プロダクトデザインコース

プロダクトデザイン学科卒業展 ― 教員インタビュー企画★ PART3 ★

卒業展に向けて、普段10期生のことを一番近くで教えるプロダクトデザイン学科の6名の先生へ学生がインタビューを行いました!
先生方からみた10期生の姿や卒業研究制作についてなど、読めばより卒業展を楽しめる内容をお届けします!

 

今回はpart3、2名の教員インタビューです。

part1、part2はこちらの記事でご紹介しています。

プロダクトデザイン学科卒業展 ― 教員インタビュー企画★ PART1 ★

プロダクトデザイン学科卒業展 ― 教員インタビュー企画★ PART2 ★

 


【先生インタビューNo.5】
今回インタビューに答えてくださったのは、「大江孝明」先生です。
プロダクトデザイン学科では家具やインテリア分野を教えてくださり、いつも一緒になって考えてくださる先生です。どうぞじっくりとご覧ください。

 

 

大江先生

 

Introduction

プロダクトデザイン学科教員の大江孝明です。

京都芸術大学に来る前はコクヨ株式会社で働いていて、デザインのマネジメントをやっていました。そのあと1年間くらい東南アジアに行ったり障害者の施設でボランティアをしたりしていた時にこの大学の教員の求人を見つけたんですよ。元々先生になる事にも興味があったので応募して、今に至るという感じですね。

学生の皆さんは僕がインテリアや家具専門の先生と思っている方も多いと思うのですが、専門領域としてずっとやっているのは”いかに道具と人との間に今はない関係性を作っていけるか”っていう探求なんですよ。京都芸術大学以外では時々海外で授業させてもらう事もあって、その中でも北欧の大学に行くことが多いですね。

 

Q:今年のゼミの雰囲気を教えてください。

 

A:みんなとても難しいテーマに取り組んでいた気がします。でもそのテーマ自体に口出す気は全くなくて、3年間デザインを勉強してきて”これがすごく興味深かったんだ”という事を一生懸命やったらいいよっていうスタンスでずっとゼミ生に話を聞いていた感じで進めてましたね。あくまで一緒に考えながら、というか僕なりの答えはあるけど答えを見せてしまうと考えが止まってしまうから、とにかく一緒によく考えてやっていましたね。難しいテーマに取り組んでくれていたからこそ一緒に考えるのはとても面白かったです。

他の大江ゼミの特徴を言うと、3年前ぐらいにゼミ生の誕生日をサプライズで大江ゼミみんなでお祝いしようという企画を学生がやり始めて、今もその企画はずっと続いているんですよ。時には最終審査前が誕生日の学生も居たりして追い込まれてる中サプライズを考えなきゃいけないという状況もあるんですが、みんながしんどい中でも祝ってあげるという感覚は結構大事なんじゃないかなと思います。自分の中では”息抜きクリエイティブ”みたいな感覚で、それぞれの卒業研究制作でクリエイティビティを発揮する中で別で誰かの誕生日会で遊びのクリエイティブをするという流れは続けてみてとても良いなと思いましたね。例えばこの前はゼミ生みんなでそれぞれ白い紙で好きなように花を作ってきて花束にしてサプライズで誕生日の子に渡すって事をしましたよ。

 

Q卒業研究制作の最終審査を終えて感想をお願いします。

 

A:安心して見れましたし、テーマがみんな面白かったですよ。視点をきっちり明確にして、デザインってこんなこともできるんだっていう可能性みたいなものも感じられて、すごく幅広くやってくれたんじゃないかなと思いました。

“何かをちょっと便利にする”とか”何かを再利用できるようにしました”みたいな世の中で行われているデザインではなく、”可能性を拡張していく”ようなテーマが多かったように感じました。

 

 

Q:1回生の時と比べて成長したと感じるエピソードはありますか?

