情報デザイン学科

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2019年2月11日  ニュース

2018年度 卒業展 受賞情報

2018年度 京都造形芸術大学 卒業展における、

情報デザイン学科の受賞情報をお知らせします!!!

 

 

記載情報は以下の通りです。

氏名|コース|領域|「作品タイトル」|展示場所

 

///

 

【学長賞】1名

 

_MG_6945

角田麻有 | イラストレーションコース  | D領域

「new pop illustration」

 智勇館 エントランス

【選評】

この作品にはコンセプトと言われるものは存在していない。イラストレーションにコンセプトは必要がないからである。イラストレーションのコンセプトは発注者が作るものである。イラストレーションに必要な要素は、アイデア、作者の世界観、テクニック、そしてコミュニケーション能力と時代性である。この作品にはアイデアがある。構図の面白さ、全く関係性のないモチーフを組み合わせる事により鑑賞者に謎解きのような思いをさせ、いつの間にかニヤッと微笑まされている。この作品にはコミュニケーション能力も備わっている。どれを見てもハッピーな気持ちを共感させる。そして時代性も!ここで言う時代性とは、世の中がアナログへ回帰しているという点である。そして、この作品が光って見えるのは、作者が描きたいものを描きたいように正直に描いたから、それが鑑賞者に伝わってくるからである。 

 

 

【優秀賞】3名

11515012_MayaOkada

 

岡田摩耶 | 情報デザインコース  | A領域

「Jugendgedenken」

 智勇館 2F

【選評】

印刷表現に通底する「インクの定着」を覆す作品。インクの代わりに粉末を用い、それを置き重ねるようにシルクスクリーンで表現する大胆さは、メディアや技法の前提を超えた独自の表現として評価できる。わずかな振動で粉末が崩れ去る危うさを持つ本作は、現代の揺れ動く情報のあり方を想起させ、新世代の敏感な感覚をも感じさせられる。 

 

 

11525030_suzukihikari

鈴木光 | 情報デザインコース  | B領域

「NEW DOMAIN RE:SIGNAGE」

人間館 4F NA406

【選評】

AI、テクノロジーの進歩によって過去の〝未来〟が加速度的に現在化されつつある。未来の〝看板〟といえば映画「ブレードランナー」が革新的であったが、卓越した技巧と空間演出による鈴木の展示からは、フィクションの世界の出来事が現実となろうとしていることに立ち会える高揚感とともに、シンギュラリティについての議論を引き合いに出すまでもなく、未来想像には分けがたい不穏な気配もまたじわりと伝わってきた。

 

 

11522851_TaguchiIkumi小

田口郁実 | イラストレーションコース  | D領域

「islands」

 智勇館 2F

 

【選評】

 

田口が描くのは、シュルレアルな衣を纏った静謐かつ硬質なファンタジーである。

メビウス、稲垣足穂、レオ・レオーニ、鴨沢祐仁、佐々木マキ等からの影響をクールに咀嚼した作品は、寡黙でありながら、自然界に潜む秘密の物語を雄弁に語っている。丹念な研究でリソグラフの印刷技術をマスターし、自らも製版に関わることで、多様な方法論を試すことが可能となり、構築したイメージを美しい印刷物(版画)として見事に結晶化させた。

 

 

 

【コース特別賞】4名

 

11525006_ItoMizuki

伊藤瑞希 | 情報デザインコース  | B領域

「てんじってなんだってんじ?」

 智勇館 3F

 

【選評】

身近だけど実は読めない「点字」。そんな点字に興味を持たせ学ぶきっかけを提案する本作は、情報伝達の中でも難しい教育を、まさしくB領域のテーマ「エンターテイン」として表現した秀作だ。自分の名前くらいは読めるようになりたいし、ちょっと書いて(?)みたくなる。

 

 

11525031_MayumiSuzuki

鈴木 茉弓 | 情報デザインコース  | A領域

「mind composition」

創々館 1F

【選評】

イラストレーションとグラフィックデザインの間を行き来きし、秩序と感覚のバランスを、とりながら制作された作品。見る者にこれほどまでに安心と心地よさを感じさせる作品はなかなか無い。絶妙なバランスの「図形の構成」と「色彩の配置」は他のモノに真似できない。デジタル世代でありながら、色鉛筆というアナログな手法が作品の強度を更に増している。

