文芸表現学科

2022年度の優秀学生賞・受賞者をご紹介します◎

こんにちは、文芸表現学科です!

 

 

今年度も優秀学生賞の発表がなされ、6/17(金)に「2022年度 優秀学生賞 表彰式」が執り行われました。

 

 

優秀学生賞とは、3年生修了までの成績や研究制作実績などの総合的な評価から、特に秀でた学生(現4年生)に贈られる賞です。

今年度全学科64名のうち、文芸表現学科からは、朝倉みなみさん、小田麻由香さん、田中澪さんが受賞されました。

 

本日は、表彰式の様子と、3人の活動などをご紹介いたします。

(撮影時のみマスクを外しています)

 

 

<朝倉みなみさん(京都芸術高等学校卒)

 

いつも教室の前方に座り、うんうんとまっすぐに話を聞いている印象がある朝倉さん。

3年次の学生作品展では、アルバイトで培った技術を活かし、表紙装幀まで含めた上製本を作成され、そのクオリティの高さに学科一同おどろかされた思い出があります。パネル展示制作は緻密で正確さを要する作業でしたが、責任感を持ち、ひとつひとつ丁寧にすてきなパネルを仕上げてくれたことも印象深いです。

 

▲学生作品展で出展された作品。

 

◎受賞のことば
“言葉には出来ない、形にも表せない、そんな感情と葛藤する人々の物語を書いてきました。正しい、正しくないという次元では語れないことを、ずっと見つめていた気がします。決して言語化することだけが目的ではなく、気を緩めると取りこぼしてしまいそうな思いを繋ぎとめたくて創作をしています。

これからも自分以外の誰かと対話していく中で、時には泥臭く物語を紡いでいきたいです。”

 

 

◎担当教員からのメッセージ

創作を地道に続け、作品を積み上げてきました。人の心の内奥や記憶のありかたなどを真摯にさぐりつつ、リーダブルな読み物としてきちんと読者に届けること。口で言うのは簡単ながら、実践するのは難しいこうしたコミュニケーションとしての小説への志は、勉学にまじめに取り組む姿勢にも表れています。努力と勤勉さにセンスが加わり、充実の花を咲かせるよう応援しています!

江南亜美子(書評家)

 

 

 

<小田麻由香さん(立命館守山高等学校、立命館大学文学部卒)

 

大手製薬会社で勤務されたのち、2年次学士編入を経て文芸表現学科に来てくれた小田さん。大人な立ち振る舞いはいわずもがなですが、合評会での優しくも鋭いコメントに心打たれた学生も多いはずです。

すでにKADOKAWAウォーカープラスにてフリーライターとして活躍されている一方で、新人文学賞への応募など歩みを止めません。大きな背中を見せてくれる文芸の頼れるお姉さんです。

 

▲記念すべきライターデビュー記事。PN.織田繭「人気ボーカロイド曲にもイラストを提供!心地良い違和感と美しい色使いが織りなす作品がTwitterで話題に」(KADOKAWAウォーカープラス 2021年6月7日公開/https://www.walkerplus.com/article/1032277/)

学科ブログでもその活動を紹介させていただきました!(2021年8月11日公開/https://www.kyoto-art.ac.jp/production/?p=129134

 

◎受賞のことば

“社会人として生きていく中で自分の人生について振り返った時、私が生き生きとしていたのは小説などの言葉に触れている時だったと気づき、文章を書く仕事をしたくて入学しました。小説を書く技法やテクニックを学びながら、縁あってKADOKAWAウォーカープラスでライターとしてデビューするに至りました。卒業制作ではそうして培ってきた力と、社会経験をいかした自分にしか書けないものを小説の形で制作していく予定です。”

 

 

