2020年11月
2020年11月26日 授業風景
みなさん、こんにちは!
クロステックデザインコース研究室です!
本日は「UI/UX論」にゲスト講師として参加くださった西原英里さんの授業をお伝えいたします。
先生は武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科を卒業され、IT系事業会社にてUI/UXデザインを担当。その後デサイン会社にてデザインリサーチを経験、現在はUI/UXやデザインリサーチを軸に様々なプロジェクトで活躍されているそうです。
そんな西原英里さんは今回、自分に合った新しい働きかた「UXデザイナーとしてコミュニティーの中で働くということ」についてお話しくださいました。
一口にUI/UXデザイナーと言っても、様々な働き方があると西原英里さんはおっしゃいます。
例えばIT系事業会社の場合、自社プロダクト開発・運用がメインの仕事となるため、1つのプロダクトに長期間関わるお仕事になるそうです。チームの関係性の良さや、ユーザーのフィードバックを直接得られるメリットがある一方、場数を踏みにくいことがデメリットだと西原さんは考えます。
西原さんはご自身の経験として、株式会社サイバーエージェント時代に関わられていたアメーバピグのお仕事を挙げられました。
西原さんは当時アメーバピグ内で行われる様々なプロジェクトでデザイン制作をされていたそうですが、アメーバピグのテイスト以外のデザインを行う機会が少なかったため、デザイナーとしての経験値の低さを感じてしまっていたとのこと。
その後西原さんは、いわゆるクライアントワークをメインに行うデザイン会社に転職され、仕事内容に大きな違いがあると感じられたそうです。短期間で複数のプロジェクトに関わる転職先のデザイン会社では、新規でデザインを制作したり、多種多様なデザイナーとの関わりの中で、多くのデザイン経験をすることができたそうです。一方、提案止まりになってしまうことや、ユーザーからのフィードバックが直接得にくいことはデメリットだと感じていました。
デザイナーとして働く傍らで、コミュニティーやワークショップにも多く参加していたという西原さん。そこでも様々な作品に関わってこられました。
福井のお弁当屋さんに提案した新商品
デジタルサイネージを用いて手洗いの方法を紹介する作品
IT系事業会社とデザイン会社で働いたり、コミュニティーやワークショップに参加したりしているうちに、西原さんは徐々に自分が求めている働き方を見つけることができるようになったとおっしゃいます。
西原さんが見つけた自分に合った「働き方」とは、コミュニティーの繋がりから仕事を作っていくこと。そうした働き方には、コミュニティー内での関係性が既にあるため、「できること」だけではなくその人の人となりや価値観もシェアされていることが多く、コミュニケーションがスムーズで対等な関係を作り出しやすいことが魅力だそうです。
良いものを作るためにはスムーズにコミュニケーションがとれることが重要だと考える西原さんは、現在はこの方法でお仕事をされているそうです。
新しい仕事との関わり方を見つけた西原英里さんはなんと、アメリカで開催される大規模イベント「バーニングマン」へも参加されたそうです!「バーニングマン」での体験は、「金銭的なやりとりを超えて、自分がコミュニティに対して何をGiftできるのかを考える」という、コミュニティーに関わる上での大切なマインドセットを学んだそうです。
バーニングマンでのテクノ法要のパフォーマンス(Photo by Nobuhiko Otsuki)
現在、コロナの影響で働き方そのものが変化しつつあります。
どんな状況下であっても、自分が好きな仕事を続けていくための工夫を欠かさず、楽しく仕事をしていきたいですね!!
また面白い授業がありましたらブログでご紹介いたしますのでお楽しみに!!
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初めての、1day!! 芸大体験
芸大への進学を迷っている人、「私でも大丈夫かな」と自信を持てずにいる人、コースを決めることができない人にぜひ参加して欲しいと思っています。
はじめは不安で分からないことだらけかも知れませんが、一歩を踏み出すことで先が見えてきます。
そんな皆さんのはじめてを応援します。
日程:2020年12月12日(土)13日(日)20日(日)
会場:京都芸術大学 瓜生山キャンパス
予約はこちらから!
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2020年11月16日 授業風景
こんにちは!
クロステックデザインコース研究室です。
今回は3回生対象の「プランニング・プレゼンテーション」の授業の様子をお伝えします!