 

 

11525055_hinakomeiji 2

明治 緋奈子 | 情報デザインコース  | A領域

「Die Verwandlung」

 智勇館 4F

【選評】

フランツ・カフカの小説「変身」からインスパイヤーを受けて作られたこの映像作品は、見る者に不安と孤独感を感じさせ、まるで誰かの夢の中をのぞいているような感覚にさせられる。音楽の選び方も抜群で、この映像の浮遊感をより効果的にしている。明治さんは、演出、監督、振り付け等、スタイリング……全てを独りでこなした。彼女のディレクション能力は素晴らしく、今後が楽しみである。

 

11522008_MayukoEndo

遠藤 真裕子 | イラストレーションコース  | D領域

「mark311」

 智勇館 1F

 

【選評】

2011年、作者が故郷の宮城で過ごした日々や家族、友人を311は一瞬で奪い去った。2018年、数ヶ月をかけて編みあげられた毛糸は、ほんの数時間でほどかれた。非常にシンプルな手法だが、それでいて驚くほどに強く鑑賞者に突き刺さる作品である。我々の想像を絶する体験を文字通り身を削りながら、正面から向き合い作りあげたことに敬意をこめ高く評価した。

 

 

【奨励賞】14名

 

11525010_TomomiOura

大浦 知美 | 情報デザインコース  |  C領域

「鳥類図鑑」

 智勇館 4F

 

【選評】

鳥をシンボルマークにした企業や商品のマスコットキャラクターにする事例は数多くある。多くは羽ばたく鳥のイメージであり、進化、飛躍、信頼、親しみをデザインに織り込んでいる。この作品の素晴らしい所はそれらを図鑑にするという発想と表現力であり、幼少期から鳥が大好きな作者でないと生まれてこなかったアイデアであろう。分冊形式にしてあり実在する身近な鳥たちを取り上げた「本物の鳥類図鑑」もある。

 

 

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木村さらさ | 情報デザインコース  | C領域

「景色がやわらかくなるぬいぐるみ」

 智勇館 4F

【選評】

私たちは普段何気なく目的地へ行き、そして帰ってくる。電柱を何本見ただろうか、郵便ポストに手紙を入れただろうか、三角コーンだって見ているはずだが、憶えていない。いつも無機質にそこに存在しているし、それらの多くは、硬質で寡黙である。硬い無機質なものたちが、こんなフワフワモフモフになっていたら「絵本の世界」に生きている気持ちになるに違いない。想像を超えた発想力と表現力を評価したい。

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徳重 明日香 | 情報デザインコース  | B領域

「てがきもじ」

 智勇館 3F

【選評】

手書き文字に興味を持ち(探求)、文章の内容から思いを馳せ(思考)、新たなイメージへと発想を飛ばし(発想・構想)、冊子にまとめる(表現)。地道な採集(行動)を繰り返し(継続)、友人に問うことで(コミュニケーション)完成させる。そんな7つの能力のお手本のような作品である。

 

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宮城 巧 | 情報デザインコース  | C領域 hattori studio

「BRICOLAGE BRICOLEUR」

人間館 1F ラウンジ

【選評】

スペキュラティブデザイン、ポストヒューマニティそしてレビーストロースへと。研究を通して未来考察を展開する。プロセスで経た情報を考察しアイデアスタディーへと、未来仮説の反復を行っている。卒業制作では概念図・概念模型として可視化し、四年間の思考の集積として見せてくれた。未来、あるべき姿をここから始められると幸いです。

 

 

Print

毛利 優花 | 情報デザインコース  | C領域 hattori studio

「すこやかな食 ささやかな暮らし」

 人間館 1F ラウンジ

【選評】

気候風土、背景に裏付けされたものを持って私達は継承している。食の未来を検証する時、過去、活き活きと自然環境と向き合い育まれてきた暮らし方に希望がある。その土地だからこそ生まれた技術として、文化的価値を持つ知恵。環境と共に生きる姿勢は 21 世紀的価値としてデザインの根源を見つけ出す手立てとして食の視点は欠かせない。民族的な価値創造としてこのリサーチプログラムは貴重なものとなっている。

 

 

