァルトの生まれ変わりと自称する本人が、人気歌劇「フィガロの結婚」を見事に上方落語に転化させ、3時間の大作をわずか30分の落語にアレンジ。
15人編成の京都フィルハーモニー室内合奏団の演奏と、2人のオペラ歌手のアリアが「おぺらくご」の世界をさらに盛り上げます。
“春秋座特別公演”と銘打っておりますが、何がどう特別かと申しますと…
花道、大臣囲いといった歌舞伎劇場の特性を生かし、落語+オペラ+歌舞伎舞台という春秋座ならではの特別企画で、同じ時代に流行った和洋文化の融合を、こだわりの落語で存分に味わっていただきます。
落語ファン、オペラファンだけでなく、初めて見る人でも分かりやすい内容で、大いに楽しんでいただけます。
チケットの発売は、友の会先行 7月1日(火)10:00~、一般7月2日(水)10:00~ です。
抱腹絶倒の舞台をお見逃しなく~!
上田
本日の京都芸術劇場は…
カテゴリー : 過去の公演
春秋座にて
がございます。
13:30開場、14時開演。
上演時間は約1時間45分を予定しております。
当日券もございます。
皆様のご来場をお待ちしております。
舞台芸術研究センター
【学生レビュー】加藤登紀子 春秋座コンサート
皆様こんにちは。上田でございます。
つい先日まで連日の真夏日が嘘みたいに関西も入梅をしましたね。
少し暑さも和らいで心地がいいです(^o^)
さて、5月24日に開催しました『加藤登紀子 春秋座コンサート』。
このコンサートは、登紀子さんの音楽の原点であるシャンソンを見つめ直し、長年温めてきた企画で、大変盛況裡に幕を下ろしました。
お客様からのアンケートで
「登紀子さんとピアフの生き方に元気つけられた!」
「ピアフとデートリヒの歌が心に響いた!」
などの感想を頂きました。
影響力のある人はその人生で人々を魅了してしまうのですね。
また今回、大学内にある劇場ということもあり、登紀子さんの希望で舞台芸術学科 演技・演出コース1~2回生39名がコンサートに出演。
演出上とても重要な反戦を訴える若者の群集、終盤のピアフの葬儀に参列する場面でした。
リハーサルでは登紀子さんが直々に学生へ演技指導!
コンサートに出演した学生が感想を書いてくれました。
このコンサートで初めて舞台に立つ学生も多かったと思います。プロの現場を見て今後の製作活動の刺激になってくれたら嬉しいなぁ(*´▽`*)
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皆さん、初めまして!
この度、『加藤登紀子 春秋座コンサート』の記事を書かせていただく事になりました、舞台芸術学科1回生の杉江と申します。最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
5月24日(土)『加藤登紀子 春秋座コンサート』に出演させていただきました。
加藤登紀子さんの事は、知っている人も多いと思います。特に団塊の方々は。自分も聞いたことはあります。親から加藤さんの話を聞いて、何かバリバリやってる人なんだな、と思っていましたが、実際にお会いしてみると、おしとやかな雰囲気でびっくりしました。
今回の演目は『ピアフの生きた時代』。実在の人物、エディット・ピアフの人生を、同じく実在の人物であるマレーネ・デートリヒが語るというものです。ピアフもデートリヒも、加藤さんが演じられました。
コンサートの中で出演させていただいたシーンは、反戦デモ行進のシーンで、デモに参加している若者の群衆として、学科の皆と出演しました。加藤さんと一緒に盛り上がり、反戦デモのシーンでしたけど、楽しい気分になりました。
その次に出演させていただいたシーンは、ピアフのお葬式の場面。加藤さんは革命の時とはうってかわって沈んだ雰囲気を醸し出していて、雰囲気を場面によって即座に切り替えられるところが凄いなと思いました。
今回のコンサートを通して、加藤さんの魅力に引き込まれました。声も性格もしっかりとした人で、魅力的な方でした。
そして、実際にプロの方々とお仕事するのは、とても得るものの多い体験でした。失敗できない上、大勢の観客達に見られて半端なく緊張しましたが、プロの方々はこれを公演期間中ずっと味わっていると思うと流石だなと思いました。いつかは自分も、緊張に負けずに堂々と演じられる人になりたいと思います。
そして、加藤さんの他のコンサートにも足を運んでみたいです。あのはっきりとした歌声を、もう一度聞きたいです。
では、最後までお付き合い下さり、ありがとうございました!