◎担当教員からのメッセージ

2年次に学士編入して以降、学業はGPAトップを独走し、小説執筆においても100枚以上の作品をコンスタントに書き上げ、文学賞に応募するなど精力的に活動してきたのが小田さんです。3年春にはKADOKAWAウォーカープラスにてフリーライターとしてデビューを果たし、プロとして一定の評価を得ると、書く小説も成熟してきました。小田さんの強みは、社会の奥行きを清濁併せ呑みながらニュートラルに描けるところだと思っています。現在執筆中の卒制小説、とことんまで付き合うので、絶対に納得のいく作品にしましょうね。

山田隆道(作家)

 

 

 

<田中澪さん(綾羽高等学校卒)

▲学科代表として表彰式に参列されました。

 

好きなものにまっすぐ向き合う姿が印象的な田中さん。創作小説でもその特徴を活かした作品を発表し、学生作品展での工夫を凝らした展示には、多くの来場者が足を止めました。

インターンシップ報告会では、自身の体験を生き生きとお話しされ、働くことの重要性や責任感、楽しさを下級生に伝えてくれました。

きっとこの先も、先陣を切って活躍されるであろう姿が目に浮かびます。

 

▲作品の世界観を実際に表現した学生作品展での展示。

 

◎受賞のことば

“どこかにいる誰かの心に届くものを目指して、文芸創作に取り組んできました。小学生のころから触れていた小説だけでなく、様々な表現方法を学ことで、その時伝えたい想いや景色を色濃く残すことができたと思っています。日々を過ごすうちに変わっていく感情や思考を言葉として残すことで、誰かの心に寄り添えるような、そんな作り手になれるように、これからも創作を続けていきたいです。”

 

◎担当教員からのメッセージ

現代を生きる私たちにとって、なにが圧力となり自意識に作用するのかというテーマを、ヴィヴィッドに追求し続けてきました。自分の問題だけにとどめることなくリサーチも駆使し、普遍的なメッセージに高めようというフェアな精神も魅力です。人への配慮と、揺らぎなき自己という、ふたつの要素を絶妙なバランスで体現できるひとだと思っています。視野の広さをいかし、今後も活躍されることを祈っています。

江南亜美子(書評家)

 

 


 

 

優秀学生賞は誰しもがもらえるものではなく、入学からこれまで実直に学び、行動された証です。

その学びが三人のこれからを勇気づけるものになるよう、学科教職員一同願っています。

あらためて、受賞おめでとうございます!

 

▲三人を支えてきた担当教員を交えての記念撮影。

 

▲撮影のために預かっていた田中さんの鞄を持ったまま、受賞者パネルに急ぐ山田隆道学科長。

 

 

 


 

今後のオープンキャンパスはこちら!

 

 

①7/31(日)開催

コースの学びを実感できるワークショップを開催!

3年生・受験生は入試対策! 1・2年生は芸術の楽しさに触れてみよう!

 

詳細、予約については以下をご覧ください。

https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/oc07-03_07-31/

 

 

 

②8/21(日)開催(オンライン)

あなたの小説に大学教員から感想やアドバイスがもらえる!

文芸表現学科主催「高校生・受験生対象オンライン合評会vol.03」

 

応募方法など詳細をこちらのブログでお知らせしています。

https://www.kyoto-art.ac.jp/production/?p=149939

 

 

 

③8/27(土)28(日)開催

一足先に芸大生になったつもりで、本格的な授業が体験できる!

体験授業型オープンキャンパス:文芸表現学科「創作教室─ショート・ショート編─」

 

ショート・ショートと呼ばれる極めて短い小説(=物語)があります。例えば原稿用紙2枚~3枚の分量だと思えば初心者でも取り組みやすいでしょう。

この体験授業では、そんなショート・ショートの創作を通して、まずはあなたが考える小説を自由に表現してもらいつつ、さらに物語を生み出すためのちょっとしたヒントを学びます。

 

定員・事前予約制となっております。詳細、予約については以下をご覧ください。

https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/oc06-05_08-27_28/

 

 

 

 

 

 

(スタッフ・牧野)

 

 

 

 

 

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