- 2020年11月25日
- 日常風景
ユニバーサルデザイン演習の授業をのぞいてみよう!
こんにちは!
プロダクトデザイン学科研究室です。
すっかり寒くなってきましたね。瓜生山の斜面に立つ本校では、きれいな紅葉🍁が楽しめるような季節となってきました。
そんな中、野外で開催中の、一回生の授業をのぞいてきましたよ!
!!!
これはいったい?
「ここ・・降りるの?怖すぎなんだけど!」
「手すりなかったらマジ無理!」
学生が身に着けているのは?
実はこれ、身体の動きを制限する重りと、視野を狭めるゴーグル、触覚を鈍くするための手袋。
年配の方の身体的負荷を体験するためのものです。
加齢により動きづらくなった足首、ひざ、手首などの関節、緑内障などの病気により狭くなった視野を、リアルに感じることができます。
普段、授業に遅れそうなときには華麗に2段飛ばしをしている階段。
手すりがあっても、一段一段降りるのがとても怖いようです。
そう!
この授業は、デザインを学び始めたばかりの1回生のための、
あらゆる違いを超えて、だれでも快適に利用することができるデザインを学ぶ
「ユニバーサルデザイン※演習」の授業です。
授業の様子をどんどん見ていきましょう。
「何が売ってるか全然分からん!」
こちらはジュースを買おうとする学生。
視野が狭く、視力もとても低いので、これだけ近くによらないと商品名が見えないんですね。
カップで出てきたジュースも、手袋をした手では掴む強さが調整しづらく、あぶなっかしい様子・・
お次はこちら。
トイレにも入ってみます。
「ドアが重い・・・」
「ひざが曲がらなくて座りづらい。」
「トイレットペーパー取りづらい~」
妊婦さんもいました。
「背中と腰が、、いたい…」
今度は車椅子の学生を発見。
先生「車椅子に乗りながら、ジュースを買える?」
学生「手が長いから届いちゃう」
そういうことではないんですよね笑
もし一番上の飲み物が買いたくても、届かなかったらあきらめないといけないかも…
「あったか~い」が上段にしかなかったら、こんな寒い日はどうしたらいいんでしょう。
小さな「できない」の積み重ねで、外にでるのが嫌になってしまうかもしれません。
飲んだらごみを捨てます。
「あれ、表示が上にしかなかったら見えないよね?」
ATMも使ってみます。
「座った角度からだと、光の反射で画面が見づらい…」
立った視点で操作しやすいように、つくられているんですね。
この日は、交代しながら一人ひとりが、「妊婦」「年配者」「車椅子利用者」の経験をしました。
最後は教室にかえって振り返りです。
どうだったでしょうか?
今日のような授業の体験が、これから2回生、3回生になって本格的にデザインを学んでいく上での、大切な「考える基礎」になってくれます。
デザインを学ぶひとだけでなく、すべての人にとって大切な視点を学ぶ授業でしたね!
ではでは、またお会いしましょう~!