2013年9月
2013年9月23日 イベント
Cゼミの3年次生は7人。
今回の10mもある活動のドキュメントの制作は完成までにはいろいろ大変なこともあったと
思いますが、性格も好みもバラバラだけれど、いいバランスで互いをフォローし合うメンバーだから
素敵に完成したのだと思います。
ちょっと作品が出来上がるまでの前期を振り返ってみますね。
学生作品展に展示するためのドキュメンテーション制作に向けて、
それぞれが子どもと関わって気づいたこと、感じたことを付箋に書き出しました。
たくさんの気づきはあるけど、どういうテーマにするのがいいのか、随分長い間話し合いは続きました。
たくさんの付箋を前に、一人の学生が「展示用のドキュメントととしては文章がかたくない」
とぽつりと言いました。みんなも同じように感じていたのか、直ぐに文章の修正作業がはじまりました。
編集作業に慣れている訳ではないので、大変だったと思います。
それが終わると今度は展示計画とデザイン構想です。何度かの試作を経てデザイン作業です。
パソコン作業担当、文章担当、写真の選別担当、などなど、それぞれの役割がうまい具合に
決まっているようにみえました。自分の出来ることを探して役割を担っているようにみえました。
夏休みは保育実習やプロジェクトなど、3年次生は大忙しです。
それに加えて学生作品展の作品制作です。
Cゼミはグループ制作のドキュメントと個人制作の絵本の両方を制作しなければなりません。
はじめての大型出力にも悪戦苦闘しましたが、
投げ出すことなく夏休み返上でみんな、本当によく頑張りましたね。
作品展示中です。
こんな素敵に展示できました。後ろのドキュメントは10mもあります。手前の展示台には絵本です。
東北芸術工科大学の花澤先生の講評風景です。一人ひとり丁寧に講評してくださいました。
こども芸術学科の展示会場は子どもたちの声で賑やかでした。
お越しくださったみなさん、ありがとうございました。
梅田美代子 教員(イラストレーション、グラフィック)
2013年9月22日 日常風景
秋晴れの清々しい天気のもと、学園祭初日のリポートです。
1年次生全員で取り組む前期のマンデー・プロジェクトを経て、夏休み明けから一気にかたちになった京造ねぶた。全学科の1年生がシャッフルされ、23クラスに分かれて取り組みました。今年の新入生も素晴らしい団結ぶりでしたが、そのクラスを導くFA(ファシリテーター)とTA(ティーチング・アシスタント)の存在も大きいのです。今年はこども芸術学科2年次生から二人、江崎さんと小泉さんがTAとして活躍していました。
この京造ねぶたをつくったRクラスのTAは、こども芸術学科2年の江崎さん。
2年次生はフードコロシアムです。全店舗共通の食券250円を購入して、何を食べるか選びます。今年のテーマは[かつりょく]!だそうです。どこの学科も趣向をこらしていて美味しそう..悩みますが、やはりこども芸術から。
こども芸術学科の2年次学生さんは、ホルモン冷しうどんを作ってます。店名は「不老不死うどん」。
不老不死なんて、活力つき過ぎでしょ(笑)。学生さんの着ている青い法被が目印です。味は、唐辛子とニンニクでちょいピリ辛ですが、美味しいですよ!飲み物付きです。さらに、ガラガラで3の倍数が出ると大当たりケーキ付きに!!
フリーマーケットでは、2年次生の関根君がフェルトでつくった動物のガチャガチャがありました。引いてみるとアザラシが。何となく関根君と似ていたので記念撮影。
3年次生は、昨日レポートした学生作品展では地域での活動、絵画やアニメ、玩具、教材、作品制作、プレイルーム運営からこども芸術大学の子どもたちと関わる中で得た気づきを絵本にするなど、多様な媒体で発表しています。今日は、段ボールハウスに自由に絵を描いていいコーナーが子ども達に大人気!
展示会場となっているNA413教室の受付テーブルに、こども芸大と連携してでスタンプラリーのスタンプ置き場もありますので、こどもとお母さんもたくさん来てくれた様子です。子どもたちの笑い声が響く会場は、やはりこども芸術学科ならでは。
村上君のロープを使って絵を描く作品も人気のコーナーになっていましたよ。
みんなで楽しそうに絵をつくっていますが、どんな絵を描いたのでしょう?