Print

本中 友望 | 情報デザインコース  | B領域

「the 缶詰 alphabet」

 智勇館 3F

【選評】

アルファベットが動く一見単純な絵文字遊びのグラフィックワークは、3DCGによるアニメーションも巧みで、ユニークさとクオリティが評価された。とにかく、「缶詰めを開ける時のドキドキする感じを視覚化したい」という着眼と発想がナイスである。人や動物や虫や花やビスケットやチョコレートなど、アルファベットを何かに置き換える表現自体は各々意図もありそれなりに歴史もあるにちがいないが、〝缶詰め〟のそれは見たことがない。

 

 

11525061_Moritamako

森田 麻子 | 情報デザインコース  | A領域

「HYACINTH EDITION」

 智勇館 2F

【選評】

森田さんは、夭逝の詩人・立原道造の足跡を実際に辿り、フィジカルに感受した世界観を豊かな発想によって視覚表現へと展開した。建築家でもあった立原の造形性は、代表作である三冊の詩集の組版設計として再解釈され、文献研究に基づく人物相関図と年表、ポスター等のグラフィック作品とともに、手作業のあたたかさに包まれた心地よい展示空間の佇まいを創出している。内容から外観が形成されていくデザイン感覚は秀逸で美しい。

 

 

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米川 実果 | 情報デザインコース  | C領域

「方言は書体で表現可能か」

 智勇館 4F

【選評】

音声を記号化した文字を見て、私たちはそれを頭の中で音声に変える。この時、記号化される前の音声をどれだけ再現できているだろうか。本作品はこの疑問に対し、「方言」のイントネーションを視覚化する書体を制作している。

 

 

かぼちゃ

浅田 拓海 | イラストレーションコース  | D領域

 

「かぼちゃアレルギー」

 智勇館 1F

【選評】

淺田くんはかぼちゃによってに強度のアレルギー症状(アナフィラキシーショック)を起こします。誤って摂取すれば命を落としかねない悍ましいかぼちゃを主題に据え、満身の力で取り組んだのがこの作品です。

 

 

11522001_Abe Moeki

阿部 萌季 | イラストレーションコース  | E領域

「過去の私に贈る絵本」

 智勇館 1F

 

【選評】

絵本の主人公たちとともに作者も成長してきました。お仕着せの女の子のイメージを脱ぎ捨てて、主人公たちが朗らかに出かけるように、作者もこのホットな表現スタイルで道を切り開き遠くに行けますようにと祈ります。

 

11522007_SawanoEnami_2

榎並 爽野 | イラストレーションコース  | D領域

「itstilllivesinmylife」

 智勇館 1F

【選評】

様々なモチーフの「質感」を表現することに純粋に取り組み続けた意欲作。その好奇心は描くだけに止まらず、3DCGにまで及んだ。共通のモチーフがメディアを横断した時、その質感にも当然違いが現れる。この作品からは、鑑賞において質感がいかに重要な情報として影響しているのかに気付かされる。展示方法も含め「質感」を主役として存在させたユニークな視点を高く評価した。

 

 

11522031_nakamachi yuuki

中町 勇輝 | イラストレーションコース  | D領域

「(a)un」

 智勇館 1F

【選評】

 

何気ない日常の風景を線画で描き起こし、その過程で現れた面を抽出する。この作品からは一枚の絵の中にある「線」と「面」の関係がグラデーションの様に具象から抽象へと表情が変わる姿を観てとることができる。一度完成されたイメージから新たな要素を引き出すこの表現は、ダイナミズムと再構築の可能性を感じさせる作品となった。タイトルに隠された「あ」「ん」も含め作者のアイデアを感じた。

 

 

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廣瀬 颯 | イラストレーションコース  | D領域

「Badass Chimera (Yes.)」

 智勇館 1F

【選評】

常に絵を描く姿勢を崩さず、絵に対して全精力を注いでる。既存のキャラクターを分解し再構築させている、「破壊と再生」である。このオリジナリティ溢れる独特な展示方法は額縁という概念をぶち壊してしまった。そしてこれもまた古い角材を拾って来て、組み立てるという「破壊と再生」である。彼の持つエネルギーが爆発した力作である。

 

 