「プランニング・プレゼンテーション」は、企業や自治体が抱えている問題に対し、リサーチ、問題解決の提案、企画書の作成、プレゼンテーションなどを、短いスパン(基本的に5週間1サイクル)で全て一人で取り組むという授業です。
2回生まではグループワークで行ってきたことを、3回生になると1人で完結させることを求められ、また課題そのもののハードルも上がってきます。
今回は産学連携の企業のみなさまにへの発表だったため、学生達の面持ちにも緊張が浮かんでいました。
はじめにご登場いただいたのは、 丸石製薬株式会社のみなさま。
丸石製薬株式会社さまからの課題は、新型コロナウイルスに限らず、多くの感染症予防のために、「どのように手指衛生の行動変容が起こせるか」というもの。
この課題に対し提案を行ったのが以下の3名の学生でした。
遠藤和奏さん(大阪産業大学附属高等学校出身)
高島草太くん(兵庫県立姫路南高等学校出身)
平林竜一くん(静岡県立中央高等学校出身)
高島草太くんはこの問題をナッジ理論を用いて提案をしました。
ナッジ理論とは「小さなきっかけを与えて、人々の行動を変える戦略」です。
高島君はナッジ理論において強制しない、選択の余地があることに注目し、不快な思いをさせないで行動変異を起こせないかと提案。例えば、手指衛生率が上昇した事を数字で表し、上がっていく数字を目にすることをきっかけに行動変異を起こすという方法や、アルコールが設置されている場所付近の床に飛石のようなステッカーを貼って視覚的に誘導する方法などを発表しました。
遠藤和奏さんは近隣のドラックストアなどへ自ら足を運んでリサーチを行いました。そのリサーチの中で遠藤さんは、手指消毒が頻繁に行われている場所とシチュエーションを分析。エレベーターの前など待ち時間があるところで消毒が行われやすいことや、適度な高さの台に設置されていることの重要性についてプレゼンしました。
平林君はアルコール消毒液の周りにある問題を整理し、スティッキー性の法則を応用してポスターやポップを利用する方法を提案しました。
スティッキー性の法則は、人々の意識に張り付きやすい広告や商品のデザインを6つの要素に分けたものです。清潔さ、意外性、具体性、信頼性、感情起伏力、そしてストーリー性が挙げられており、平林君の提案もその理論に基づき行われました。
例えば、手指消毒の多くのポスターで使用されている青色をあえて使用せず、ピンク色を使ったり、ポスター内で手指消毒のパーセンテージを数字でしっかりと表示し、アルコールを手の上でハート型にしたりといった工夫も加えました。
また、4コマ漫画などをポケットテッシュなどに挟んで配布することで、より人の心の記憶に残る方法を提案していました。
平林君が制作したプロトタイプ。アルコール消毒を題材したほんわかした4コマ漫画。
平林君はプレゼン資料のみならずプロトタイプも制作し、プレゼン資料として提示していましたよ!
プレゼンテーション後には、丸石製薬のみなさまから、今までは自分たちも感覚的に行っていたものを、学生がリサーチし言語化・可視化したことへのお褒めの言葉をいただきました。
配布物に4コマ漫画を付けるといった、直接的にアルコール消毒を推進したものでなくとも行動変異が起こせる可能性に驚いていらっしゃいました。
次は、高田雛子(滋賀県立大津高等学校出身)さんが、株式会社アロマジョインさまにアロマシューターを使ったサービスを提案しました。
まず、すでに発売された商品を事例として分析した上で、生活リズムに香りを活用するアプリサービスAroma Lifeや、絵画に描かれているイメージや色と同期して香りを生成し、鑑賞体験をより豊にするアイディアなど、多角的方面からのアプローチの提案を行いました。
香りの中で絵画を鑑賞することで、細部の描写に気づき記憶に止めることが可能になるだけでなく、数百年前の描かれた絵画を瑞々しく感じることも可能になるかもしれませんね。
また、例えば起床時間に香りをセットしておき、朝コーヒーの香りで目覚めるなど、ちょっと贅沢な1日のスタートを切るなんてことも想像ができます。
視覚情報が多い中、もし嗅覚の情報が加えられたら私たちの生活はもっと豊かな物になるでしょう。
最後に、まだまだ未熟な企画も、リサーチとアイディアのブラッシュアップを繰り返し行えば良い物にできると、吉田先生から叱咤激励の言葉が学生に送られました。
厳しいようにも聞こえますが、3回生は就職を目の前にして、先生方の指摘も厳しくなってきます。今までは初めてのことに挑戦することが評価されていましたが、これからは良いものを生み出し、他との差別化が出来るアイディアを出す方法を学んでいきます。
また、一人で企画プレゼンを行うことで、自分の弱みだけではなく強みを見つけるチャンスになり、何もでもなかった自分が近い将来どんな人になれるのか想像を膨らますきっかけになります。
クロステック1期生が3回生に成り、気がつけばもう後期授業の真っ只中です。
驚くほど早く年月は過ぎています。
これから今の3回生がどうなるのか少し心配な気持ちもありながら、同時に期待を持って見守っていきたいですね。
また面白い授業がありましたらブログでご紹介いたしますのでお楽しみに!!
