プロダクトデザインコース

ユニバーサルデザイン演習の授業をのぞいてみよう!

こんにちは! 

プロダクトデザイン学科研究室です。

すっかり寒くなってきましたね。瓜生山の斜面に立つ本校では、きれいな紅葉🍁が楽しめるような季節となってきました。

そんな中、野外で開催中の、一回生の授業をのぞいてきましたよ!

 

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!!!

これはいったい?

 

「ここ・・降りるの?怖すぎなんだけど!」

「手すりなかったらマジ無理!」

 

学生が身に着けているのは?

 

実はこれ、身体の動きを制限する重りと、視野を狭めるゴーグル、触覚を鈍くするための手袋。

年配の方の身体的負荷を体験するためのものです。

加齢により動きづらくなった足首、ひざ、手首などの関節、緑内障などの病気により狭くなった視野を、リアルに感じることができます。

 

普段、授業に遅れそうなときには華麗に2段飛ばしをしている階段。

手すりがあっても、一段一段降りるのがとても怖いようです。

 

そう!

この授業は、デザインを学び始めたばかりの1回生のための、

あらゆる違いを超えて、だれでも快適に利用することができるデザインを学ぶ

 

「ユニバーサルデザイン※演習」の授業です。

 

 

授業の様子をどんどん見ていきましょう。

 

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「何が売ってるか全然分からん!」

 

こちらはジュースを買おうとする学生。

視野が狭く、視力もとても低いので、これだけ近くによらないと商品名が見えないんですね。

カップで出てきたジュースも、手袋をした手では掴む強さが調整しづらく、あぶなっかしい様子・・

 

 

お次はこちら。

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トイレにも入ってみます。

 

「ドアが重い・・・」

「ひざが曲がらなくて座りづらい。」

「トイレットペーパー取りづらい~」

 

 

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妊婦さんもいました。

「背中と腰が、、いたい…」

 

 

今度は車椅子の学生を発見。

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先生「車椅子に乗りながら、ジュースを買える?」

 

学生「手が長いから届いちゃう」

 

そういうことではないんですよね笑

もし一番上の飲み物が買いたくても、届かなかったらあきらめないといけないかも…

「あったか~い」が上段にしかなかったら、こんな寒い日はどうしたらいいんでしょう。

小さな「できない」の積み重ねで、外にでるのが嫌になってしまうかもしれません。

 

 

飲んだらごみを捨てます。

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「あれ、表示が上にしかなかったら見えないよね?」

 

 

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ATMも使ってみます。

 

「座った角度からだと、光の反射で画面が見づらい…」

立った視点で操作しやすいように、つくられているんですね。

 

 

この日は、交代しながら一人ひとりが、「妊婦」「年配者」「車椅子利用者」の経験をしました。

最後は教室にかえって振り返りです。

 

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どうだったでしょうか?

今日のような授業の体験が、これから2回生、3回生になって本格的にデザインを学んでいく上での、大切な「考える基礎」になってくれます。

 

デザインを学ぶひとだけでなく、すべての人にとって大切な視点を学ぶ授業でしたね!

 

ではでは、またお会いしましょう~!

👋

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