- 2021年2月4日
- イベント
【2/10 開催】「storyville」オンラインイベントのお知らせ
「編集ワークショップⅣ(担当:江南亜美子先生、鵜飼慶樹先生)」の学生主催によって、半年ごとに行われている文芸イベント「storyville」。社会実装を目的に掲げたこのクラスからは、これまで様々なイベントが行われてきました。
20年度後期のテーマは「クロスドレッシングと自己肯定」。自分ではない何かになりたい、好きな格好をして認められる人生でありたい、そんな変身願望とその先にある自己肯定を、クロスドレッシング(異性装)の観点から掘り下げていくと、あたらしい視界がひらけてきました。
今回は、クリエイティブ・ライティングコースらしく、文芸表現におけるクロスドレッシングに注目。このテーマを、いま、文芸として表現することの意味を、考えます。
イベントは、オンライン(Youtubeライブ配信)で実施します。作家の坂上秋成さん、山下紘加さんをゲストにお迎えし、学生がインタビューします。
おふたりは、近年、クロスドレッシングをモチーフに、それぞれ魅力的な小説を発表され、話題を呼びました。それら、坂上さん『ファルセットの時間』、山下さん『クロス』、このふたつの作品を軸に、お話をうかがっていきます。
【作品紹介】
坂上秋成『ファルセットの時間』(筑摩書房)2020.7月刊
過去に女装をしていた34歳の男性、竹村は、16歳の女装をした美少女、ユヅキと出会う。竹村は自身の経験を生かした助言を行い、ユヅキと良好な関係を築くことに成功するが、あるときを境に二人の関係はこれまで通りとはいかなくなる。若さへの嫉妬と羨望、そして「時間」。どこか哀愁を感じる物語。
山下紘加『クロス』(河出書房新社)2020.4月刊
既婚者である男性の「私」は、不倫相手とのある日のセックスをきっかけに、次第に女装にのめり込んでいく。決定打は女装姿で出会い、惹かれた男性、タケオだった。タケオの「女装している君が好き」という言葉。それは男としての私なのか、女としての私なのか、私は性の狭間で葛藤する。
【イベント概要】
storyvilleオンライン「クロスドレッシングと自己肯定」
開催日時:2021.02.10(水)19:00~20:45
実施形態:オンライン(YouTubeライブ配信)
第一部:学生によるイベント概要説明(約30分程度)
このイベントに至るまでの流れや、これまで読んできた異性装や変身願望を描いた作品について、学生によるプレゼンテーションを行います。実際に、メイクを体験した男子学生の動画も公開します。
第二部:坂上秋成さん、山下紘加さんによる対談
クロスドレッシングの意味や、作品についてのお話はもちろん、作家活動についても、お伺いする予定です。
当日のメイントークイベントでは、YouTubeのチャットにて、ご質問も受け受けます。ご参加、ご視聴をお待ちしております!
storyvilleSNS:@storyville_kua (Instagram)
編集ワークショップⅣ
storyville学生一同