杉江泰典
舞台芸術学科演技・演出コース
本日の京都芸術劇場は…
カテゴリー : KPACへようこそ
春秋座にて
公募研究Ⅰ「老いを巡るダンスドラマトゥルギー」
ライムント・ホーゲ新作 “An Evening with Judy”
がございます。
18:30ホワイエ開場、19時より客席へご案内いたします。
開演後のご入場はお待ちいただく場合がございます。ご了承下さい。
上演時間は約1時間50分を予定しております。
全席自由、事前申込不要です。
皆様のご来場をお待ちしております。
舞台芸術研究センター
そして、春秋座は首里城となる?!
カテゴリー : 過去の公演
先日の京都は35度を記録したと…梅雨の前にもう夏が来てしまったのでしょうか!?
ハイサイ!ツチヤです。
いよいよ、来週末に開催が迫りました「琉球舞踊と組踊 春秋座公演」!!
5/28には関連レクチャーを開催、当センター所長・天野先生による能の『道成寺』のレクチャーと本学教授・田口先生の歌舞伎『娘道成寺』レクチャー、そして国立劇場おきなわ芸術監督の嘉数道彦さんの組踊レクチャー、そして最後はお三方によるシンポジウムとなり、組踊に関して詳しく知る機会となりました。
さらに昨日は、沖縄から人間国宝の西江喜春さんと国立劇場おきなわの茂木さんを日本芸能史に講師としてお招きしました。
春秋座では2012年に上演した組踊『手水の縁』を、西江さんの歌三線の実演を交えながら茂木さんが解説。マイクを使わずとも響く西江さんの飴色の声が春秋座を包み、受講生のみなさんはより沖縄の伝統芸能に対する造詣と興味を深めたことと思います!
そしてそして、日本芸能史の前には、お二人はKBSラジオに出演。西江さんはそちらでも演奏をしてくださり、その三線と歌声が京都全域をも沖縄の音色で包み込んだわけです。
さて、日本芸能史受講生の方、先日のレクチャーを受けてくださった方、このブログをお読みいただいている方はご存知のように、琉球王朝のおもてなしであった“琉球舞踊”や“組踊”。
昨年、ツチヤは初めて沖縄に伺い、ぜひ琉球王朝を感じてみようと首里城に出かけました!
ここに冊封使の方々は来ておもてなしを受けたわけですね!
こんな感じです。
いまも地謡のみなさんはハチマチを頭にして演奏をされており、まるでその時代に戻ったかのように感じることも。
首里城を訪ね、改めてこの“組踊”は春秋座の雰囲気に合っている感じがしたのはなぜでしょう…ぜひお越しいただき皆様にも感じていただければと思います。
ところで、『執心鐘入』で使われる特殊な仕掛けがあるあの釣鐘も海を越えて遥々やってくるのですが、関西では初めてとのこと!
沖縄以外の公演では、釣鐘を運べないので略式で演じられることが多く、釣られた鐘からぬっと鬼女が出てくるという演出はできないのだそうです。
それはもう、ますます見逃せませんな!