11522040_SakiMizutani_2

水谷 早希 | イラストレーションコース  | D領域

「Verb between Subject and Object 

 智勇館 1F

【選評】

ビジュアルとタイポグラフィーの関係性を、既成概念にとらわれず追求していった意欲作である。水谷さんが撮る写真作品も素晴らしくそれらの写真にタイポグラフィーを配置する事により彼女の強い世界観を構築している。またポスターをただ単に壁に貼るのではなく、その什器までもデザインして、インスタレーションとして成立させているところが面白い。

 

 

【同窓会特別賞】2名

 

11525022_NahokoKimura

木村 菜穂子 | 情報デザインコース  | C領域

「ご当地へのおみやげ」

 智勇館 3F

 

【選評】

良い意味での王道を突き抜けた作品となっています。ネット社会にいながら「地域性とは何か」「地域の土産とは何か」を突き詰めた結果の作品に仕上がっています。さらに昨今のゴミ問題に触れる内容に共感しました。

 

 

11522054_SakiWatanabe_2

渡邉 早貴 | イラストレーションコース  | D領域

「思い出せない数々」

 智勇館 1F

 

【選評】

面白い! しかし、その面白さを今の私たちは上手く言葉にできない。そんなユニークな作品です。開設以来、未知の領域に挑み続けている情報デザイン学科の同窓生特別賞に相応しい想像力を刺激してくれる作品です。

 

///

 

スタッフ かつ

 

 

京都造形芸術大学 卒業展/大学院 修了展

日程:2/9(土)〜2/17(日)

時間:10:00〜18:00

場所:京都造形芸術大学 瓜生山キャンパス

詳しくはこちらから→

 

2/16(土)2/17(日)同時開催!オープンキャンパス

詳しくはこちらから→

 

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2019年2月9日  ニュース

【卒業展】本日から開催!!情D受賞作品講評会のお知らせ!

 

こんにちは。情報デザイン研究室です!

いよいよ本日より【卒業展】がスタートしました。

 

そして、情報デザイン学科では本日1320分頃より卒業展受賞作品の講評会を行います!

IMG_0717

(写真は昨年の講評会の様子)

 

講評会では順番に受賞作品を見て回り、審査員と作者による作品解説を行う毎年人気のイベントです。

もちろんどなたでも参加していただけます!

 

今年も情報デザイン学科の教員だけではなく、特別ゲストもをお迎えしますので、

そちらも楽しみにしていてくださいね。

_MG_0747

 

///

 

卒業展 情報デザイン学科受賞作品講評会

日時:29日(土)13:20頃から開始

 

展示会場を巡回しますので、

途中参加される方は情報デザイン学科の展示会場を探してみてください。

 

///

 

 

在学生はもちろん、たくさんの方のお越しをお待ちしております!!

 

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 京都造形芸術大学 卒業展/大学院 修了展 

日程:2/9(土) – 2/17(日)

時間:10:00 18:00

https://www.kyoto-art.ac.jp/sotsuten2018/

 

2/16(土)17(日) 同時開催!オープンキャンパス 

https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/sotsuten/

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スタッフ ミズタ

 

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2019年1月30日  ニュース

【情デの授業】大人気クリエイター「AC部」の特別授業!【インタビュー】

皆さんこんにちは~!イラストレーションコースのみんなは、冬休みボケをしている暇もなく、今日も課題などで忙しくしております!

 

さて、今回は特別授業をご紹介しますよ~!!

いま活躍されている特別ゲストをお招きする授業ということで、とても貴重な体験ができちゃうわけです。記事を担当しますのは、岩城と相場です!どうぞよろしくお願いします。

 

そして気になる今回ゲストは…

だだんっ!!

【AC部】です!!!!

皆さん【AC部】さんをご存知でしょうか?知らないあなたのために、ここで軽くご紹介!

 

________________________

 

IMG_8516_edit

【AC部】

安達亨さんと板倉俊介さんによるクリエイティブチーム。いちど見たら忘れられないような、濃厚でハイテンションな世界観を生み出す。

group_inou MV『THERAPY』、ORANGE RANGE MV『SUSHI 食べたい feat. ソイソース』、高速紙芝居『安全運転のしおり』、アニメ「ポプテピピック」の中の人気コーナー『ボブネミミッミ』などの幅広いジャンルで活躍。

 

________________________

 

そんな【AC部】さんからの課題は【架空の大ヒット作品のキービジュアルを制作せよ!】。「大ヒットってなんだ?」と頭を悩ませながらも、いつも通りきちんとリサーチから入ります。

 

 

IMG_8423

仕上がった各作品たちはどれもユニーク!各チーム、緊張しながらもハキハキと自信を持ってプレゼンしてましたよ~!