 

A: 学年としては探究心が平均して高くなっていた気がします。皆さんが意識しているかどうかは分からないですが、物事をただ自分の価値観だけで見るんじゃなくて、”1回デザインという学問領域のフィルターを通して見る”という事が身に付いている人が4年間の大学生活を通してすごく多くなったような印象があります。

学年の雰囲気でいうと、みんなが仲良いというのはずっと変わっていないように感じますね。学年のみんなで何かイベントをやったりしているのもよく見ましたし。良い意味で無邪気さや素直さみたいなものが4年間変わらず持って過ごしてくれたように感じます。コロナ禍で1回生の前期はオンライン授業でスタートした学年ですが、オンライン授業の中でもzoom のアイコンを上手く利用して僕とコミュニケーションを取ったりしてくれてとても人懐っこい学年だなと思いましたね。

 

Q:卒業制作を進めるうえで大切にしてほしいことは?

 

A:自分だからこそ気付ける事をどうやって見つけていくか、という事ですね。

誰でも見つけられる事とか本に書いてある事とかを研究していても全然面白いものにならないんですよ。色んなものを見たり経験したりして色んな事を試す中で出てくる気付きを少しずつ見つけていくんです。そうやって小さな気づきが積み重なったものをベースにデザインをすると出来上がってくる事なんじゃないかなと思います。それを見つけるサポートはもちろんするけれど、方法から自分で考えて大きな発見へと近づいていって欲しいですね。

また、この世界がどういう世界なのかを自分なりに定義するっていう事もすごく大切です。自分の視点で見て自分で考えた世界に必要な道具は一体どういう道具なのかという事を大学4年間でも考えながら過ごしてほしいなと思います。

“誰かが言ってるから”ではなく”自分はこう思ってるから”というのは働き出したらもっと大事になってきます。会社が見てる世界と自分が見てる世界は使い分けていく必要が今後絶対あるという事を忘れないで過ごしてください。

 

最後に:4年間の大学生活を経て社会人になる学生に期待することは?

 

A:デザインする事を「お金儲けの手段としてのデザイン」みたいな使い方にならないようにして欲しいですね。

社会では資本主義的な観点でデザインをやっている部分は大きくて、売る為に他と比較してデザインを考える事が多いんです。デザインでお金を稼いで欲しいとは思うんですが、「稼ぐ手段」としてのデザインにならないようにして欲しいんです。すでに売れてるデザインを派生させて、とにかくお金を儲ける事を目的にしてデザインをしていても使い手は誰も喜ばないんですよ。

誰かの暮らしが今よりも人間的になるようにであったり、社会にある格差を縮めたりする為にデザインをして、その結果お金が入ってくるという流れのように、目的はあくまでも”この社会がちゃんと存続していくために何ができるか”という事を考えてほしいです。

 


 

【先生インタビューNo.6】
今回インタビューに答えてくださったのは、「時岡英互」先生です。
プロダクトデザイン学科では製品デザインのやり方にUI/UXやCMFなども教えてくださっています。学生に寄り添いさまざまなことを教えてくださる先生です。どうぞじっくりとご覧ください。

時岡先生

 

Introduction

プロダクトデザイン学科教員の時間英互です。主に製品のデザインのやり方を教えていますが、UI/UXやCMFを教える事も得意としています。この大学の教員になる前はパナソニックで33年勤め、オーディオ機器やビデオカメラ、携帯電話などの家電製品のスタイリングデザインに取り組んでいました。他にもCMFデザインやユニバーサルデザインも結構力を入れてやっていましたね。僕のデザインしたモノは様々で “口紅から機関車まで”と同じように例えると、1番小さい作品は今も世界で10万人くらいが付けているパナソニックの社員が付けている社章で、1番大きい作品は最近設計者の人と共に考えて建てた自分の家じゃないかな。

 

Q:今年のゼミの雰囲気を教えてください。

 

A:学年でも中心となる様な積極性のあるメンバーが多く、議論が沢山できて、とてもやりやすいなと思う事が多かったですね。盛り上げ役やリードしてくれる人がいるからゼミがまとまるなと思います。

あとこれは毎年変わらずなんだけどお互いを高め合える様な家族感のあるゼミにする為に、僕はゼミ生を息子や娘だと思って接するように心がけていますね。ゼミって総合力だと思っているから、僕も他の学生も積極的にアイデアを出し合う環境にしています。だから僕のゼミはアウトプットのレベルが高いんじゃないかなと思います。今年は研究の幅も広かったので、僕も色んな分野の知識を知る事が出来てとても勉強になりました。

 

Q.10期生との印象深いエピソードはありますか?

