- 2013年8月7日
- ニュース
学科プロジェクト【細胞の記憶】–表現のかたち–|しょうぶ学園展
9月26日【木】から10月12日【土】まで
京都造形芸術大学内にあるギャラリーオーブにて
鹿児島県にある社会福祉施設SHOBU「工房しょうぶ」の利用者の方の
素晴らしい作品を紹介する展覧会が
こども芸術学科プロジェクトとして始動しています。
昨年の夏、鹿児島県にある社会福祉施設SHOBUを訪れ、
障害を持つ利用者の方が、日々創作活動をする「工房しょうぶ」と呼ばれる
いくつかの施設(工房)を見学させていただきました。
「工房しょうぶ」では、利用者の方々が誰かに決められた作業をするのではなく、やりたいことが
できる環境が整えられていました。そこでは彼らの創作行為は日々続いています。
その行為は私たちが作品をつくるための創作行為とは少し異なっているように感じました。
生きるためでもなく、作品の完成を求めるための行為でもなく、う〜ん、どう表現したらいいんだろう。
しかし、彼らから生み出されるものに宿る圧倒的な生へのエネルギーは強く感じました。
そして、工房で彼らの指先や手を眺めながら、
こども芸術学科の理念にある「なぜ人は表現するのだろうか」という問いと重なりました。
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キックオフミーティング :6月21日【金】16:30〜 S-41にて
今年3月までしょうぶ学園 デザイン室に勤務されていた 朝田初音さんをお招きして、
今回の展覧会プロジェクトを行うにあたってのアドバイスやしょうぶ学園の取り組みなどの
お話をうかがいましたました。 ギャラリーオーブ担当の牛田さんも同席してくださいました。
コアスタッフミーテイング①; 7月5日【金】16:30〜 地心館実習室
コアスタッフは1年次生から4年年次生までの学生たちです。
コアスタッフの仕事の分担が決まりました。
1年生と4年生はレセプションとしょうぶ学園園長の福森氏の特別講義のコーディネート
2年生は広報担当、展覧会のフライヤーのデザイン、展覧会看板、しょうぶ学園紹介パネルなどをデザイン制作。
3年生は作品管理担当。みんなで選定した作品のリストを作成して、搬入から搬出までしょうぶ学園からお借りする作品を管理します。
みんな、それぞれ役割が決まり本格的に始動しました。
コアスタッフミーテイング②; 7月26日【金】16:30〜 地心館実習室
展覧会タイトルを決定。「細胞の記憶」です。
しょうぶ学園の活動DVDや作品集を見ながらどんな展覧会にしたいかなどを時間を掛けて話し合いました。
そして、本当に多くのタイトル候補をみんなで出し合いました。
次はサブタイトルを付けようということになり、
意見を出し合いましたが、この日は時間切れ、次回への宿題になりました。
コアスタッフミーテイング③; 8月2日【金】16:30〜 地心館実習室
展覧会タイトルは「細胞の記憶」−表現のかたち−
宿題になっていたサブタイトルを出し合い、これまた時間を掛けました。
少し回り道のように思われる話し合いですが、互いの展覧会に対する想いの共有するための時間としては
貴重な時間になりました。
今回はコアスタッフのリーダーや役割担当のリーダーを決定しました。
プロジェクトの全体を纏めるリーダーは4年生の宮崎あかねさんに決まりました。
宮崎さんは会議の議事進行やその日の議事録を作成してくれたり、すっかりリーダーです。頼もしいです。
リーダーの宮崎さんから送られてきた議事録には次のように書かれていました。
たくさん意見と議論を重ねた時間のなかで、最終的に決まったのが、このサブタイトルです。サブタイトルに使われなかった言葉たちも、決して無駄にならないようにしたいと思っています。展覧会に寄せる説明パネルやレセプションなどで、昨日のミーティングで出た素敵な意見や熱い思い、考えを多くの人に伝えれるようにしたいなと思っています。
役割担当のリーダーは
広報:遠藤真由香さん(2年生)
レセプション:島田沙紀さん(4年生)
作品管理:林絵美さん(3年生)
みなさん、よろしくお願いします。
選んだ作品の一部をアップしますね。
【刺繍作品】
【刺繍作品】
【ビーズ作品】
【シャツ】
【絵画作品】
【木彫作品】
展示作品は全部で150点ほど選びました。
刺繍、ビーズ、絵画、木彫など、しょうぶ学園の方々の手作業からは何かが伝わってきますよ。
9月26日からの展覧会を楽しみにしていてくださいね。
生で見る作品はもっとエネルギーに溢れています。
(梅田美代子:教員/イラストレーション・グラフィックデザイン)