文芸表現学科

神戸C.A.P. × 藤本由紀夫アトリエ

2013年6月29日(土)編集基礎8 学外演習
 
文芸表現学科の授業のなかには、美術工芸学科や情報デザイン学科、舞台演出学科、映画学科、マンガ学科など、ほかの学科の先生に担当をお願いしている科目がいくつかあります。広く美術のことも知ったうえで、新しいことばの表現や、新しいメディアでの表現を生み出すことをめざしているからです。
 
「編集基礎8」では、「四次元の読書書物としての空間/時間─空間/時間としての書物」というテーマのもと、書物とは一体何なのかについて、様々な角度から検討しています。担当は、情報デザイン学科の藤本由紀夫先生です。この日は、学外演習として、神戸市にあるC.A.P.を訪れました。C.A.P.は、神戸を拠点に、社会と芸術をつなぐさまざまな活動をおこなっているNPO法人です。現在、神戸市の「海外移住と文化の交流センター」となっている建物を利用していて、オープンアトリエやワークショップスペース、工房、事務所、図書室などを運営しています。
 
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神戸全体の街の話や、建物の歴史、C.A.P.の活動の変遷などを学んだあと、今回のいちばんの目的であった図書室を見学しました。図書室では、藤本先生が企画した「cap study 04 vol.1 thinking about time」という展示が行なわれていました。thinking about “time”なので、「時間」について考えようというプロジェクトです。このあと「重力について考える」「1913年について考える」「遠/近について考える」とつづくシリーズの第1回目です。
 
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紙の書物はもちろん、映像や時計、ことばの断片など、「時間」をテーマにしたさまざまなメディアが展示されています。
 
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毎日必ず15分ずつ、その日の気分にあった色の毛糸で編み物をつづけている、という作品。丸いタグに、日付が刻まれています。
 
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作家が制作をしている工房も見学。京都造形芸術大学の卒業生たちもアトリエで制作を続けています。
 
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CAP見学のあとは、山をおりて、駅周辺へ。藤本先生のアトリエを見学させてもらいました。ここも週末はオープンアトリエとして公開しているそうです。
 
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ファッションデザインコースの高原くんも遊びにやってきたので、みんなでテーブルを囲んで、彼の卒業制作に関するコンセプトに耳を傾けました。学科はちがうけれど、同じ卒業制作作品をつくる者同士、とても刺激になった時間でした。
 
 
(文・たけうち)

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