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2020年11月11日 ニュース
こんにちはクロステックデザイン研究室です!
11月2日、河原町御池に新たに誕生した京都信用金庫“QUESTION” ビルの1階に、
「awabar kyoto(cafe&bar)」がオープンしました。
「awabar kyoto(cafe&bar)」は、クロステックデザインコースの学生有志が会社を設立(株式会社cheersity)して営業しているお店です!
OPENしたので早速行ってきました!
ジャン!外観はきれいでお洒落!
そしてメニューはこちら。
昼はcafe、夜はbarとして運営されているawabar kyoto。今回はbarの時間帯に訪問したのでメニューにはお酒が多めでしたが、ちゃんとソフトドリンクもありますよ!
メンバーのこだわりであったキャッシュレスサービス。対応しているのはクレジットカード、paypay、メルペイ、楽天ペイ。お金を出すことなくドリンクが飲めちゃうのは本当に嬉しい。
買ったコーヒーを片手に、お財布を開いて、お釣りをもらって、お財布にお金を入れて、脇に書類を持って、両足ではカバンを挟んで…なんて煩わしさからは完全に解放されます。
サクサク支払い。
思わずお酒が進んでしまいそうなほどサクサク。
そしてあっという間に目の前に美味しいドリンクが!
今回は取材中なので残念ながらお酒は飲めませんでしたが…特別に裏メニューを出してもらえました!
「カスカラ」(詳しくはawabar kyotoのinstagramをご覧ください!)
アルバイトメンバーにお願いすると夜でもこっそり出してもらえます。
この絶景に満足で乾杯!
ふっと見るとカウンター内で陽気なスタッフが見守ってくれていて、幸せ気分になります。
小笠原先生は一足先にビール。教え子がオープンしたbarで飲めるってちょっと贅沢ですね。
ふと気が付くと賑わいを見せるawabar kyoto
まだ手探りではありますが、学生たちはみんな本当に一生懸命働いています。
ふとバックヤードを覗くと、オープンして分かった改善点を早速洗い出し、対応策をslackでメンバーに伝える姿も。
オープンまでの準備は整ったものの、まだまだやることは多そうです。
終わりがまた一つの始まりですね。
お金のない大学生が、制作と研究の時間を確保しつつ資金を蓄えられるような仕組みを考えたいと始めた小さなプロジェクトですが、今年きちんと形となりました。自分たちはもちろん、他学科の学生にも参加してもらい、利益も生み出しつつあります。
すごい。
オープン前キャッシュレスサービスについて考える 坂東拓海君
起業するとはどういうことなのかも分からないところからのスタート。1から調べて一生懸命考えて、自分たちの力のなさにイライラした時期もあったようです。
チームワークに悩んで苦しんだ時もありました。
また、コロナの影響で会議もzoomに切り替わり、慣れない環境で孤独感との戦いもあったでしょう。
今カウンターに立つ学生がキラキラして見えるのは、そうしたいくつもの苦難を乗り越えたからに違いありません。
そんな困難を乗り越えて自分たちの思いを形にした株式会社cheersityのメンバー全員に、大きな花丸を送りたい気持ちです!
