プロダクトデザインコース

プロダクトデザイン学科卒業展 ― 教員インタビュー企画★ PART1 ★

こんにちは!

プロダクトデザインコースです。

 

ただいま京都芸術大学直心館3階で、プロダクトデザイン学科プロダクトデザインコースの卒業展が開催されています。

連日多くの方にご来場いただき、誠にありがとうございます!

2/4(日)には学長内覧、そして各賞の受賞者発表がありました。

本年度の受賞者は以下の皆さんです。受賞おめでとうございます!

 

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|学長賞| 宇野 淑乃さん (私立雲雀丘学園高校出身)

どの世代のユーザーであっても面白みと新規性を感じる、暮らしの道具の新しいインターフェース研究 

 

|優秀賞| 杉岡 真行さん (神奈川県立神奈川工業高校出身)

世界観を指標とした深層的な感性価値研究ーIoT時代のマルチリモコンにおけるプロダクトデザイン提案ー

 

|同窓会特別賞| PENG ZIHANさん (Clifford International School出身)

3Dプリント技術およびAI-GPTモデル技術に基づく人工生命パートナーの未来提案

 

|奨励賞|

宮田 佑希さん (私立中京学院大学付属中京高校出身)

自然と人工の感覚的な曖昧さから考える重力を利用した造形と道具の在り方の研究
早坂 灯子さん (宮城県立宮城野高校出身)

小学校中学年~高学年程度の子どもを対象とした、人を遊びに誘いたくなる玩具のデザイン
佐藤 楓さん (私立女子美術大学付属高校出身)

直接道具に手で触れ動かす身体感覚に着目した照明器具の操作感の研究制作
濱口 夏実さん(大阪府立豊島高校出身)

自然の中から見つけた素材であそび、そのまま自然に還すサイクルを生み出すアウトドア玩具の研究
長谷川 文乃さん (私立清明学院高校出身)

暮らしの中の道具が終わる様子を見ながら感じる「儚さ」の表現方法の研究
里本 真鈴さん (私立光泉高校出身)

振動によって想像を促し、不明瞭な気配を伝達してコミュニケーションを行う研究
吉岡 英さん(私立同志社高校出身)

切り絵ならではの影の動きを楽しむインテリアプロダクト

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受賞作品については改めて詳しくご紹介できればと思います!

 

 


 

 

\10期生による教員インタビュー企画/

 

10期生の4年生が運営する卒展SNSにて、教員インタビューが掲載されています。

大学に入学するまで、どんな先生がいるのか不安に思う方もいるかもしれません。

こちらを読むと、プロダクトデザイン学科の個性豊かな先生たちのことが分かりますよ!

本ブログでは、複数回に分けてご紹介していきます。

 


 

【先生インタビューNo.1】

 

卒業研究制作展に向けて、普段10期生のことを一番近くで教えるプロダクトデザイン学科の6名の先生へインタビューを行いました!
先生方からみた10期生の姿や卒業研究制作についてなど、読めばより卒業研究制作展を楽しめる内容をお届けします!
今回インタビューに答えてくださったのは、「風間重之」先生です。
プロダクトデザイン学科の学科長で、普段からとても穏やかな目で私たちを見守ってくださっている先生です。じっくりとお読みください。

 

 

 

 

風間 重之 先生

Introduction
プロダクトデザイン学科の学科長と大学の国際交流委員会の委員長をしている風間重之です。5年前に京都芸術大学に赴任するまでは SONYのソニークリエイティブセンターやソニーデザインセンターに 32年居たかな。そこからアメリカ赴任をしたり、ソニーエリクソンへの転籍でスウェーデンでの生活もしたりしていたよ。そのあと9年間プレイステーションのデザイン等に関わってサンフランシスコを行ったり来たりもしていたな。2018年後期に SONYとこのプロダクトデザイン学科との産学連携授業にSONY側の担当として参加させてもらって、その当時の学生のプレゼンとかを通して「お、京都芸術大学の学生面白いぞ。」と感じたのがこの大学との出会いで赴任したいと思ったきっかけでもあるね。その後、海外に多く行って色々な経験を経てきてちょうど新しいことをやりたいなと思っていた時に、この大学の学科長として教授にならないかと声をかけてもらって….今に至る、という感じかな。

 

Q:10期生の学年全体の印象を教えてください。

 

A:元気いいよね。コロナで学級閉鎖で大学に来れなくなって一時的に授業が受けられなかった時に、会って話せない分学生だけでディスカッションをしようと夜中にzoom を開いていたことは聞いた時驚いたし、エピソードとして印象的だね。2020年入学でコロナの影響を1番正面から受け止めた学年だから思う様に動けない状況だったと思うけど、その状況が更に踏み台になって元気で意欲的っていうのもあるんだろうね。結果的に大学生活3年半をそれ以上の密度で過ごしている感じがするな。

