キャラクターデザインコース

エバーライフでの高齢者向けゲーム試遊会

2月17日(土)、ゲームゼミとCGゼミが合同で制作した「プリミティブなゲームの制作」の研究成果物を、奈良女子大学の犬伏雅士教授の協力のもと、奈良県天理市の老人ホーム「エバーライフ」にて試遊会を行いました。

 

 

プロジェクトの目的としては、ストーリーやキャラクターがいない記号だけの画面でゲームの面白さを追求するというものでした。理想を言えば『テトリス』や『ブロック崩し』のようなものですね。

ゲームをつくる上で一番大事なのはゲームシステムと体験のデザインです。これを無視して壮大なストーリーや美しいキャラクターをデザインしても、ゲームとしてつまらないものはつまらないのです。また、面白いかどうかの前に、「意味が分からない」「何をすればいいのか分からない」という学生ゲームあるあるを克服するために、飾りつけのないプリミティブなゲーム作りに慣れてもらい、そのノウハウを卒業制作に活かしてもらおうという狙いもあります。

 

「さつまいもをほるゲーム」という潔いタイトルのゲーム。Joy-Conを振ることで芋を引き上げる単純なゲームです。皆夢中になって手を上下に振っていました。

 

『Dance Dance Revolution』用の感圧センサーを用いて、迷宮内で宝箱を集めていくゲーム。互いに声を掛け合いながら一人は上と左、もう一人は右と下といった形で主人公キャラクターを操作し、互いに声をかけ合いながら文字通り二人三脚で迷宮内を移動していきます。

 

ハンドルがなく、加速と減速しかないドライブゲーム。速度を調整することで障害物を避けていきます。

 

高齢者にとって見やすい画面の構成と難易度調整、そして何より「そもそも何をするゲームなのか」を伝えることを重視し、いつもとは目線を変えて第三者視点に立ってゲームをつくるというプロジェクトになりました。

また、ゲームの医療効果についても注目されていることから、これからのゲームを学ぶ学生には、娯楽商品の目線から更に拡張していく必要があると感じています。

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