株式会社cheersity メンバー
・坂東 拓海 (札幌国際情報高校出身)
・林 宗一郎 (神戸市立摩耶兵庫高等学校出身)
・堀内 僚 (大阪市立工芸高等学校出身)
・船越 晴稀 (静岡県立浜北西高等学校出身)
・黒木 りみ (熊本県立大津高等学校出身)
・庄司 雪乃 (島根県立宍道高等学校出身)
・佐久間 優太 (MIHO美学院中等教育学校出身)
・伊東 直輝 (静岡県立科学技術高等学校建築デザイン学科出身)
・小林 輝 (大阪府立茨木西高等学校出身)
・平岩 於実 (飛鳥未来高等学校出身)
「awabar kyoto(cafe&bar)」では、メインメンバーだけでなく、クロステックデザインコース学生が学年を問わず働いています。オープンキャンパスや1日体験入学では触れ合うことが難しい在学生の自然な姿を見たり、雑談を楽しみに遊びに行ってもいいと思いますよ!
次回もまたクロステックデザインコースの学生の活躍や授業の様子をお伝えしますので、お楽しみに!
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2020年11月9日 授業風景
こんにちは!
クロステックデザインコース3年生の遠藤和奏です。
今回、10月28日に行われた1年生の授業「プランニング演習」に潜入し取材させて頂きました!
プランニング演習「サプライズ授業」の目的は人を驚かせるだけでなく、喜ばせる企画を考えるための基礎を学ぶことです。
楽しげな授業にも聞こえますが、実はこの授業クロステックデザインコースの1年生にとっては、登竜門的なの授業です。
私、遠藤和奏も1年生の頃「サプライズ授業」の試練を泣きながら乗り越えました。
初めて企画を考え、ターゲットを決め、リサーチ、協力をお願いし、実行します。
もちろんメンバーとも揉めます。手探りで案を出し合い、ああでもないこうでもないと言っている内に、あっという間に本番直前になってしまう。
「嬉しい喜び」のさじ加減を調整するのがとても難しいのです。
さて、今回は今年の1年生のプランニング演習「サプライズ授業」の中でも印象に残った企画をピックアップし、お伝えします!
また普段では見れない取材の裏側もありますので、是非とも最後まで読んで見てくださいね!
あるグループはサプライズが始まると同時に参加者全員に手紙が配られました。
中を開けて見てみると「あなたは彼女の魅力に気づいていますか?」と書いてあります。
彼女って誰?
内容は全員同じでしょうか…?
教室がざわめく中、1人だけ違う内容の手紙が渡されていることが告げられます。
村下未華さん(京都学園高校出身)の手紙には
「あなたは自分の魅力に気づいていますか?」と書かれていました。
村下さんは前に呼び出され、大学内に散りばめられた謎を解く冒険に出て欲しいと告げられます。
驚きつつも冒険に出る村下さん。
村下さんが冒険に出ている間、教室では慌ただしく準備が行われました。
村下さんと友達の思い出の写真白板にはり、教室をデコレーションしていきます。
写真は仕掛け人のグループが村下さんのご友人に内緒で頼んで貰ったもの
デコレーションしている様子
各自iphoneを使いライティングの調整中
そして教室を真っ暗にして、クラッカーを手に村下さんを待ちます…
冒険から帰ってきて教室のドアを開けた村下さんは飾り付けされた教室を見て驚きます。
村下さん専用の特等席に導かれ、サプライズの趣旨が説明されます。
村下さん専用の特等席
実は冒険中に出題されていた謎は選択問題式になっており、村下さんのポジティブさと素早い判断力によって答えを導き教室まで戻ってこれるように仕組まれていました。
この質問に対してすぐに「思い出!」と答えた村下さんが自らの手で開けたドアの先に待っていたのは、村下さんがみんなと作り上げた数々の思い出です。
村下さんの高校・バイト先・大学の友達や、大学で参加しているプロジェクトの先生から村下さんへのお手紙とビデオレターが送られました。
いつも周りを楽しませることのできる村下さんにサプライズを通して、
「素敵で魅力溢れるあなたの周りにはこんなにも応援してくれてる人がいる」
というメッセージを伝えたかったそうです。
素敵なサプライズ!
さて実はこちらのサプライズ、取材班はドタバタと走り回っていました…!