 

Q:今年のゼミの雰囲気を教えてください。

 

A:大概的には風間ゼミは世間話ゼミって紹介してるんだよね。一応自分の領域的に家電系っていうフィルターは若干あるけれど、そんなに閉じてもいないかな。
ゼミ生それぞれの世界観があるし、無理やり同じ方向を見せる必要はないと思っているので、それぞれがやりたいことに向けて世間話を通して背中を押してあげるっていうところは毎年変わってないかな。あとは研究制作の完成度とかゼミ生同士でお互いに影響・刺激し合うこともあるから、ディスカッションも必要があれば自由にやるね。

 

 

Q:最終審査を経て今年の卒業研究制作の感想をお願いします。

 

A:審査の2日間とても楽しかった。実はプレゼン後の質問タイムの時、僕はほとんど学生に質問をしていないんだよね。学生が少しでも喋る時間を長く取ってほしいのと、他の先生の質問に対して学生が答えているのを聞くほうがいいなと思ってる。でなんで楽しかったのかっていうと、卒業研究制作にその子の個性や人柄がすごく出ているっていうのが理由の1つであんまりそれらが出てないと感じる作品は無かったような気がするな。その子らしい作品が集大成として作られてるっていうのは見ていてすごく楽しかったね。
あと、審査でのプレゼンはその場で教員からのアドバイスをしないから、大学を出てから社会に出た時のプレゼンをする状況に近いんだよね。ここからプロの世界で人に何かを説明して事柄が本当に世の中に向けて前に進んでいくっていう意味で、すでに今回そこに一歩踏み込んでいけたと思う。なのでこれを経てこれから更に頑張っていってほしいなという気持ちだね。

 

 

Q:卒業制作を進めるうえで大切にしてほしいことは?

 

A:”自分らしさ”を大切にしてくれるといいなって思う。自分で決めた自分らしさを出せるのは大学が最後だと思う。だからこの卒業研究制作っていう機会を上手く使って”自分らしさ”を出して欲しいかな。あとは今までに先輩や仲間が作った研究制作や作品を上手く活用してほしいな。逆に君たちの今回の卒業制作もどんどん後輩に伝えていって活用してもらいたいね。

 

 

Q:1回生の時と比べて成長したと感じるエピソードはありますか?

 

A:それぞれの人らしく成長してると思うよ。やっぱり 1回生と2回生の時はコロナががっつりあったから、1番苦労した学年でもあると思うんだ。教員だってそんな経験したことなくて、どうやってオンラインで授業をするのかとか、方向付けとして一緒に手探りで動いてくれて大事な2年間を過ごさせてくれたかな。対面でなかなか学校に来られないっていう苦しさを頑張って乗り越えてきた学年だからこそそりゃ成長もするし、その成長過程を見て来れて嬉しいという気持ちもあるよ。あとは当時の夏の体験授業型の1期/2期の入学試験で、ちょうど僕が学科長になった年で君たちが高校生の時から直接見てあげられた事は大きな繋がりであり、より成長を感じる点の1つだったと思うね。入学前の教員と学生の繋がりはやっぱり大事だし、そこで教員にちゃんと見てもらえるっていうのは受験する高校生にとってもいいことじゃないかなとは思うな。

 

最後に:4年間の大学生活を経て社会人になる学生に期待することは?

 

すごい人間にしかならないから、大丈夫だよ。最近はよく大学に遊びに来てくれる卒業生も多くて、そうやって後輩と接点を持ってくれたり社会に出てからの話を教員に色々なこと教えてくれるっていうのはとても嬉しいし、社会の現実を見てちょっとしんどくなったり辛くなったりした時は大学に遊びにきてほしいなと思う。教員としてそこまで見てあげられるようになるといいなと思っているよ。あとはあんまり 自分でハードルを上げすぎなくて良いと思うかな。何年後に成功するかなんて分かんないと思うし、卒業してすぐすごい人間になろうとしなくて良い。あるがままでいてくれたら最終的にすごい人間になってるからね。

 

 


 

以上、4年生による風間学科長のインタビューをお届けしました。

今の4年生は1年生の入学時にコロナの影響を大きく受けてきた学年でしたね。

そんな4年生の成長を温かく見守られてきた学科長の愛のある素敵なインタビューでした!

 

次回は3名の先生のインタビューをご紹介します。

 

高校生のみなさんへ

 

2/10(土)11(日)は、オープンキャンパスも実施しています!

先生や学生にぜひ会いに来てください!

お待ちしています!

 

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2023年度 京都芸術大学プロダクトデザイン学科 卒業展

会期:2024年2月3日(土)~2/11(日)

時間:10:00~17:00 (入場受付は16:30まで)

会場:京都芸術大学 京都・瓜生山キャンパス

直心館 J35 J36 J37 J38 教室

 

SNS: Instagram / X

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