知的なものからバカげたもの、インパクトのあるものからシブイものまで幅広く、合評はとても楽しい時間になりました。

 

さてここからは【AC部】さんのインタビューをどうぞ!

 

________________________

 

AC部っぽいという期待に応えなくては

 

IMG_8469

__合評、ありがとうございました!全体を通して、今日の授業どうでしたか?

 

(板倉) みなさんよく考えられていますね。あと、僕ら学生の頃はひとりで作品を作って、先生に評価されて…という授業が多かったんですよ。でも皆さんはもう仲間と作っていくということをやっているし、プレゼンテーションも上手だから、社会にちゃんと向いてるんだなって感じました。

 

(安達) 僕らは、自分たちは奥に隠れてて、作品が窓みたいな感じになっていましたね。作品どうしがコミュニケーションを取ってるくらいの感じでした。

 

__AC部さんは学生の頃からずっと一緒に活動されてますが、意見が対立したりはしないんですか?

 

(板倉) 僕らはAC部ってところに所属してる意識が強くて、そこにお客さんが「AC部っぽいもの」を求めて来られるんです。だからその期待に応えなくてはいけないので、意見が対立するというよりは、こうした方がもっとAC部っぽくなるっていうところで考えてるから、そんなに意見の対立は出ないですね。

 

__お客さんに作品がどう見えてるんだろうとかって考えられているんですか?

 

(安達) それは常にしています。何を求めてられているかは、先方の話をよく聞かないと分からないです。「こういう絵柄が欲しい」と具体的に伝える人もいれば、「コンセプトや姿勢が欲しい」と言う人もいます。だからターゲットに合わせて考えてみると、「それはAC部らしくない!」と言われたりします。

先方の考え方をよく聞くということと、それをどこかに公開する時に受け手がどう感じるかを考えることが大事です。

 

________________________

 

計算だけだとイマイチ

 IMG_8485

__AC部さんの作品って「ぶっ飛んでいる」という印象があるのですが、作品とお二人の印象のギャップがかなりありますよね?凄く落ち着いてらっしゃるなと思いまして…。(笑)

 

(板倉)【AC部】というのは、違和感をつくるクリエイティブをやってるんですね。だから違和感というものを、いちばんフラットで見られる状態にしておかないといけないんです。部屋を綺麗にしておいたりとか(笑)。これは変だろうなとか、これを見てどう思うんだろうか、とかをいつも考えたりしています。

 

__では、作品の中での違和感は計算されて作られたものということなんですか?

 

(安達)してる部分としてない部分があるんですが、計算だけだとイマイチだったなで終わっちゃうことが多いです。そのバランスがいい具合だと、回転がかかってくる感じですかね。

 

(板倉)「下手ウマ」じゃなくて「本当に下手クソ」な絵を描くところにシフトしたんです。こうすることによって、ある意味自分のプライドをいったん切り離すことが出来たというか。描ききれないという部分を認めて作品に取り入れるっていう風になると、オリジナルのものが出てきたなっていう。

 

__AC部さんの描かれるキャラクターたちってどれも特徴的ですが、どういうところからイメージが湧いてそのようなビジュアルになるんですか?

 

(安達)こねる感じですね。結構ラフスケッチをするんですけど、色んなものをいっぱい描くというよりも、ひとつの絵をこねこねこねこねイジりまくります。ちょっと輪郭をななめにしようかなとか、そういうのをこねこねこねこねこね…。
出来たかなと思ってちょっと寝かせておいてまた見ると、ちょっと崩しすぎたかなとか、普通だなとか。

 

(板倉)顔って目と鼻と口があって、人間は三つの点があると顔と認識するって言うじゃないですか。それをどれだけずらしたら脳は認識出来ないか、みたいなのを結構考えてます。
それが、1コマでみたら認識出来ないけど3コマで連続した場合に「あ、見えるな」みたいな、そうゆう事をやっていくと、脳に刺激が与えられる印象がつきますね。

 

________________________

 