村下さんが冒険に出た後、準備のため教室には鍵が掛けられてしまいました。冒険に出て行った村下さん、教室内に取り残された私(遠藤)。
「村下さんの撮影どうしよう…」
急遽副手の佐藤さんにslackで連絡! 佐藤さんも慌てて研究室を飛び出しました。
19秒の通話は「佐藤さん!聞こえてますか?どこに居ますか?」とずっと呼び掛けるも電波が悪く、何も会話できません。泣
慌てふためく佐藤さんを想像しながらも、私は目まぐるしく変化する教室の様子を取材することにしました。
がんばれ、佐藤さん…!と心の中で叫びながら。
佐藤さんの幸運を願いつつ取材した時の写真
なんとか村下さんに追いついた佐藤さんも撮影に成功。ですが、村下さん足が速い上にテンションが上がていたようで、多くの写真がブレていました。
左:村下さんの移動をZoomを教室で待機している全員に配信する仕掛け人、こちらも大変そう!
印象通りとにかく元気な村下さん!
階段や坂を登ったり降ったりスイスイと走り回り、とても楽しそう。
対照的にZoomに映らないように、しかし写真は撮らなければと佐藤さんはヘトヘトになって教室に戻ってきました。
無事サプライズも成功、私(遠藤)もほっとしました。
休憩も束の間、取材班のドタバタはまだまだ終わりません!
次のグループは、クロステックデザインコース1年生に向けて望天館屋上で夜の入学式を行いました。
新型コロナウイルスの影響によって中止となってしまった今年の入学式。大学の入学式を思い返した時、中止だったという悲しい思い出ではなく、何か特別な思い出になるようサプライズは企画されました。
実はこの入学式サプライズ、2週間前に先輩にも参加してもらいたい、そして交流を深めたいと相談を受け、クロステックデザインコースの2年生、3年生も参加していたのです!
クロステックデザインコースでは普段から連絡ツールとしてSlackを使用しているので、各学年の代表者が学年チャンネルに1年生のサプライズ企画への参加を募りました!
実際の3年生のチャンネル。ちらほらリアクションをしてくれています。
Slackの2年生のチャンネル。回答率は高いものの行ける人が2人…
授業があったり、課題で忙しかったりと参加できると出来る人は少なく…このままでは交流どころじゃ無くなるのでは…とにかく心配です。
サプライズ本番一週間前、リハーサルが行われました。全体の流れを確認しながら、機材申請や、2、3年生の立ち位置、挨拶の内容確認など1年生には余念がありませんでした。
もちろん私(遠藤)もリハーサルに参加しましたよ!
参加したのですが…
Slackでリハーサル参加できるとリアクションをくれた2、3年生と中山先生と副手の佐藤さん
想像以上に人が少ない!!!
1年生のために花道を作って拍手を送って欲しいとお願いされたのですが、この人数で花道なんか作れない!
1年生をガッカリさせてしまってはいけないと、とにかく3年生も出来るだけ声をかけました。
そして迎えた本番当日。
他のグループのサプライズが終わるごとに、グループリーダーの金禮眞さん(仙台育英学園高等学校)に、「次の次?」「19時からよね…?」と何度も確認しに行きました。壮大なサプライズに私(遠藤)がソワソワ…!
卒業式は副手の佐藤さんも撮影に入るためソワソワ連絡
約束の時刻の18時50分、私は望天館屋上へ向かいました。
するとリハーサルの時よりも倍以上の2年生が集まっていました!
理由を聞くと、その時間2年生の授業を受け持っている夏目先生が
「1年生の入学式があるなら行っていいよ!」と粋な図らいをしてくださったとのこと!
夏目先生、ご協力ありがとうございます!!
交流会は無事にできそう!
集まってくれた2年生と3年生。写真の裏側にも集まってくれています!
花道を作って1年生を迎え入れます。
望天館に来た1年生はびっくりした様子でした。
その表情を見て私(遠藤)も協力者としてさらに安心です。
いよいよ望天館屋上でソーシャルディスタンスを保ち、入学式が行われました。
正面にあるモニターに映し出されたのは学長の尾池和夫先生!!
次に副学長の小山薫堂先生!
お忙しい中、入学を祝うお言葉を送ってくださいました。
もちろんサプライズは大成功!
ついでにリハーサルに参加していない仕掛け人の2年生もビックリしていました…笑。
最後に、新入生代表挨拶としてグループの代表金さんがこのサプライズに込めた思いを話しました。
短い準備期間の中で入学式を何か思い出のあるものにしたいという強い気持ちからここまで動けた、金さん率いるグループに大きな拍手が送られました。
さて、入学式が終わった後はドキドキの交流会です!!
