文芸表現学科

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2013年10月25日  学生紹介

学生紹介02 佐賀遥菜

 
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入学した当初から、編集に興味を持っていた佐賀遥菜(さが・はるな)さん。1回生のときはあまり編集の授業はありませんでしたが、2回生からは雑誌づくりなど実践的な授業も増え、意欲的に取り組んでいる様子です。最近の大学生活や興味のあることについて話をきいてみました。
 
 
 
 
 
分かってないんやろうな、っていうことはすごく分かった
 
 
――大学に入学して1年ちょっと経ちましたが、考えていることに変化などありましたか。
 
卒業したあとどういう風に働くんだろうか、ということを最近よく考えています。というのも、いまやっているアルバイトがちょっとキツいんですよ。派遣社員という立場で働いているんですけど、コンビニのアルバイトより求められるものも高いし、もちろん社員さんと比べたらぜんぜんなんですが、それでもきついな、と。だから、社会に出て、社員として働くというのは、これ以上にきついんやろうなって思ったんです。
 
もともとこの大学に来たのは、好きなことを仕事にしたいと思ったからで、誰に言われたかは忘れましたが、仕事っていうのはどれもぜんぶきついから、好きなことを仕事にしたほうがその辛さは軽減されると聞いて、ああそうだなと思ったから。だから、最初は単純に本とか、芸術に関係した仕事に就きたいと思ってたんですけど、1年経ったいまでも、編集の仕事ってどういうことか分かっていないし、それで仕事をしたいと言って良いのかなと思うようになりました。仕事選びってそんなに簡単じゃないと思うし。
 
それでも、ここで勉強していることは楽しくって、やっぱりこの大学に来て良かったと思っています。1年経って、自分が分かってないんやろうなっていうことはすごく分かったけど、編集の仕事はいまでも興味があるし、自分に向いてるかもしれないなと感じています。
 
 
 
 
 
SHAKE ART! との出会い
 
 
――佐賀さんは1回生のときからフリーペーパーの編集に参加してましたよね。あれはどういうものだったんでしょうか。
 
shakeart11_300入学してしばらくたった頃、たまたま大学の図書館で『SHAKE ART!』というフリーペーパーを見つけたんです。すごく綺麗な雑誌やなって思ったんですけど、図書館のハンコが押してあったし、1冊しか置いてなかったから持って帰れず・・・。それで、家に帰って調べてみて、Facebookのページに辿りつきました。そのときは「いいね!」って押しただけで終わったんですけどね。
 
それからしばらくして、後藤あゆみさんという方のブログに辿りついたんです。私、ブログを見るのが好きなので、そのときは美大生のブログランキングで上位にいた人のページを見てました。後藤さんは、四条烏丸のLAQUEとか、COCON烏丸で展覧会をしたり、パーティーを開いたり、フリーペーパーを出したりしていて、私のやりたいことをやっている人だ! と感激しました。プロフィールを見たら、京都精華大学の学生で、SHAKE ART! 代表とも書いてあって、ふーん代表かあ、と一回は流したんですけど、すぐにあっ! って気づいて。
 
ちょうどその頃、大学のインタビュープロジェクトというものに参加していたんですが、自分ならデザインをこうしたいとか、インタビュー以外の内容も盛り込みたいだとか、いろいろ欲求不満を抱えていたんです。大学のプロジェクトなので、仕方がないのかもしれないけど、もうちょっと自由にやってみたいなって思っていて。そこで再び出会ったSHAKE ART! のFacebookに「メンバー募集してませんか?」というメールを送りました。すぐ返事がきたんですが、いまはライターが多いのでデザイナーしか募集していませんって断られました。
 
自分は1回生だし、まだ時間があるからいいやって思ったので、「では空きが出るまで待ってます」って返信したら、それならぜひ参加してくださいと返事がきました。あとになって代表の方(後藤さんではなく、そのときは北牧さんという方が代表でした)から聞いたところによると、この子めっちゃガッツあると思われたそうです。「佐賀ちゃんみたいなやる気のある子欲しかってん」と言われて、自分ではそんなにハングリーだったとは思ってなかったけど、まあ一応嬉しかったです。ただ、やる気だけしかないのは恥ずかしいので、もっと頑張らなきゃと思いますけどね(笑)。
 
 
――ライターで参加したということですが、実際どのようなことを担当したの?
 
次号の見開き2ページをぽんと任されて、デザイン担当のポンちゃん(京都精華大学の水澤さん)と二人で、企画を考えるところからスタートしました。芸大生を紹介するページだったんですが、あまり芸大、美大っぽいおしゃれな人を選ぶのはつまらないと思ったので、ちょっとヘンな人、というと怒られそうですが(笑)、先輩の笛田千賀さんに取材をお願いしました。笛田さんが『Nee?』(※)で掲載されていた「プラナリア日記」が好きだったので、そのことも含めて記事にしました。
 
※ 文芸表現学科の授業で企画編集している雑誌。1年かけて企画・取材・執筆・編集・制作をおこなう。
 
 
――SHAKE ART! に参加しているのは、芸大生ばかりでしょうか?
 