ツチヤ
『執心鐘入』異聞
カテゴリー : プロデューサー目線
さる5月28日、京都造形芸術大学のNA402教室において、午後1時から5時半頃まで、「「道成寺」と『執心鐘入』」と銘打った公開講座がありました。定員は80名でしたが、会場はほぼ満員の盛況でした。これは6月15日に春秋座で予定されている「琉球舞踊と組踊 春秋座公演」の「関連レクチャ-」として企画されたもので、そこで上演される『執心鐘入』がモデルとした能の『道成寺』と歌舞伎の「道成寺もの」について能と歌舞伎の専門家が、『執心鐘入』については組踊の専門家がそれぞれ話をするという企画でした。 能も歌舞伎も組踊も、もとをたどれば『本朝法華験記』『今昔物語集』などにみえる道成寺説話に行き着くわけで、その共通項に着目しての企画でした。能の『道成寺』については筆者が、歌舞伎の「道成寺もの」については本学教授でこの催しの企画者でもある田口章子氏が、『執心鐘入』については国立劇場おきなわの若き芸術監督である嘉数道彦氏が話をしたのですが、結果的に、平安時代の仏教説話に淵源をもつ物語が室町時代に能の『道成寺』を生み、江戸時代の後期以降に能の影響下に歌舞伎舞踊や歌舞伎の「道成寺もの」が生まれ、その過程で、18世紀初頭に琉球王府の踊奉行だった玉城朝薫が明の冊封使接待のため考案した組踊の第1号『執心鐘入』が生まれるという、まことに壮大な文化の継承と展開の輪郭がそこに提示されることになったのではないかと思います。小生などは、能の『道成寺』の話をすればよいのだろうと気楽に思っていて、「能の『道成寺』のすべて」という演題のもと、『道成寺』には『鐘巻』という原曲があり、『道成寺』はそれを改作した作品であること、『道成寺』の最大の特色である「乱拍子」や「鐘入り」はその改作の結果、生まれ、あるいは洗練されたものであること、原曲『鐘巻』と『道成寺』の主題の位相などについて1時間ほど話をしたのですが、そのあとの田口、嘉数お2人の話が小生の話と少なからず密接にかかわるものであったことに、たいへん驚かされました。ここでは、そのうちの「主題」について記します。
小生は、そもそも、能の鑑賞や研究においては、「主題」ということが不思議に問題にされていないことを述べたあと、原曲の『鐘巻』が「恨み」とともに「成仏得脱への希求」という側面も色濃い作品であったのにたいして、それを「恨み」一点に絞りこんだのが『道成寺』だと述べたのですが、これにたいして、田口教授からは、歌舞伎の「道成寺もの」は、「恨み」という要素はもちろんあるが、それより、『道成寺』の世界を江戸時代の当代の風俗に置き換えた「見立て」の趣向に重きが置かれ、一連の踊りで描かれる若い娘の恋心が前面に出ているという指摘があり、ついで、嘉数氏からは、『執心鐘入』では宿の女の「恨み」とともに、女の「悲しみ」が描かれていること、その「悲しみ」の背後には、女からの恋心の告白という当時の常識からは考えられない行動、それにたいする拒絶という深い屈辱感があるとの指摘があり、さらに、若衆中城若松の一貫した拒絶には琉球士族としての倫理観が底流しているとの指摘もありました。
言うまでもなく、『執心鐘入』は能や歌舞伎の模倣作ではありません。その基盤には沖縄伝統の音楽と舞踊があり、それが能や歌舞伎に触発されて、組踊という「国劇」とも称される新しい演劇の誕生につながったのです。いま紹介した「主題」だけをとっても、その独自性は納得されることでしょう。
こうして、たんに能の『道成寺』のことを話せばよいと思っていた筆者のもくろみはみごとに外れ、そのかわり、思いがけず、嬉しい発見に遭遇したのです。これ以外にも「発見」は多くありましたが、それはまた機会があれば、お話しすることにします。あとは、15日の舞台をご覧ください。ポスタ-やチラシには記されていませんが、人間国宝お2人による舞踊と組踊の前には、このレクチャ-で実演も交えて魅力的な話をされた嘉数道彦氏の解説があります。同氏は次代を担う舞踊家でもあり、新作組踊の有力な作者でもあるのです。
天野文雄
(舞台芸術研究センタ-所長)