1年生とちゃんと話せるかな…と緊張していましたが、名前だけでも覚えて欲しい!!誰よりも張り切ってA4の紙に名前を大きくプリントし、かなり張り切って即席名札を作りました!
施設課からお借りした、入学式の看板は大人気!!!
これこそ入学式の醍醐味ですよね。
常に人が集まっていました!
季節外れの入学式の看板に興味津々です。
看板とは初対面の1年生。
もうお目にはかかることがないかもと3年生も撮影しました
交流会では緊張なんか一瞬で吹き飛ぶほど1年生と楽しく話しました!
気軽に話してくれる1年生、パワーと若々しさが眩しい!!
前期のオンライン授業で、すれ違う程度しか顔合わせできなかったクロステックデザインコースの学生。そんな状況の中、交流できる機会ができて本当にうれしかったです。
サプライズありがとう!!!
その日の晩、クロステックデザインコース3年生の小林輝さんのLINEのアイコンが入学式の写真に変わっていました。
小林さんもワクワクしてくれたみたいです。
今回少し協力させて貰っただけですが、誰かがワクワクしているのを見てとても嬉しく感じました。
クロステックデザインコースでは束の間の対面授業を終え、またオンライン授業が始まりました。
今このサプライズを振り返って、人と人が触れ合う楽しさを1年生に教えてもらえたとしみじみ思ってしまします。
今年入学した1年生にとっては学校で友だちと話すことが当たり前じゃなかった、だからこそ出来たサプライズだったと思います。
私たちの学年(1期生)とはまた違ったサプライズの在り方で見ていてとても楽しかったです◎
潜入にご協力いただいた先生方、1年生のみなさまありがとうございました。
またどこかの授業で潜入し、授業の裏側を伝えて行きます!!
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文章:遠藤和奏(大阪産業大学附属高等学校出身)
文章を書いて活動しています。主に身の回りに居る人のこと。クロステックデザインコースの学生もモデルとして書いているので見てみてください!
書いて欲しい内容や気になる授業、知りたい先生などありましたらリクエストお待ちしています!
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2020年11月4日 授業風景
皆さんこんにちは!
クロステックデザインコース研究室です。
今回は先日行われた1年生のプランニング演習のサプライズ企画授業についてお伝えいたします!
前期は完全オンラインで行われたサプライズ授業でしたが、後期は対面授業になり、前期とはまた違うサプライズ企画が行われました!
まず初めに、中森さん(神奈川県立追浜高等学校出身)率いるチームの発表から。中森さんのチームには以下メンバーが参加しています。
中森美咲 (大阪市立南高等学校出身)
荒木桃香 (神奈川県立追浜高等学校出身)
大竹真心 (大阪府立池田高等学校出身)
ポンラウィット (バンコク・クリスチャン・カレッジ出身)
サプライズが始まると同時に、1回生全員に手紙が渡されました。
手紙を開けると、ほとんどの人の手紙には
「あなたは彼女の魅力に気づいていますか?」
と書かれています。
しかし、ある女の子だけには、
「あなたは自分の魅力に気づいていますか?」という文章が届きます。
手紙を手にした人が今回のターゲット!
村下未華さん(京都学園高校出身)です!
ターゲットに任命された村下さんは一度教室を出て暗号を解く旅に出かけます。
望天館から至誠館まで、あらゆるところに散りばめられた暗号と指示書を頼りにして、村下さんは謎を解いていきます!
大学内が急にRPGのダンジョンになったようで、少し楽しい。
各所で謎の番号を手にする村下さん。ちょっとテンションも上がっています。
テンションの上がった村下さんの様子は、Zoomで待機している教室内全員に配信されています。
指示書を全て周りおわるとロッカーの暗証番号を手に入れることが出来ました。
そこに入っているのは…教室の鍵。
先ほど教室を出た時には電気がついていてドアもコロナ対策で開けっぱなしになっていたのに、帰ってくると教室は真っ暗。誰もいないかのように静まりかえっています。
恐る恐る教室に入っていくと、大きなクラッカー音と共にデコレーションされた教室が!
