文芸表現学科

製本ワークショップ

2013年6月30日(日)
 
卒業までには、学生作品展や卒業制作展など、自分たちで書いた小説を本にして展示する機会があります。街の製本屋さんに頼むのもアリですが、自分の手で製本をすることで、より自由な装丁にしたり、本の構造についてより詳しく学ぶことができます。今年は、かもめやの渡邉琴さんを講師にお招きし、文庫本をハードカヴァーにする、というワークショップを開催しました。
 
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まずはいろいろな製本方法について、渡邉さんから紹介がありました。木の板を表紙にしていた時代、花布がいまより大きく、本文と表紙をつなぐ実用として利用されていた時代、製本しないままの本が販売され、それぞれの家庭毎にきまった製本職人に製本を注文していた時代など、本にはとても長い歴史があることがよく分かります。
 
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今回は時間の都合で、文庫本の中身を利用して、それをハードカヴァーに仕上げました。文庫本についているカヴァーをはがし、見返しを貼付け、花布や寒冷紗で背を補強します。それぞれ持ち寄った布をボール紙に貼り、表紙をつくったら、本文と表紙を合体させます。と、言葉で書くと簡単ですが、文芸表現学科ではふだんあまり手にしない筆やカッター、糊などを使って、苦労しながら製本に取り組みました。
 
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1冊を仕上げるのに、だいたい3時間半かかりましたが、みんな自分だけのオリジナルの本が出来上がって、嬉しそうです。私も自分の文庫本をもってきて、2冊つくってみました。次回は、ステップアップした内容で製本ワークショップを開催したいと思います。
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ワークショップの様子は「ギャラリー」ページにもUPしていますので、ぜひご覧ください。
 
◇ ワークショップの様子へ
 
 
(文・たけうち)

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