あっ北海道!キレイなプロポーションですね。描いた人は北海道出身か!?
それから、22日13:30開場、14:00から春秋座で開演の京造新喜劇!
よしもと祇園花月のサポートのもと、京造生が新喜劇にチャレンジするそうです。その京造新喜劇部署長をつとめるのが、こども芸術学科の2年次生、山下さん。ステージにはたたないそうです(笑)。入場無料です。当日券は10時より春秋座前のブースで配布されるとのこと。こちらもどうぞよろしくお願いします。
そして、大階段を上がったNA棟入り口付近では、学生広報スタッフが御手洗団子を販売中です。
学生広報スタッフはいろんな学科の学生が集まっています。
こ学からは2年次生の三木さんが頑張っています。
みんな、学園祭を盛り上げるために一生懸命やっていますが、とてもいい笑顔ですね。
大瓜生山祭もあと1日、皆さんぜひ京都造形芸術大学のお祭りにお越し下さい。
学生一同、教職員一同、お待ちしております!
(森本玄:教員/絵画)
2013年9月21日 授業風景
おはようございます!
今日は秋晴れのいいお天気となりました。
いよいよ大瓜生山祭がスタートです!
いまや恒例行事となった京造ねぶたは学園祭の目玉の一つ。大階段を上がると受賞のキリンちゃんをはじめ、京造ねぶたの力作が来場される皆さんをお迎えしています。
さて、もう一つの目玉、学生作品展。各学科で工夫を凝らした展示がされています。
こども芸術学科は、昨日の内覧会に、東北芸術工科大学美術科の花澤洋太先生をお迎えして、特別講義と合評会をひらきました。花澤先生はパワフルな絵画を制作しながら、多くのワークショップに関わっておられます。
特別講義では、東北芸術工科大学での「芸術と子ども」という授業や、山形にある「こども芸術大学」の取り組み、たくさんのワークショップなどたくさんの事例を紹介していただきました。
聴講していたこども芸術学科の学生も、山形での母と子に行ったワークショップの試みについて質問していました。その学生も、京都のこども芸大で前期に関わった経験があったので、質問が芽生えた様子でした。
本当にたくさんの事例を紹介していただきましたが、興味深かったのはフレーム(型)という概念についてのお話しでした。幼稚園の現場であった、子どもの絵を例にしながらお話しをいただきました。
絵画の矩形、画面サイズもフレームです。そして、ワークショップでの場の設定もフレームと考えられそうです。そのフレームをどのように設定し工夫するかで、子どもの可能性を伸ばすこともできるし、また一方では、型に押し込めてしまうことにも..
このフレームについての話は、後に続く学生作品展の合評でも一貫していました。
作品のサイズやかたちについて、後期に向かっていいアドバイスを頂けたのではないでしょうか!?
学生作品展については、準備期間も含めてすこし紹介します。
はい、ちょっとだけ(笑)。ぜひ実作品を見ていただいてからレポートしたいと思います。
後編に続く。
本日21日から22日まで、大瓜生山祭に、ぜひお越し下さい。
こども芸術学科の今年の展覧会スペースは、NA413、4階です〜。
今年最後のオープンキャンパスでもあります。
NA棟1階、こども芸術学科のブースで、教員が皆さんの来訪をお待ちしています!
(森本玄:教員/絵画)
2013年9月13日 ニュース
こちら京都は、涼しくなってきたと思っていたのですが、また暑い一日でした。
さて、この9月26日からスタートするこども芸術学科プロジェクト、しょうぶ学園展「細胞の記憶−表現のかたち」ですが、鹿児島の社会福祉施設から、届きましたよ出品作品が!
