クロステックデザインコース

【メディア表現演習Ⅱ】アートギャラリーの仕事って?

こんにちは。

クロステックデザインコースです。

 

 

今回は、白石先生・中山先生の「メディア表現演習Ⅱ」の授業にて、LEESAYA ディレクターの李 沙耶さんをゲスト講師としてお迎えしました。

LEESAYAとは、李さんが2019年10月に東京・下目黒に開廊したコマーシャルギャラリーです。

 

授業としてお話しされた日が、開廊してからちょうど2年目だったようです!おめでとうございます!

 

LEESAYAでは、同世代の様々なジャンルのクリエイターと共闘し、「唯一無二の価値を残していく」という若手作家を紹介しているギャラリーです。

 

 

李さんは本学の美術工芸学科を卒業された方で、在学時はどうだったかというと、ほとんど所属学部にはおらず、ウルトラファクトリーによく通っていたようです。

 

卒業前にギャラリーへインターンにいき、その後正社員として勤務し、2019年に独立。

 

 

今回は、「そもそもギャラリーってどんな仕事をしているのか?」「アート作品の価値づけ」などについてお話しいただきました。

 

聞いている学生も3年生が中心のため、つい先月、学生作品展を終えたばかりです。展示において、それぞれグループに分かれ役割をもち、担当していました。

そういった最近の経験は、今回のお話のなかでも関係してくるものがありました。

はじめに、「ギャラリーって何をしている仕事か」について。

 

・展示

・販売

・マネージメント

・企画、キュレーション

・制作補助

・予算管理

・編集

 

とても忙しいそうです。

 

また見て分かるように、業務内容は多岐にわたり、マルチタスクが必要となります。

 

前職に勤めていた時は、担当作家を数人同時並行でサポートしていたようです。ギャラリーで働くということはなかなかパワーがいる仕事ですね。

 

展示の際は、「記録を残す」ことも重要です。

 

このように毎回リーフレットを作成し、レビューを様々な専門家に依頼します。

その作品が客観的にどのように価値づけられていくか、この積み重ねが非常に重要です。

 

ここで、一人の作家についてご紹介。

こちらは髙橋 銑さんの「香油」を使用した作品。

 

支持体に対して、正方形に香油が塗ってあり、展示空間では匂いを感じることが出来ます。

 

またこの香油を塗っている箇所は時間が経つにつれ、黄変していきます。

匂いは徐々に無くなりますが、物質があった事実は残る、という作品です。

 

そして、こちらの何が作品として取り引きされていたかというと、「この香油を塗る権利」を作品として売っていました。

 

作家は指示書を作成し、購入者は自分がどのような支持体に香油を塗りたいかを決めます。作家はその支持体に一回限り塗るという工程をして、作品を提供するそうです。

 

こういったことも作品として扱われることがあるんですね!

 

こういったアート作品とは、いくらの値段がつけられ、どのような「価値」を持っているとされているのでしょうか。

 

アート作品の価値づけ(pricing)をするとは、「正解はない」と李さんは言います。

 

消費者が商品を買う場合、信用できる人・会社・団体などから、適正価格で買いたいという考えは当然だと思います。

アートも例外ではなく、信頼関係の上に成り立った取引を心がけているそうです。

 

そしてアートの「価値」とは、つくまでに時間がかかることもしばしば。

 

作家がコンセプトとしている内容は、時代が追い付いていないということもあり得るからです。

 

 

アート関連の仕事というと、「アーティスト」や「ギャラリー」と分かりやすいものしか存在しないのかというと、そうでもありません。

 

購入者も含め、アーティスト(作品)の周りには様々な役割を持った人が関わっています。

 

展示の企画を考えるキュレーター、展示空間を考える人、作品の撮影や展示について発信し広報する人、販売する人、作品制作を補助する人など、直接ではなくても間接的にでもアートに関わるマネージメントや職業をしている方はたくさんいます。

 

ギャラリーを運営していく中で、「みんなで仲間を作りながら、アートの価値を上げていく」ような感覚だと李さんは言います。

 

 

他にも作品を購入したあとの受け渡し方法って、どのように行なわれているか分からないですよね。

映像作品や写真作品が売れた際の、作品の受け渡し方法などについてもお話しいただきました。

 

 

在学時、就職活動中に「向いていることを仕事にしよう」と考え、マネージメントの道を探し始めた時に、ギャラリーとの出会いがありました。

 

「アートに関わることがしたい」と口にしたことで、ギャラリーのインターンを紹介されたようです。

「ビジョンはないにしても、“やりたいこと”は口に出すことが大事。」と李さん。

 

やりたいことを口に出していないと、なかなか気付いてもらうことは難しいのです。

 

そうした話から白石先生も、「言い続けていくことで人に“思い出してもらえる”確率が上がる。」というお話にもなりました。

 

なにか仕事を別の人にお願いしたい時に、そういえばあの人こんなこと言っていたなと“思い出してもらえる”人は、様々なチャンスを手にすることができると言います。

 

そうしたことが当時大した事でなかったとしても、それが自身のターニングポイントだったと後に気付くこともあります。

 

 

最後に、李さんから学生へ質問。

今の学生がどんなことを考えているか、聞いてみました。

白石先生が事前に用意していた「miro」を使って、学生はそれぞれの質問に答えていきました。

学生の生の声が聞こえてきますね。

 

 

今回授業では、なかなか聞くことができないアートギャラリーについて貴重なお話を聞くことができたのではないでしょうか。

 

クロステックデザインコースでは様々なアイディアを元に、たくさんのプロジェクトや製品、サービスを考えていきます。

 

そういった際に、「これはどれくらいの価値がつくのか?」という壁にいずれ直面します。

 

 

アート作品は、基本的に世界に一つしかありません。その「価値」とは0にも100にもなる可能性を秘めています。

 

学生が作り出そうとしているサービスや製品も近いものがあるでしょう。

 

 

ギャラリーが作品を「売る」ということは、その作品の「価値」を残していくこと、と李さんのお話にありました。

 

その「価値」も時代とともに変化していきます。

 

学生たちは常にアンテナを張り、時代を読む力も必要だということを、今回学ぶ時間となりました。

 

 

李さん、ありがとうございました!

 

 

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クロステックデザインコース 在学生へのインタビュー

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