文芸表現学科

平野啓一郎 集中講義

 
今年も平野啓一郎先生の特別講義がはじまりました。
年4回にわけて、集中講義として開講します。
第1回目は4コマ連続の講義です。
文体や小説の構成にはじまり、
売り上げや、印税、電子出版のことなど、
小説をとりまく業界の現状や未来についてもお話がありました。
 
130719_01
また、大江健三郎の「不意の唖」という短篇を読みながら、「短篇小説とはなにか」についても考えました。
「不意の唖」は1958年、大江健三郎が23歳のときに書いた作品です。
「学生たちと同じような年齢の頃に、これだけ完成度の高い短篇を書いたことに驚いてほしかったんだけど、反応はよく分からなかったな(笑)」と平野さんはおっしゃっていました。
 
130719_02
 
130719_04
さて、次回の集中講義は10月の予定です。9月末までに、30枚の短篇または長編の冒頭30枚を書くという宿題が課されました。次回は学生の作品を読み、合評を行なう予定ですので、力作が揃うことを楽しみにしています。
 
 
(文・たけうち)

<478479480481482>