 

A:やっぱり学生が自主的にイベント企画や展示会を行っていた事が飛び抜けて印象深いですね。こんなに沢山の企画をした学年はないんじゃないかなと思います。プロダクトデザインだけじゃなくて、色んな分野に挑戦していてすごいなと思っていつも見ていました。学生だけでやっているクリスマスプレゼント交換会も学生が始めた企画で4年間ずっとやっている様で、本当に仲良いしまとまりがいい学年ですよね。

あと授業の様子の印象として特に1年生のユニバーサルデザインの授業では取り組み姿勢が真面目な子が本当に多いなと思ってましたね。シンプルに寝てる学生がいない。授業の雰囲気が良く学生同士が高め合っている印象があって1年生の頃から 10期生はだいぶレベルが高いなと思っていましたよ。

 

 

Q:卒業研究制作の最終審査を終えて感想をお願いします。

 

A: 毎年家具や雑貨がどうしても多くなるんですけど、今年は分野とかのバリエーションが豊かだった印象ですね。相当先の未来を見て提案している学生から、めっちゃ身近なちょっとした幸せ感の演出とかしている学生もいたのも良かったね。

あとワークショップや場作りの提案してた人が多かった事は新しくて、かなり僕は良いと思いました。今はグッドデザイン賞でも場作りみたいなのが当たり前のように賞を取ってる時代だから、トレンドなのかなとも思いました。

 

Q:卒業制作を進めるうえで大切にしてほしいことは?

 

A: 卒業研究制作は自分でテーマを考えて取り組まないといけないのが大変ですよね。テーマを与えられると取り組みやすいけど、今回みたいに「なんでもいいからやっていいよ」って言われた時に「何をデザインしたらいいんだろう…」ってみんなそこで困る学生を多く見てきました。

その中で1番大切にして欲しいのは”好き”だね。好きって1番の原動力だと思います。好きじゃないと続けられないし、続けられないと意味ないしね。

だから”好き”なやりたい事を1からやるべきです。その為に「好きだけどこれはできないかも」って最初から制限しないで、視野を広げてダメでもいいから色々チャレンジしてぶつかって、その中から”好き”なやりたい分野に巡り合ってほしいなと思います。

 

最後に:4年間の大学生活を経て社会人になる学生に期待することは?

 

A: 今年の4回生は専門職に就く予定で卒業する人が多いので、「私は〇〇を作って世の中に貢献できました!」って言えるような商品やサービスのデザインに関わって、自分の名前が出るような活動をしてほしいですね。

8期生だったゼミ生の子が、自身でデザインした商品でグッドデザイン賞を獲った時に「ずっと時岡先生に報告するために頑張ってきました」って連絡くれて、それはとても嬉しかったですね。なので皆さんにもグッドデザイン賞を獲ってもらいたいですね。あとデザイナーとしてだけじゃなくて、世の中の為に人助けをする等行動できる大人にもなって欲しいですね。

 

 


 

以上、4年生による教員インタビューをお届けしました。

本投稿で教員インタビュー企画は終了です。

すでに卒展で作品を見た方も、これから見られる方も10期生の雰囲気や先生との関係性がお分かりいただけるインタビューだったのではないでしょうか。

まだ作品をご覧いただいていない方はぜひこの土日に会場へお越しください!!

 

会期中、4年生が運営するインスタグラムで、インスタライブツアーが開催されます!

 

第一回:2 / 6(火) 12:00~

第二回:2/10(土) 14:00~

 

第一回は終了しましたが、第二回が土曜日に開催されます!

4年生が実際の会場でツアーをしてくれるとのことなので、

会場の雰囲気や作品の解説を聞くことができるかも・・・?

会場に来られないという方は、ぜひこちらをご視聴ください!

 

卒展SNS Instagram / X

 

高校生のみなさんへ

 

2/10(土)11(日)は、オープンキャンパスも実施しています!

先生や学生にぜひ会いに来てください!お待ちしています!

 

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2023年度 京都芸術大学プロダクトデザイン学科 卒業展

会期:2024年2月3日(土)~2/11(日)

時間:10:00~17:00 (入場受付は16:30まで)

会場:京都芸術大学 京都・瓜生山キャンパス

直心館 J35 J36 J37 J38 教室

 

SNS: Instagram / X

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