村下さんの大切な人との写真も所狭しと貼られています。
待っていたのは村下さんへのビデオメッセージ。
村下さんは決断力もあり明るく魅力的だと、多くの友人や先生がビデオレターを寄せてくださいました。
感動する村下さん
このサプライズはこんな風に締めくくられました。
こんな素敵なサプライズ、本当に感動してしまいますね!
次のグループのターゲットは1年生全員です。
クロステックデザインコース史上、一番壮大なサプライズです!
実は今年の1年生はコロナの影響で授業が全てオンラインになっただけではなく、入学式も行われませんでした。
そこに目をつけたこのグループは、クロステックデザインコースだけの入学式を行うことを考えました。
今回のサプライズ仕掛け人は以下のメンバーです。
茂木雪江 (京都市立銅駝美術工芸高等学校出身)
金禮眞 (仙台育英学園高等学校出身)
木下優希 (北陸学園北陸高校出身)
今村萌香 (N高等学校出身)
伊藤 瑞 (愛知県立刈谷北高等学校出身)
クロステック1年生だけで入学式を行うのは寂しいと考え、様々な仕掛けを用意しました。
何も知らない仕掛け人以外の1年生。
急にサプライズメンバーからA4用紙に自分の名前と好きな物を記載するように伝えられます。
訳のわからないなりに、みんなきっちり名前と好きな物を書いています。
書き終わったら教室を出て、望天館屋上に集まるよう指示されます。
状況がよくわからないままみんな屋上に向かっている様子。ちょっと戸惑っていますね。
全員何も知らないのですから、ちょっと不安にもなってしまいます。
望天館に上がると、
先輩方の暖かい拍手と共に目の前にこんな看板が。
今回のサプライズのために施設課からお借りした入学式の看板。ずっと研究室に隠していました。
望天館屋上に上がると
クロステックデザインコースの先輩方や先生方の暖かい拍手が1年生をお出迎え。
クロステックデザインコース夜の入学式が始ました。
ソーシャルディスタンスを保つため、立つ位置を決めるテープが貼られていました。
安全を確保しての入学式。
そうしてモニターに登場したのが、なんと!
学長 尾池和夫先生!
そして次に登場したのが、京都芸術大学副学長小山薫堂先生。
もう会場はざわめきしか起こりません。クロステックデザインコースの授業にお二人が登場するなんて、夢にも思わなかったことでしょう。
ご多忙にもかかわらず、お二方とも入学を祝う素敵な言葉を送ってくださいました。
最後に、今回の企画者代表の金さんから、このサプライズにかけた思いが語られました。
コロナで大変だからこそ、みんなに会えたことが嬉しい、みんなのことが大好きだというメッセージが夜空に響いていました。
ソーシャルディスタンスを保てるようパノラマで記念写真!
長いですが、クロステックの2年生3年生も参加しています。
毎年恒例の入学式は残念ながら行われませんでしたが、クロステックではちょっとした工夫と皆の協力によって、思い出に残る入学式が行われたように思います。
今回はこのブログを書くに当たって、3回生の遠藤和奏さんと一緒に取材しました。もちろん彼女はこの入学式にも多大な協力をしてくれています!
一緒に取材した遠藤和奏一番右側
次回のブログでは、1年生も知らないサプライズのさらに裏側をお届けいたします!
ちょっとだけお蔵出し!てんやわんやの取材の様子
遠藤和奏さんとの取材の模様や村下さんがいなくなった後の教室内の出来事、
2・3年生が裏で協力してくれていた様子など、次回もまたお楽しみに!
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日程: 10月31日(土)→11月8日(日)
https://www.kyoto-art.ac.jp/exhibition/?course=10
京都芸術大学クロステックデザインコース公式ページに授業内容の詳細を掲載中!
ぜひそちらも覗いてみてくださいね!
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京都芸術大学は、今アジアで最もエネルギーを持って動き続ける大学であるという自負があります。
通学部13学科23コース、通信教育部4学科14コース、大学院、認可保育園こども芸術大学。
世界に類を見ない3歳から93歳までが学ぶこの大学は、それぞれが溢れる才能を抱えた“プロダクション”のようなものです。
各“プロダクション”では日々何が起こっているのか。授業や取組みの様子、学生たちの作品集や人物紹介。
とどまることなく動き続ける京都芸術大学の“プロダクション”の数々。
そこに充満するエネルギーを日々このサイトで感じてください。