良いものが出来るとそこだけずっと見てます(笑)

IMG_8501

__AC部にとって尊敬している人や、影響を受けた存在はいますか?

 

(板倉)やっぱり「王道」を極めているクリエイターの方はとても尊敬しています。少年ジャンプに載っている漫画を描いている方など、子ども時代に影響を受けた方たちにはいまもリスペクトを持っていますね。

 

(安達)通っていた大学の近くにデカい古本屋があって、70年代とかの劇画とかを買いに行っていました。「この絵やばいな」ってだけでジャケ買いをしていました。今はもう直接的にはそういう影響は出てきていなくて、技術として身に付いています。

 

__制作中のテンションやモチベーションはどのようなものなのですか?

 

(安達)ずっと真顔です(笑)。 でも良いものができた時は、思わず笑ってしまったり、気に入ったところとかは、ずっとそこだけループして見てたりとかします(笑)。

 

(板倉)良いものができている時って自分が中毒にかかるんですよ。一部いいアニメーションができたなと思うと、そこだけ再生して、仕事止めてずっと見てたりするんですよ。そうすると気持ちよくなってきます。そういう瞬間が多いものはおのずと良い作品になっていきますね。

 

いろんな強みを増やしてチャンスを掴む

 

__では最後に、この場にいるクリエイターを目指す生徒に何か一言お願いします!

 

IMG_8513 

(板倉)卒業したタイミングとかに限らず、チャンスって結構来るんですよ。その時にそのチャンスを掴めるかどうかって、細かい積み重ねだったりするんです。例えば今回の授業も、ちょっとあの部分がんばったなって振り返って、それをまたタネにして次に生かすとか。

そういう積み重ねがこれから卒業してから、チャンスとしてどんどんやってくるんで、ほんとに結構頑張ってほしいなと思います。すごいチャンスがいっぱいくるから楽しいですよ(笑)。

 

(安達)整えてバランスよくしちゃうよりは、どこかに目がけてとにかく突っ走ってみたり。興味があることをとりあえずやってみるとか、めちゃめちゃ観察してみるとか、そんな経験や学習が強みになってくるかなと思います。

なるべく最初のうちにいろいろ手を出しておいて、「案外これ自分イケんじゃん」っていうのを何個か見つけておくと、何十年か経った時に「そういえば昔やったあれがある」っていう助けになりますよ。いろんな強みを増やしていってもらえたらいいなと思います。

 

IMG_8426

 

以上、AC部さんの特別授業でした!

今回このお話を聞いた上でAC部さんの作品を見てみると、何だか凄く考えさせられますね。おふたりの作品に対するスタンスは、AC部というものにとって欠かせないものなのだと感じました。

私もチャンスを逃さぬよう、日頃からの積み重ねを大事に残りの大学生活を送りたいなと思います!安達さん、板倉さん、本当にありがとうございました!

 

授業では、こうやって今活躍されているクリエイターと関われるチャンスも沢山あります。もしかすると、そこのあなたも憧れのクリエイターに会えるかもしれませんよ?

 

 

【Tsutae取材班】

 

岩城 有香(イラストレーションコース2回、京都市立紫野高等学校 出身)

相場 葵(イラストレーションコース2回、静岡県立磐田農業高等学校 出身)

 

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2019年1月24日  ニュース

受賞者決定!! T・ジョイ京都 スクリーンCMプロジェクト

 

こんにちは、情報デザイン学科です。

 

シネマコンプレックス「T・ジョイ京都」と情報デザイン学科の産学連携プロジェクト、

T・ジョイ京都スクリーンCMプロジェクト」は今年で7回目を迎えました。

 

今年のテーマは「映画はやっぱり映画館で!!」

インターネットをはじめ、劇場以外での映画鑑賞の機会が増え、

学生の映画館離れが進んでいると言われる中、劇場での映画鑑賞の素晴らしさを学生に訴えかけ、

そのきっかけとなる「シネマ学割定期」というT・ジョイ京都のサービスを魅力的にアピールするCM(シネアド)を制作するプロジェクトで、最優秀賞に選ばれた作品は一年間、

T・ジョイ京都の各シアターで実際に上映されます。

 

クライアントの要望、観客のニーズをよく調べるところから始め、

わかりやすくそして魅力的な表現で情報を伝える、広告の実践です。

アニメーションやモーショングラフィックス、実写映像など、

多様なアプローチの作品31本がエントリー、117日に最終審査会がおこなわれ、

各賞が決定しました!!

