マンガ学科

2011年5月

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2011年5月4日  日常風景

今週観た映画そして赤塚不二夫先生のこと

「生き残るための3つの取引」

文句なしに面白い!検察とか警察とかの裏面を描くサスペンスだが、

さまざまな撮影技法を駆使して片時も飽きさせません。

 

日本の娯楽映画を撮る最近の監督たちにお手本にしてもらいたいくらい、リュ・スンワン監督の演出がすばらしい。

そして、主役からチョイ役まで男優たちの演技が全員お見事。見応え十分です。

結末も皮肉が利いていて何かと考えさせる幕切れ。

 

 

それに比べてしまうと「これでいいのだ!! 映画・赤塚不二夫」は稚拙な演出。

天才・赤塚不二夫とその周辺にある狂気を描くなら、

それ以外の普通の人々を普通に描かなければ効果がないのに、

学生運動とか小学館編集部とかの実際の世相をもカリカチュア化しているために天才的狂気が際だたないのです。

 

「おそ松くん」大ファンの小学生だったわたしにとって赤塚不二夫は「神様」のようなものなので、

こんな浅薄な描き方には大いに不満です。

晩年の赤塚先生と2度お会いすることができたのは、一生の思い出です。

入院中の順天堂大学付属病院の特別病室で生涯学習に関するムック本に載せる対談をしたときは、

ベッドの下に隠したウィスキーを飲みながらみごとな赤塚流コメントをいただきました。

 

後日、ご自宅に招いて一緒に飲んだときのことは、有難すぎて舞い上がるくらい。

いろんなコレクションを見せていただき、

居酒屋のような食卓で楽しいお話を聞かせていただきながら飲んだ酒の美味しかったことといったらありません。

 

もちろん、洒落ッ気は若い頃そのままでした。

 
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2011年5月1日  日常風景

映画批評

寺脇先生、ようこそいらっしゃいませ。

 
早速の、映画評論ばっさり痛快です。
あ、もしかしたら世の中には
「評論家とはよいしょしかしないもの」と
考えている人が多いかもしれませんが。

 
まっとうな評論家はちゃんと
面白ければ「面白い」
つまらなければ「つまらない」と
はっきり言うものですよ。

 
その方が正直で良心的というものです。

 
ああ、しかし。
ここに挙げられた作品を私はほとんど観ていない!

 
すみません。
近頃映画館に行っていません。
TSUTAYAには通いつめているのですが。

 
最近はパニック映画とかSFホラーとか
B級の怪獣なんかにはまっています。
昔の手作りの特撮映画なんか大好きです。

 
皆さん、自分の好き嫌いは正直にいいましょう。
それでいいのだ!

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2011年5月1日  日常風景

ゴールデンウィークの映画

一番のお奨めは「まほろ駅前多田便利軒」です。

瑛太と松田龍平の一見怪しいコンビが、心に沁みる行動を見せてくれます。

 

人が人に対してできることって何だろうという問いを、観るわれわれは感じます。

この問いは、考えてみる価値のあるものではないでしょうか。特に、震災を経験した今。

 

 

「ビー・デビル」もお奨め。

こちらは凄絶な復讐劇が衝撃的ですが、その背後にある人間の性(さが)と向き合えば、深く考えさせられるでしょう。

 

 

 
「漫才ギャング」は吉本のお笑い芸人が作った映画、なんていう先入観を吹き飛ばす痛快な一作。

大いに楽しめます。この映画は「相方」とは何かを考えさせます。

 

 

 
「阪急電車 片道15分の奇跡」は、面白い着想と構造ではあるものの

主人公たち以外の人物が皆悪者にされていることが気になります。

 

「GANTZ PARFECT ANSWER」はマンガ原作なので皆さんも気になるでしょうが、わたしは全く評価しません。

映画としての作りが雑過ぎます。

 

「ダンシング・チャップリン」は内輪受けのドキュメンタリーで退屈です。

 

「津軽百年食堂」は映画作りのお手本のような着実な演出が見ものです。

ただ、話は平凡。それでも日露戦争の戦後社会をきちんと描いているところはさすがです。

「SOMEWHERE」はハリウッド大スターの贅沢な悩みに付き合わされるこちらが不幸。

 

 

「高校デビュー」もマンガ原作ですが映画としては極めて稚拙。

 

「婚前特急」のシチュエーションは面白いけど、それを生かしきれない演出は未熟。

「ザ・ファイター」はボクシングのスリルより家族の絆が前面に出る佳作。

 

「お家をさがそう」はアメリカ社会の病んだ様子を見せてくれますが、あまり気持のいいものではありません。

 

「CHATROOM チャットルーム」はネットを使った着想はいいけど、ありきたりのホラー。

「トゥルー・グリッド」は緊張感あふれる映画で、西部開拓時代の苛烈な生活がよくわかります。

 

「SP 革命編」はテレビドラマの延長程度の空疎なお話。

「前橋ヴィジュアル系」は田舎で農業をしている青年たちがヴィジュアル系ロックバンドをやっている他愛ない話だが、結構楽しめます。

「ツーリスト」は画面が美しいだけのつまらない話。

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