基本は関西圏の美大ですね。いまメンバーにいるのは京都造形芸術大学と、京都精華大学、京都市立芸術大学などが中心ですが、京都女子大学や同志社大学、京都産業大学、立命館大学など、専攻や領域が芸術に関わるような人たちもいます。
 
 
――佐賀さんは文芸表現学科の学生だけれど、もともと絵や美術に興味があったのでしょうか?
 
そういうわけではなかったです。ちょっとはあったけど、自分でお金を出して展覧会を見に行くほどではなかったです。この大学に入るまでは、美術館やギャラリーがどこにあるか、どんな展示をやっているか、ということも分かりませんでした。だから、知りたいと思って、芸大を選んだのかもしれません。
 
なので、今はすごく楽しいですよ。しばらくはSHAKE ART! の活動も続けたいです。「継続は力なり」という言葉もあるじゃないですか(笑)。それに、せっかく先輩にガッツのある子だという評価もいただいたので、簡単にやめるのは格好悪いし(笑)。
 
 
 
 
 
SHAKE ART! からつながる縁
 
 
――「ONSA(おんさ)」という展覧会の案内をもらいましたが、あれはどういう活動ですか?
 
130620_01あれもSHAKE ART! から繋がるんです。SHAKE ART! では、ライターだけじゃなくて、広告営業も担当しているんです。いろんなお店を訪ねて、自分たちの活動を説明して、広告を出してもらうんですけど、私けっこう営業好きなんですよ(笑)。
 
それで、京都造形芸術大学の近くにあるblackbird whitebird(※)さんというちいさなギャラリー&カフェに営業に出かけたときに、オーナーのご主人と奥さんがいらっしゃったんですけど、その奥さんが安藤先生(※)とお知り合いで、むかし『ぴあ』で編集をされていた方だったんです。
 
初対面だったんですが、けっこう仲良くお話させてもらって、はじめて担当する企画はどうすればいいかとか、編集者の仕事ってどういうものなのかとか、『SHAKE ART!』っていうフリーペーパーはどう思うかなんて、まるで私の相談みたいになっちゃって。けっこうあつかましかったと思います(笑)。
 
展示も頻繁に更新されるし、雑貨なんかも売っているお店なので、フリーペーパーの補充のためなどで、ちょくちょく訪れるようになったんです。フライヤーもたくさん置いてあって、あ、私気になるフライヤーとかがあると集めて家に帰ってからじーっと見て、行く展覧会と行かない展覧会に分けるんですけど、そのなかにONSAのハガキがあったんですね。センスのいい感じのハガキで、いいなーいつやるんだろう、と裏を見たら、展示の情報はなくて展示作品の募集締切だけが書いてあったんです。この展覧会はいつやるんだと思ってHPを調べても、やっぱり募集の情報しか出ていない。でも募集部門に「言葉」ってあったんですよ。言葉ってどう展示するねん、ともやもやして見てたら、昨年のアーカイブページがあったんですね。なんかよく分からないけれど、最終的に本にまとめてくれるらしいということは分かりました。
 
気がつけば私も作品を出すことになって(笑)、大阪のブックロールというところで言葉の展示をやることになりました。簡単なエッセイをアレンジして、響きをテーマにしたんです。原稿だけを送って、本はあちらで作ってくれるそうなので、どういうものになるかは私も分かりません。だから楽しみなんですけど。
 
 
blackbird whitebird
左京区一乗寺にあるギャラリー&カフェ、アートショップ。
http://blackbird-whitebird.com/index.html
 
安藤善隆さん
元『ぴあ関西版』の編集長、現在はクリエテ関西で『あまから手帖』を担当。
2011年より文芸表現学科で編集論の講義を受け持つ。

 
 
 
 
 
やっぱり編集の仕事がしたい
 
 
――最後に、将来の抱負などありますか
 
最初に働くことについて悩んでるって言ったんですけど、あらためて編集の仕事をしたいなあと思ってます。せっかく芸大に入ったし、SHAKE ART! での経験も活かして、できれば美術系の編集の仕事に就ければいいな、と。
 
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――そうですね。ここは文芸表現学科だけど、外の人から見たら、芸術大学卒業というひとくくりになっちゃうわけです。当然美術についてはひと通り知っていると思われるから、いま持っている興味を大切に、頑張ってくださいね。
 
 
 
 
(2013年7月4日取材 聞き手・たけうち)
 
 
 


 
現在配布中の『SHAKE ART!』最新号。
表紙は、この春に京都造形芸術大学大学院を終了された、古田千咲さんの作品です。
私も、古田さんの作品は大好きです。
 
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京都精華大学/京都市立芸術大学/同志社大学(新町キャンパス)/立命館大学(清心館ラウンジ)
Chika/恵文社一乗寺店/イムラアートギャラリー京都/京都アートスクール/ガケ書房/京都文化博物館/*字路雑貨店/Idola/つくるビル/cafe&gallery etw
などで入手可能ですので、ぜひ手にとってください。
 
SHAKE ART! HP → http://shakeart.jp/shakeart/
 
 
 

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