 

見事、最優秀賞に選ばれたのは、

イラストレーションコース3年生野々山 恭(ののやま きょう)さんの作品。

細部までこだわったアメコミ風のキャラクターデザイン、アクション映画をイメージした

モーションとアングル、CGを駆使した画像処理等、

審査員からは「プロ級の仕上がり!」「映画愛を感じる!」との評価の声が上がりました。

優秀賞の4作品も非常にハイレベルで、審査は最後まで大接戦でした。

 

 

↓画像クリックでご覧になれます。

 

【最優秀賞】

イラストレーションコース3年生

野々山 恭(ののやま きょう)

 

 

【優秀賞】

ビジュアルコミュニケーションデザインコース2年生

内野 結子(うちの ゆうこ)

 

ビジュアルコミュニケーションデザインコース2年生

竹内 佐代子(たけうち さよこ)

 

ビジュアルコミュニケーションデザインコース2年生

谷 琴音(たに ことね)

 

ビジュアルコミュニケーションデザインコース2年生

山本 りか(やまもと りか)

 

 

【入選】

情報デザインコース3年生

河野 仁美(こうの ひとみ)

 

イラストレーションコース3年生

原田 明典(はらだ あきのり)

 

イラストレーションコース3年生

ヨウ テン(よう てん)

 

ビジュアルコミュニケーションデザインコース2年生

北村 穂乃花(きたむら ほのか)

 

ビジュアルコミュニケーションデザインコース2年生

倉又 麻衣佳(くらまた まいか)

 

ビジュアルコミュニケーションデザインコース2年生

小池 真緒(こいけ まお)

 

ビジュアルコミュニケーションデザインコース2年生

茂富 楓(しげとみ かえで)

 

ビジュアルコミュニケーションデザインコース2年生

瀧田 蒼良(たきた そら)

 

ビジュアルコミュニケーションデザインコース2年生

永井 沙季(ながい さき)

 

ビジュアルコミュニケーションデザインコース2年生

西林 萌絵(にしばやし もえ)

 

ビジュアルコミュニケーションデザインコース2年生

藤林 敏起(ふじばやし としき)

 

ビジュアルコミュニケーションデザインコース2年生

水川 莉沙(みずかわ りさ)

 

ビジュアルコミュニケーションデザインコース2年生

三渡 彩加(みわたり あやか)

 

 

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すべてのエントリー作品は、こちらからご覧いただけます。
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スタッフ:ウコン

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2018年11月12日  ニュース

【授業紹介】働く人にインタビュー! 

こんにちは。

情報デザイン研究室です。

 

 

11月がスタートして、今年もあと2ヶ月。

もうすぐ、紅葉シーズンも本番を迎えますね。

 

 

”はたらくこと”についてスポットを当てた、『プロフェッショナル研究』の授業では

先日、学内で働いている人に取材し、それをまとめ制作した「壁新聞」の講評会が行われました。

_MG_2652

_MG_2613社会に出て働くとはどういうことなのか、「仕事のやり甲斐」や「自分にとって仕事とは」などをテーマに持ち、実際に取材を通して考えていきます。

 

 

 

 

質問担当や、記録、写真担当などの役割を分担して、チームで1枚の壁新聞を制作!

取材した方のイメージや、仕事に対する想いなどギュッと凝縮された壁新聞が出揃いました。

_MG_2597

 

_MG_2658BLOG

_MG_2638

 

 

 

 

 

 

_MG_2656BLOG

_MG_2636

_MG_2602壁新聞なのに壁に貼らずに吊るすことで、両面から読むことができるものや、イラストで柔らかなタッチの似顔絵が印象的な壁新聞まで、 チームによって様々な工夫がみられました。

 

 

 

 

 

 

全ての壁新聞をご紹介できないのが残念ですが、力作が揃いましたね!

「はたらく」ということについて、様々な切り口から考えるきっかけになったのではないでしょうか。

_MG_2762BLOG2取材にご協力いただきました学内の関係者の皆様、改めてありがとうございました。

 

 

 

 

スタッフ ミズタ

 

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