- 2022年7月8日
- 日常風景
五輪メダリストにインタビューする様子をのぞいてきました!
こんにちは、文芸表現学科です!
エクスパートクラスと称した「創作ワークショップIX」の授業では、学生自身で決めたテーマに沿って最終的に原稿用紙30〜50枚分のノンフィクションを執筆します。それまでに、リサーチ・取材の仕方、原稿執筆のコツ、依頼文やお礼状の書き方まで、編集者・ライターを目指す学生にとって重要なプロセスを、より実践的に学んでいます。
本日は6/4(土)に実施された、とあるインタビュー実践日の様子をお伝えします。
インタビューが行われたのは土曜集中授業内。これまで学んできたことを活用し、実践トレーニングとしてグループインタビューを行います。
そこでスペシャルゲストとしてお越しくださったのは、五輪メダリストである田本博子さんです。
▲田本博子(たもと・ひろこ)さん/2000年シドニーオリンピックソフトボール銀メダリスト、2008年北京オリンピックではコーチとしてチームを金メダルに導いた。現在は中学校教諭を務める。
全体インタビューののちグループごとにわかれ、さらに深く聞いてみたい内容をインタビューしていきます。
はつらつとした田本さんのパワーに負けないよう、学生たちも食らいついていきます。
▲インタビュー中は豪快に笑う姿も見えた。小柄さを感じさせないおおきな存在感がある。
スポーツ選手になるまでの話や、選手時代の話、選手生命を脅かした出来事、そしていま、中学校教諭として教える立場での心得など、知りたいことや聞きたいことはたくさんあっても、インタビューができる時間は限られています。
学生たちは「記事を書く」ということを念頭に置きながら、ベストな質問事項を試行錯誤していました。
なかには「こちらが話せば話してくれる方だということがわかったので、メモをとるよりも身振り手振り話すということに集中しました」と、インタビュー中に自身のスタイルを変えた学生もいました。
リサーチ時点では知ることのできない、その人がもつ空気感に直接触れることができるのはインタビューの醍醐味ですね。
▲田本さんがご持参された資料を隅々まで読み込む学生も。執筆のヒントを探す。
6/23(木)の授業では、執筆したインタビュー記事の合評が行われました。
それぞれが意識したところなどを話しながら、授業担当である大谷泰志先生がブラッシュアップできる点を細かくアドバイスしてくださります。
▲大谷泰志(おおたに・やすし)先生/PHP制作局局長・「創作ワークショップIX」講師
受講生の多くが2年生であるこの授業。インタビュー自体も、記事を書くことにも慣れていない学生がほとんどです。
「ボイスレコーダーの音源をそのまま文字起こしするだけでは、私たち(書き手)がいる意味がない」という大谷先生の言葉に、はっと気付かされた学生も多くいたようです。
▲ひとりひとりの原稿に、表現方法や文法まで丁寧に赤入れ(校正)をしてくださっている。
思いもよらない体験ができることは授業を受ける一つの意義ではありますが、ただ「いい体験をしたなあ」で終わらせるのではなく、いかに自分のなかに吸収していくのかが重要です。
今回の実践を経て一歩ステップアップした受講生が、これから執筆する最終課題ではどのようなインタビューを行い、どのような記事を書くのか楽しみです。
田本博子さん、すてきなお話時間をありがとうございます!
▲2000年シドニーオリンピックの銀メダルをかけさせていただいた。学生曰く重さは「文鎮ぐらい」だそう。
今回ご紹介した「創作ワークショップIX」の授業が、国内唯一のフリーライター専門誌「ライターマガジン」にて特集記事となりました。記事内には受講生へのインタビューも掲載されています。
こちらもあわせてぜひご覧ください!
『ライターマガジン』2022年7月号掲載
京都芸術大学「書くプロ」を育む授業の裏側
出版社:イージーゴー
価格:1,320円(税込)
発売日:2022年6月10日(金)
ライターマガジンHP:https://writermagazine.net/
今後のオープンキャンパスはこちら!
①7/31(日)開催
コースの学びを実感できるワークショップを開催!
3年生・受験生は入試対策! 1・2年生は芸術の楽しさに触れてみよう!
詳細、予約については以下をご覧ください。
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応募方法など詳細をこちらのブログでお知らせしています。
https://www.kyoto-art.ac.jp/production/?p=149939
③8/27(土)28(日)開催
一足先に芸大生になったつもりで、本格的な授業が体験できる!
体験授業型オープンキャンパス:文芸表現学科「創作教室─ショート・ショート編─」
ショート・ショートと呼ばれる極めて短い小説(=物語)があります。例えば原稿用紙2枚~3枚の分量だと思えば初心者でも取り組みやすいでしょう。
この体験授業では、そんなショート・ショートの創作を通して、まずはあなたが考える小説を自由に表現してもらいつつ、さらに物語を生み出すためのちょっとしたヒントを学びます。
定員・事前予約制となっております。詳細、予約については以下をご覧ください。
https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/oc06-05_08-27_28/
(スタッフ・牧野)