- 2020年8月7日
- イベント
社会人向けオンラインセミナー開催
京都芸術大学では、学内での学びだけではなく、企業や行政、団体などと協働して学外での「仕事」を実践することで、学生のうちから社会経験を積むことができる様々な「社会実装プログラム」が用意されています。
アートプロデュース学科でも、「仕事」として企画や展示をおこなう「ARTZONE」、調査研究や評価をおこなう「リサーチ・プロジェクト」、教育や普及活動をおこなう「ACOP(Art Communication Project)2」という、プロデュースにまつわる3つの分野の社会実装が授業としておこなわれています。
アートプロデュース学科1年生が必修で受講する「ACOP」の応用編、「ACOP2」の受講生からセミナー開催の紹介が届きました。
ACOPは、グループで感想や疑問などを話しながら作品を鑑賞する、「対話型鑑賞」という手法を用いた学科独自の教育プログラムです。
美術館や学校教育はもちろん、最近では大手企業の研修や医療教育などにも取り入れられ、メディアでも報じられている注目の教育手法です。
今回、ACOP2では、本学アート・コミュニケーション研究センターと連携し、社会人が対話型鑑賞の手法を学べる連続セミナーを企画、開催します。
うれしいことに講座は大人気で、募集開始後すぐに定員は埋まってしまいましたので、セミナーの告知としてではなく学生の活動としてご紹介します。
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こんにちは!ACOP2広報部です。
8月に入り蝉の声が一際高く、暑さも日ごとにましてきましたね。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
さて本日は、広報部からオンラインセミナー開催のお知らせをいたします。
皆さんは「対話型鑑賞」や「ファシリテーション」というものをご存知でしょうか?
知らない、またはもっと知りたいというそこのあなた!
なんと8月と9月に計4日間の「大学生と学ぶ対話型鑑賞ファシリテーション」オンラインセミナーが開催されます。
これはアートプロデュース学科の学生が取り組んでいる「ACOP2」の一環で企画した、社会人が学生とともに対話型鑑賞やファシリテーションを学ぶセミナーです。
ACOP2とは、美術館や教育現場、企業などからも注目されている対話型鑑賞の手法を学んだアートプロデュース学科の学生が、アートの普及活動を社会に向けて実施する授業です。
私たちは、今回のセミナーを開催するにあたって、改めて対話型鑑賞(ACOP)の効果の数々を振り返りました。
それらを踏まえ、さまざまな対象分析やプログラム作成などのミーティングを日々重ねています。
ACOP2のメンバーで話し合っていた時、みんなでお互いの意見をすり合わせたり、相手の話をより理解しようと考えたりしました。その中で私たちは一回生の後期にACOPを受講していた、当時の感覚や熱意を次第に思い出していきました。
今改めて振り返ってみると、一回生の頃に対話型鑑賞から学んだことは確かに繋がっていて、現在の私たちの糧になり、このセミナーに向けてのミーティングにも役立っているんだなと再確認することができました!
また、このセミナーのミーティングに限らず、
・グループワークや普段の会話をするときに、あくまでも自分の意見は持ちながら、相手の意見の理由や状況を汲み取ろうとする意思をより持つようになった。
・対話型鑑賞を経験して、今まで苦手だからと避けていた問題と直面した場面は多々あった。それらをひとつずつ解決していく過程で、初めて私は人と会話することが好きだと気付けた。人と話すときに目を見れるようになった。
・今まで以上に言葉に敏感になった。映画やドラマなどで聞くセリフの語尾や言葉遣いも気にするようになり、積極的に考えるようになっていた。また、言葉について考えることが以前より好きになった。
など、それぞれ一人一人がいままで学んだことが実際の生活の中で活きている、または繋がっているんだということに気付くことも出来ました!!
私たち学生にとってオンラインでの開催は初めての取り組みなので、大変緊張していますが、参加者の皆様とともに学べることがとても楽しみです…!😳
私たち自身も、まだ対話型鑑賞の経験が浅く、ファシリテーションのやり方や応用の仕方は試行錯誤の段階ですが、参加者の皆様と一緒に、新たな学びを生み出せることを期待しております!
また、皆さん自身の日常に良い刺激を少しでも与えることができたら幸いです。
セミナー内容はこちらから
https://www.acop.jp/news/q=5279