鉄かご3個口がトラックの荷台から手際よく降ろされました。
鉄かごのままS41学科教室に上げて、開梱。リストと作品の照合を行いました。
総数146点!たくさんありますね〜、ここから展示会場で絞り込む場合もあります。
そして、展示計画の見通しを立てました。
今まで画像でしか見ていなかった作品をじかに見ると、思っていたより小さかったり、大きかったりという違和感も感じながら、オリジナルはやっぱり素晴らしいです。ぜひこれを読んでいる皆さんにも、本物を見て欲しいと思います。
ミーティングでは広報班、ギャラリートーク・レセプション班、作品管理班それぞれの進捗報告と共有をして、いよいよ搬入作業の打ち合わせも行いました。
それぞれの班で、まだまだやるべきことはたくさんありますが、プロジェクトのコアスタッフは、よい展覧会になるように頑張ってゆきましょう。この展覧会に興味を持ってくれた方は、9月26日(木)から始まります。
基本情報は、こちらから。
http://www.kyoto-art.ac.jp/production/?p=13173
どうぞお楽しみに!
(森本玄:教員/絵画)
2013年9月10日 授業風景
こども芸術大学には「創作の時間」という大学の専任教員による特別な時間としての創作プログラムがあります。
それに対して、この授業では日常の中にどのように造形活動を組み込むことができるかを課題に設定しました。
学生とともに「想像すること」「表現すること」「工夫すること」の豊かさや大切さを育むためのプログラムを考え、
造形活動が子どもたちにとって、どのような役割を果たすのか、大切なのかを考えました。
初回の活動では学生たちは子どもたち以上に緊張しているように見えました。
しかし、回を重ねるごとに子どもたちが学生の緊張を和らげてくれているようにも見えました。
活動中はうまく行かなかったことも、子どもからねらい通りの反応が返ってきたときなどは単純に嬉しかったことも、子どもたちから素敵な言葉を聞けたことも、準備を十分にしていても、臨機応変な判断が必要なことも、個と全体との関わりに苦戦したこともたくさんありました。それらの経験が学生を保育者として大きく成長させた気がします。
活動の中での気づきや学びをこども芸術大学のお母さん、お父さんの前で発表しました。
また、こども芸術大学の活動ルームの壁面に、
活動中の生き生きとした子どもたちの姿を収めた活動記録写真を展示しました。
写真には子どもの生き生きした姿と共に学生の気づきや子どもたちの素敵な言葉が記されています。
お母さん、お父さんも学生たちの報告に真剣に耳を傾けてくださいました。
そして、会の終わりにお母さんから、
「子どもたちは学生さんと関わることを毎回とても楽しみにしていました。」
「お母さんから離れても不安感なく楽しんでいるようだった。」
「今まで造形活動をあまり進んでやらなかった娘が、学生さんと関わることをキッカケに進んで行うようになった。」
など、学生にとっては嬉しい言葉をいただきました。
前期授業で行った活動は以下のようなプログラムです。活動の様子は過去のブログをご覧ください。
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【年長児の造形活動】/テーマ【お山のお友だち】 *こども芸術大学の年長児と
お話を作るのが楽しい年長児です。さまざまな造形材料に出会い、子どもたちの日常生活へ繋ぎ、
展開していきます。想像して描き、組み立てる楽しさをサポートします。
【年中児の造形活動】/テーマ【お山であそぶ】 *こども芸術大学の年中児と
新しい色々な材料や表現方法で遊びます。一つの材料から新たな表現が生まれます。
表現することの楽しさを育みます。
子どもそれぞれの「わたし」の思いから「みんな」で協力しながら思いを広げていきます。
【年少児の造形活動】/テーマ「雨や光をイメージしてあそぶ」 *こども芸術大学の年少児と
素材の触り心地は子どもの遊びにとってとても大切な役割を果たします。親しみやすい素材を楽しむ
ことで感触の心地よさを味わったり形を変えたりしながらイメージを広げます。
【こども芸術大学「創作の時間」】/創作活動に保育者の立場でかかわる
こども芸術大学の「創作の時間」は親子で行う創作活動です。創作活動中にみられる親子のかかわり方や
子どもの育ちを観察します。また、創作活動における保育の役割やサポートの方法など探ります。
【気づきと振り返り】
こども芸術大学での子どもたちとの活動をドキュメンテーションし、活動ファイルを制作します。
また、活動のまとめと報告会を行います。
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(梅田美代子:教員/イラストレーション・グラフィックデザイン)
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