- 2013年7月5日
- 日常風景
【現代美術/写真】最終日。
先月末、四方先生の前期授業の最終日をむかえました。
最後の授業では、今までの授業で学生が撮ってきた写真を並べ、全員でザッと見ていきました。
こうして写真を並べて見てみると、改めて、学生それぞれの撮り方の違いや、授業を重ねるごとに変化していった様子が表れているように思いました。
今回、写真がないので、文章では伝わりづらいですが…
光の当て方、モチーフの置き方、モデルの並べ方等々。個人の違いが顕著に出ていたので、見ていてとても面白かったです。
さて、写真の講評(?)が終わった後は、最後の授業ということで
四方先生クラス全員で、座談会に。
現在のこと、将来のこと…色々なことを話していく内に、普段、学生だけではなかなか話さない話題になりました。
それは、「おカネ持ちになるということ」。
この話の発端は、一人の学生が「お金持ちになりたい!」と言い放ったことからでした。
実際お金持ちになったことも、現在お金持ちな訳でもないので、
完全に想像でしか話せない…からこそ面白いです、こういう話。
お金持ち、憧れます。
小さい頃、お金持ちになりたすぎて、「お金持ちになったら買うものリスト」作ってたことを思い出しました。
「お金持ちになりたい!」と思い切り言う学生、「うーん…」と悩む学生、その様子を伺っている学生と様々だったのですが
話をするにつれて出てきたのは、お金持ちになるためは「お金持ちの人と一緒にいること」が大事らしいです。
そういう人達と一緒にいることで、お金がどこからどういう風に流れて行くかがだいたい掴めていく。
お金の仕組み、流れ方の仕組みを知っていくことで、いわゆる「お金持ち」になる可能性もありますよ、とのことです。
となると、「お金持ち」になるための道のりには、お金が相当かかりますよ。時間も。
ここで出てきた手段は、数ある中の1つだと思うんですが
こういった「お金持ち」になるためのお金や時間を、浪費ととるか投資ととるかでモチベーションがだいぶ変わる気がします。
「おカネ持ち」という話をしていて思い出したんですが、以前「この世でいちばん大事な「カネ」の話/西原理恵子」(理論社/2008 ※角川文庫からも2011年に出ています)という本を読みました。
これは「カネ」という存在を中心に、西原さんの半生が記された自伝エッセイです。
タイトルがストレートなので、若干手に取りづらいんですが、「世の中銭ずら!」ということを考えている人のための本ではないです。念のため。
「不幸はカネになる。」
西原さんの本と並べて考えてみると、少し面白いような気がする言葉。
この言葉は西原さん本人が言っていたものなんですが(どこで言っていたんだっけ…)、おカネにまつわる言葉で、唯一頭の中に残っています。
不幸自体は一銭にもならないけど、不幸を売り込んだり、違う形に変えることができたら、「カネ」になり得るのではないか・・と、西原さんのこの本を手に取ると感じます。
うーん、そう考えると、すくわれる気もする。
多分、この西原さんの本に書かれている「カネ」は「金」だけでなくて、財産というもの全般について言っている要素が多いような気がするんですが、
おカネを財産と言い換えた場合、どういう形として残るのが自分にとってしっくりくるのかなー、と少し考えます。
その形は、やっぱりお金かもしれないし、モノかもしれないし、人との関係性や気持ちかもしれないし…まだ、分かりません。
それを知るために、何かを継続することが最終的には必要なのだと、この本然り、
今回「おカネ持ち」にまつわる話をしていても思いました。
だから、お金持ちの人と継続してつるむのも良し。モノを継続して作っているのも良し。
とにかく、何かを継続していれば良し、な気はします。
継続や経験で培っていく“カネ”、最終的にどんなカネになるかな。
話がだいぶそれてしまったんですが…まさか、最後に四方先生とこんな話が出来るとは!
写真はもちろんのこと、学生の将来にまつわる話をたくさんしていただきました。
本当に、ありがとうございました!!
また、四方先生の授業受けたいなぁ。
美術工芸学科/現代美術コース 3回生 唐鎌なつみ